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王女、見つかる

シャノンがいなくなった。


一人になりたいと言っていたが心配で、飲み物を取ってすぐテラスに戻ると、シャノンの姿はなく、シャノンの肩にかけた俺の上着が落ちていた。


すぐに王宮中を探させたが、シャノンは見つからなかった。

それと同時に、シャノンに絡んでいた男の姿もない事に気づいた。


「クソッ」


あの時シャノンを一瞬でも一人にするべきではなかった。

男に怯えて震えていたシャノンが自分の意思でついて行ったとは思えない。攫われたか。


怒りで頭に血が上る。

あの男、生かしてはおけない。


すぐに帝国から応援を呼び、シャノンとあの男の捜索を命じた。

あの男の公爵家は包囲し、家宅捜査に家族への取り調べ、あらゆる手段であの男の隠れていそうな場所を徹底的に洗った。きっとシャノンはあの男といる。絶対に見つけ出す。


優秀な諜報員のおかげで、すぐに居場所の目星が着いた。

公爵家の管理する領土には鉄鉱石の採掘場がある。通常、採掘し尽くして閉鎖された採掘場は、埋めて植樹する決まりがある。公爵家もそのようにしていたようだが、一箇所だけ、閉鎖されたまま手付かずになっている採掘場があった。


ここに違いないと確信し、すぐに馬を走らせた。



予想通り、そこにはあの男と柄の悪い取り巻きがいた。俺はカールという男をボコボコにし、その間に帝国軍が一瞬で採掘場を制圧した。

採掘場の中に入ると、奥の方に扉を見つけた。


「シャノン!!!」


名を叫びながら扉を蹴破ると、部屋のようになっていた空間に手足を縛られたシャノンが…二人いた。

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