第四話
今回は結構短いです。すみません。
リアレとカイは村へ戻った。村に入ると村人達の話し声が聞こえた。
「おい、あそこに無職がいるぜ」
「本当だ。役立たずが呑気にあるいてらっしゃる」
「穀潰しにしかなんねえやつはいなくていいのに」
「あーあ、隣にいるカイが可哀想だぜ」
「いやいやそれもそうだけと親のルルさんとルイさんのほうが可哀想だろ」
「おいおい無職に聞かれるぞ」
「別にいいだろ。恥さらしに文句言うくらい。あいつに情けなんて必要ねえだろうよ」
「それもそうだな!」
「リアレあんなやつらのこと気にすんなよ」
「うん...」
村人達からのリアレの評価はとても悪くなっていた。それはリアレが無職でスキルが無いと思われているからである。無職は50000人に一人生まれる外れ職業と言われている。基本的にステータスは低く、スキルはなく、自分で努力して取得するしかない。スキルを取得する事は派生スキルや職業による取得を除いて10000人に一人しかできないと言われている。そのため無職がスキルを使うほどなんてことはほとんど無い。もちろん無職以外でも外れ職業は<司書>などがあるが、司書は図書館などで働くことはできる。しかし無職はスキルがないので店番などをするにしても盗難看破のスキルがある<商人>を雇うほうが絶対にいいのだ。そのため無職は役立たずとして扱われるのだ。リアレは村人達の悪口を聞きながら家に帰った。
「はあ...これから毎日あんなこと言われるのか...」
そんなことをリアレは寝る前まで考えていた。
リアレはその後も魔法や剣など色々ためしてはみたがスキルが使えそうな気配は全くなかった。