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白いツバサ

真っ白で何もない少女

作者: リィズ・ブランディシュカ



 あるところに、真っ白な少女がいた。


 何も描かれていない。


 色味も模様もない。


 他の人は、赤だったり青だったり、水玉だったり縞模様だったりしていたけれど、少女は真っ白だった。


 だから少女は自分の体を汚してみる事にした。


 すぐに土ほこりやゴミがついて、真っ白ではなくなった。


 けれど、雨が降って来たので全部消えてしまった。


 何も、残らない。


 少女は、真っ白以外になりたかった。


 けれど、方法が分からない。


 だから真っ白な少女は、白いキャンバスに何度も筆を走らせた。


 そうやっているうちに、自分を真っ白でなくす方法が見つかるかもしれないと思いながら。


 何枚も何枚も。



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