第二話
「うーん楽しみだなー」
リアレは珍しく早起きしていた。というよりほとんど寝ていなかった。なぜかというと今日は儀式の日だからである。今回の儀式はリアレとカイを含めて6人に職業とスキルが与えられる。儀式は午後2時からだが、今はまだ午前6時で、まだまだ時間はある。
「とりあえず朝ごはん食べよう」
リアレは部屋出た。
「お母さんおはよう」
「リアレおはよう。今日は珍しく早起きね」
「うん!今日は儀式だから!」
「もしかしてリアレ寝てない?」
(うっ...)
「いやいやしっかり寝たよ?」
「あらそう。ならいいけど」
「ところでお父さんは?」
「起きてるわけないじゃない」
「だよね」
ご飯を食べたリアレはカイの家に行った。
「おはようカイ!今日は儀式だよ!」
「おはようリアレ 今日はいつもより早いし元気だね」
「それお母さんにもいわれた...」
「今日もトレーニングするんでしょ」
「うん!早くいこ!」
「いつもより張り切ってるね...」
カイと一緒に日課のトレーニングをいつもより張り切って1.5倍位の量行い、一緒にご飯を食べた。時間は少しずつ過ぎていき、ついに儀式の時間となった。儀式は教会で行われる。リアレは早めに来たつもりだったが、他の人はすでに教会に集まっていた。
「メチャクチャ疲れたんだけど...」
「確かにさすがにあれはやり過ぎたよ、ごめんカイ」
「それよりはみんなはえーな、集まるのが」
「そうだね。僕たちも結構早いと思ってたけど、皆集まってたね」
「皆楽しみなんだろうな。俺らもだけど」
「そうだね」
「これから儀式を行う!」
儀式が始まった。最初の人は<剣士>だった。そこから順番に<鍛冶師><商人><剣士>の職業になった。
「よし!剣士になれた!」
「いいなー俺鍛冶師だぜ。まあ親父も同じだからいいけどさ」
などの会話をしていた。
「では次、カイ、前に来なさい」
「リアレ、先にやらせてもらうよ」
「うん」
「ステータスオープン」
名前:カイ
種族:人間
職業:短剣使い
LV:1
ステータス
HP:137
MP:53
スキル
俊敏力上昇E
短剣術G(投擲G)
体術G(体当たりG)
水魔法G(ウォーターG)
職業は基本職と上級職があり、剣士は騎士や勇者、魔剣士などに、魔法使いは賢者、魔導士、魔闘士などに、短剣使いはシーフやアサシンなどになる。生産職はないが、後天的に取得出来るスキルが多い。
スキルはノーマルスキル、レアスキル、ユニークスキルがある。また、ランクがありGからSがある。ノーマルスキルがSになるとスキルが進化することがあり、レアスキルになる。()の中はアクティブスキルで、アクティブスキルは進化しない。最初は一つしかないが、後天的に取得出来る。
「おお短剣使いか」
「それに水魔法も使えるぞ」
「魔法使えるのいいなー」
「カイよかったじゃん!」
「ああ 次お前だぜリアレ」
「カイよりいいの出してやる!」
「できるもんならな!」
ちなみにHPは平均100,MPは職業が魔法使いで平均100でそれ以外は5ぐらいが平均だ。なのでカイは結構優秀なステータスである。
「次、リアレ、前に来なさい」
「はい!」
「ステータスオープン」
名前:リアレ
種族:人間
職業:---
LV:1
ステータス
HP:237
MP:132
スキル
レアスキル
???
???
???
「「「「「「「「「は?」」」」」」」」」
教会にいる全ての人が、同じ心境だった。