抗えぬ運命 道
私は決められた道を歩かなければならない。
この道を歩く事は、私の意志ではないというのに。
選択肢はたくさんあったのに、どうしてよりによってこの道だったの?
他の道が良かった。
他の可能性が良かった。
けれどもう、遅すぎた。
自由な未来があったのは、全ては選択をするまでの話。
歩くと決めてしまったなら、もう遅い。
私は目の前にある道をただ進む事しかできなかった。
曲がり角があれは強制的に曲がらされる。
そういうルール。
必ず曲がらなくちゃいけないの。
もうこれで何度目?
私は真っすぐな生き方をしたい。
ただ前を見て、目の前にある道の通りに進みたかっただけなのに。
それすらも許されないの?
こんなの間違ってる。
こんな運命は。
「あっ、なっちゃんはBについたんだね」
「よっちゃんはCだって」
「あみだくじって、最後にどこにつくか分からないからドキドキするよね」