エピ1 CDを読んでみようと思います。
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CDを読んでみようと思います。
今どきのOSなら、何も考えずにCDドライブをパソコンに接続するとCDの中身を読み出せるのですね。ファイラで開くと、1曲毎にファイルが表示されます。これをマウスで掴んで内蔵HDDにコピー、...できた。
手元にあったCDはWAVファイルになりました。
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WAVファイルとは、音声データを格納するためのファイル(の形式)です。マイクロソフト社とIBM社の共同により1991年に策定されたそうです(Wiki 調べ)。
色々な音声データを格納できるのですが、PCM録音されたデータ用に良く使われるそうです。
ファイルの先頭には、"RIFF" や "WAVE"、"fmt "、"data" などのマジックワードがあって、格納されている音声データのサイズや属性が分かります。
このWAVファイルの場合は、非圧縮のリニアPCMの 44.1kHz・16bit のデータが2チャンネル(ステレオ)入っていることが分かります。
それと処理したライブラリの名前が入ってます。DAWで書き出したWAVファイルだとDAWのソフト名が入っていることもあるそうです。
このWAVファイルの先頭部分を示します。
0000 : 52 49 46 46 : "RIFF"
0004 : 2A 35 44 03 : 54801706 (size)
0008 : 57 41 56 45 : "WAVE"
000C : 66 6D 74 20 : "fmt "
0010 : 10 00 00 00 : 16 = LinerPCM
0014 : 01 00 __ __ : 1 = Non-comp
0016 : 02 00 __ __ : 2 = Stereo
0018 : 44 AC 00 00 : 44100 (Sample Rate)
001C : 10 B1 02 00 : 176400 (Byte Rate)
0020 : 04 00 __ __ : 4 (Align)
0022 : 10 00 __ __ : 16 (Bit per sample)
0024 : 4C 49 53 54 : "LIST"
0028 : 3E 00 00 00 : 62 (size)
002C : 49 4E 46 4F : "INFO"
0030 : 49 53 46 54 : "ISFT"
0034 : 32 00 00 00 : 50 (size)
0038 : 67 76 66 73 2D 63 64 64 61 20 75 73 69 6E 67 20
0048 : 6C 69 62 63 64 69 6F 20 32 2E 30 2E 30 20 78 38
0058 : 36 5F 36 34 2D 70 63 2D 6C 69 6E 75 78 2D 67 6E
0068 : 75 00 __ __ : "gvfs-cdda using libcdio 2.0.0 x86_64-pc-linux-gnu\0"
006A : 64 61 74 61 : "data"
006E : C0 34 44 03 : 54801600 (size)
この後は、1サンプルに付き4バイトのデータが延々と続きます。
1サンプル(4バイト)の構成は、左チャンネルの2バイトと右チャンネルの2バイトです。下位バイト・上位バイトの順で、符号付整数です。
+0 +1 +2 +3
|左下位|左上位|右下位|右上位|
データは 54,801,600 バイトあって、1サンプルが4バイトで、44.1 kHz ですから、54801600/4/44100 = 310.666。
5分 10 秒(と 50 セクタ)の曲ですね。
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2025.7.17 微推敲。