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第21話:利根川幸の悩み

 夕食後、自分の部屋に戻った利根川はベッドに飛び込んだ。仰向けになると右のポケットからピンクの巾着袋を、左のポケットから青い巾着袋を出して両方を交互に見つめる。

 どちらもコインが同じ種類・同じ枚数入っている。右は自分の、左は佐藤から今日預かったものだ。


 ひとまず右の袋は頭の先に置いて、左の袋を両手で握りしめる。

 あいつは何を考えてこれを私に預けたのだろうか?

 利根川は袋を握りしめたまま足をバタバタさせたり、左右にごろごろ転がった。

 笑ったり、怒ったり、赤くなったり、顔が百面相のようにころころ変わる。


 あいつは何を考えてこれを私に預けたのだろうか?

 それが今の利根川の最大の悩みだった。

 利根川にとってお金はある意味、命より大事なものだ。それをまとめて他人に預けるなど、ありえない。それにあいつは言った。


「出来ればずっと、俺が死ぬまで預かって欲しい」

 死ぬまでずっと、それはつまり・・・。

 利根川は佐藤の真剣な顔を思い出して顔を真っ赤にすると、またもや足をバタバタさせて左右にごろごろ転がった。いつまでやってるの?

短くてすみません。

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