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わたしが受けた三つの告白

武 頼庵(藤谷 K介)さま主宰「初恋」企画参加作品です。

「好きです。付き合って下さい」


 わたしが受けた一度目の告白は、とても唐突でした。


「ごめんなさい」


 わたしはびっくりして、とっさに断ってしまいました。


 だって仕方ないでしょう?


 あの時のわたしにとって、あなたは知らない男の子。わたしの通う学校の、詰め襟の制服を着ていたこと。同じ学年の人ではないこと。


 わたしに分かるのはたったそれだけの情報でした。


 酷く人見知りのわたしは、怖くてよく知らない人の顔を真っ直ぐに見られません。廊下で誰かとすれ違っても目を合わせないように、リノリウムの床を見つめて歩くのです。

 だから同じ中学校の生徒でも、わたしはまともに顔を覚えていません。男子生徒は尚更でした。


 性格だって、分からない。

 接点のない、知らない先輩。


 何も知らないのに付き合うなんて、わたしには無理だったのです。


 だってわたしは一目惚れされるほど可愛くないし、性格だって引っ込み思案。家族やよく知ってる友達としかしゃべることができません。

 クラスの男の子とだって、まともに話すことのないわたしには、とてもハードルの高いことでした。


 でも、ちょっとだけ後悔していたのです。


 知らないこと。

 新しいこと。


 それらをやってみようともしない、臆病なわたし。


 もしも知る努力をしていたら、どうなっていたのだろう。

 新しいことに飛び込む勇気があったらどうなっていただろう。


 そう思ったのは、断ってしまってから随分と時間が経ってからのことでした。



 月日は流れて、わたしは高校生。電車に揺られての通学で、あなたに再会したのです。


 いつものように朝の電車に乗りこみ、わたしは空いている席に腰かけて、大好きな本を広げました。

 電車には、真っ直ぐなロングシートと向かい合わせに座るボックスシートの両方がありましたが、わたしの定位置はもっぱら、ボックスシートでした。こちらの方が座席に囲まれていて落ち着くのです。


 都会では朝の通勤通学ラッシュ。

 優雅に読書、それどころか座れるかもあやしいのでしょうけど、ここは田舎の路線電車。


 一両しかない電車の席は、この時間だからわりと埋まっていますけど、それでも空席はあるのです。座れないなんてこと滅多にありませんし、隣に人がいないことも常ですから、悠々と本を広げたって気を使うこともありません。

 だから朝夕、電車での通学はわたしの読書タイムだったのです。


 だけどこの日はその読書タイムに変化がありました。わたしに話しかける人がいたのです。


「あの」

 おずおずと誰かに声をかけられて、わたしは広げたばかりの本から目を離しました。


「久しぶり。君も同じ電車なんだ」

 上げた視線の先には、記憶よりも大人びた、あなたがいたのです。


 久しぶり。


 あなたの低い声が、乾いた鉢植えに水やりをした時のように、わたしに染み込んできました。驚いたわたしは、それを馴染ませようと、パチパチとまばたきを繰り返しました。


「本が好きなんだね」

 またあなたから、声をかけられることがあるなんて。

 思いもしなかったわたしは、続くあなたの言葉に広げていた本で顔を隠しました。


 だってそうでしょう?


 以前わたしはあなたを振ったのです。あなたがどれくらいわたしを想ってくれたのかは、知りません。たとえ浅く表面での想いしかなかったのだとしても、断られてきっと傷ついたでしょう。わたしなら、きっと声なんてかけられません。


「ごめんね、驚かせるつもりはなかったんだけど。俺も本が好きだから」

 本の隙間からそっとうかがうと、困った顔のあなたが見えました。男の子の顔をじっと見ていることなど出来なくて、わたしは視線をあなたのお腹より下へ移しました。


 そこには、あなたの手がありました。


 あなたの手はぎゅっと握られていて、小さく震えていました。わたしはそれを見て思ったのです。


 ああ。あなただって同じなんだって。


 一度振られたわたしに声をかけるのは勇気がいったでしょう。怖かったでしょう。


 あなたの制服は、わたしの学校の一駅先にある高校のものでした。わたしはいつも本に夢中で、周りなんてみていませんでしたが、毎日同じ電車に乗っていたに違いありません。あなたは何度もわたしを見かけていたはずです。

 一両編成、ラッシュの時間でも二両しかない電車に乗る人はほとんど同じ顔ぶれです。むしろわたしが、今まであなたに気付かなかったほうがおかしいのです。


 あなたはわたしに気付いていて、声をかけるべきか葛藤していたのかも。怖いって思いながら、自分を奮い立たせて今、こうして話しかけてくれたのかも。


 だったらわたしもこたえてあげなくちゃ。何か言わなくちゃと、わけもない使命感に駆られたのです。


「……きです」

 大きな声を出したつもりだったのに、わたしの声は自分でも聞き取れないくらいに、か細いものでした。あの小さくてうっとおしい蚊でさえ、もっと大きく主張することでしょう。


「え?」

 あなたが聞き返したのも無理のないことでした。わたしは今度こそもっと大きな声を出そうと、息を吸い込みました。


「好きです!」

 あなたの口がぽかんと開き、みるみる顔が赤くなっていきました。その反応をわたしは不思議に思いました。


 どうして、そんなに赤くなっているのでしょう。

 首を傾げてから、わたしは自分の言葉をもう一度思い返しました。そして、あっ、と思いました。


 わたしが言ったのは「好きです」。それだけ。

 主語も何もなくて、最初の質問から随分と時間が経ってしまっています。これでは誤解されてしまってもおかしくありません。


「あ、ほっ、本のことですっ。本が好きなんだねって言ったから……」


 顔を開いた本へ押し付けるようにして、わたしはもごもごと口の中で言い訳を転がしました。


「あ、ああ。そう……そうだよね。俺、自分の聞いたことを忘れてた」

 あなたは手で口元を覆って、恥ずかしそうに車窓へと向けてしまいました。


「ふふっ」

 そんなあなたが可愛らしく感じ、本の下でわたしは笑ってしまいました。急にあなたが近い人に思えて、わたしの野良猫みたいな警戒心もゆるんでいました。

 本を持つわたしの手から力が抜けて、膝の上に落ちました。もちろん、本と一緒にです。


「ここ、いいかな」

 あなたがわたしの向かいの席を指しました。わたしはこっくりとうなずきました。

 今更ながら、あなたがずっとわたしの近くで立っていたことに気付いたのです。

 この空席だらけの電車の中で、です。


 わたしがうなずくと、あなたはほっとした顔で腰かけました。その心底安心したような表情に、わたしの臆病な心もまた少しゆるみました。


 それからあなたとわたしは、自分の好きな本の話をしました。当然、あなたとわたしの好きな本の傾向は違いました。けれど重なる部分もあったりして。


 同じ本が好きだと分かって、盛り上がったり。

 今まで読もうと思っていなかった本をお勧めされて、結構はまってしまったり。

 やっぱりあまり面白いと思えなくて、ちょっぴり文句を言ったり。


 わたしとあなたは、毎日電車の中で一緒の席に座りました。あなたはわたしよりも一駅先から乗り込み、わたしはあなたより一駅前で降りました。帰りは一緒になることの方が少なかったけれど、あなたの姿を見つけたらわたしは同じ席に座りました。


 不思議なことに、あなたと一緒のわたしは、わたしのままでいられました。あなたは異性で、ひとつ上の先輩だというのに。


 読書という共通の趣味があったからなのかも。

 あなたから勇気を出して話しかけてくれたからかも。

 はにかんだ笑顔や、時々見せるちょっと子供っぽい表情が緊張を溶かすのかも。


 あなたと過ごす時間はとても心地よくて。

 毎朝、わたしはあなたの姿を探してしまっていて。

 あなたと同じ席に座るとすごく楽しくて。


 あなたがいない学校での時間や、家でくつろいでいるときに、ふっと襲ってくるのです。


 とてもざわざわとしていて、いてもたってもいられなくて、ぎゅっと締め付けられるのに、優しくて温かい気持ち。

 それはいつやってくるのか分からなくて。やってきている時間もまちまち。

 苦しいのに手放したくない。幸せなのに解放されたい。


 それは降り積もる塵のように、少しずつ重なって層を作っていきました。


 わたしはこの感情の名前を知りません。

 いいえ、本当は知っているけれど。


 知らないふりをしていました。気づかないふりをしていたのです。


 あなたとの時間をもっと続けていたかったから。




「あの。君が好きなんです。付き合ってください」


 二度目の告白は、また知らない人からでした。


 いつもの朝の電車の中。あなたとの時間を楽しみ、わたしはあなたより一駅前で降りました。降りたホームで立っていた男の子がいて、その人からの告白でした。


 わたしはとても驚きました。


 無理もないでしょう?


 地味で冴えないわたしが二度も告白を受けるなんて。


 同じ駅に降りる学生はわたし以外にも何人かいましたが、わたしはいつもその人たちが降りてしまってから下車していました。先に降りた人たちはさっさと改札口に向かっていて、田舎の小さなホームにはわたしとその男の子の二人。


 後ろではあなたを乗せたままの電車が、プシューと音を立てて扉を閉めました。


 わたしはその音にはっとなり、息を吐きながらまばたきを開始しました。


「ごめんなさい」

 それから、はっきりと断りの言葉を発音しました。知らない男の子から、あなたと同じように告白を受けたこと。そのことが、あなたがいないときにわたしを襲う感情の正体を知らせてくれたからです。


 本や漫画には書いてありました。周りの何人かには訪れていたようです。けれどわたしにはどこか遠くて、つかみどころのないものだと思っていました。


 古今東西。今も昔も。両親、ご先祖様。友人、知人。

 ほとんどの人間に一度、訪れるのでしょう。


 初恋。


 この感情にはそんな名前がついていました。


 わたしはいつの間にかあなたに恋をしていたのです。

 初めての恋を。


「そっか」

 男の子は泣きそうな顔をしました。いたたまれなくなったわたしはうつむき、もう一度「ごめんなさい」と呟きました。


 ガタン、ゴトンと背後の電車が動いてゆきます。地面を見つめる視界の中、男の子のつま先が動きました。


「あの!」

 勢いよく顔を上げると、男の子は立ち去ろうとしていました。わたしの声に、体を改札口へ向けたまま、止まっています。


「ありがとう。告白、嬉しかったです。でもわたし、好きな人がいるから。だから。ごめんなさい!」

 男の子はぎこちなく瞳を揺らしてから、ひきつるように口の端を上げました。それから片手を小さく上げて、くるっと背を向けて歩いていきました。



 その日は、授業も頭に入ってきませんでした。


 告白をしてくれた男の子のこともありました。彼の顔にぼんやりと見覚えがあることを、後から思い出しました。同じ学年だけど、クラスの違う男子生徒でした。出身の中学校も違うし、接点がないからうろ覚えだったのです。


 わたしはいつもそんなことばかり。周りを見ていないのです。


 断ってしまって悪かったという気持ち。

 周囲を見ていない自己嫌悪。


 実はそれよりも、わたしの心を占めていたのはあなたへの気持ちでした。


 わたしはあなたが好きだと気付いてしまいました。

 どうしましょう。

 今、あなたに会ったら心臓が爆発してしまいそうです。


 それに。


 前に告白されたとき、わたしは友達にそのことを話しました。友達はもったいないと嘆きました。


 野球部のエースで、見た目もよくて、真面目で人当たりもいいあなたはとても女の子に人気があるのに、と。


 そうです。

 今までずっと毎朝の時間が続くと思っていましたが、終わってしまう可能性もあるのです。

 だってこのわたしでさえ告白を受けたくらいです。あなたなら、いつ女の子の告白を受けてもおかしくありません。


 わたしは、静かに決意を固めました。



 三度目の告白は、思うものとは違いました。


 早く来て欲しかったような、永遠に来て欲しくなかったような放課後がやってきました。

 電車のホーム。わたしは両手を膝の前できゅっと握っていました。


 定刻通りに電車が止まります。プシューと開く扉。わたしはかすかに震える足を、車内へと運びました。

 やはり、空席の多い電車の中。

 腕組みをして座るサラリーマン。かたまって座っている女子高生。ゆったりと腰かけたおばさん。


 窓際に座るあなた。


 ……ではなくて。


「え?」


 車内へ片足を踏み入れたまま、わたしの頭の中は真っ白になってしまいました。


 だってあなたがすぐ目の前にいたのですから。


「そこで止まったら邪魔になるよ」

 誰のせいで止まってしまったと思っているのでしょう。

 わたしが言い訳を口にするよりも早く、あなたの手がわたしの腕を掴みました。ぐいと引っ張られます。


 いつもあなたは窓際の席に座っていて、後から乗り込むわたしに手を上げる。わたしはあなたに小さく手を振って、あなたの前に座って読んだ本の感想を言い合ったり、お勧めの本を交換し合うだけなのに。


 どうしてでしょう?

 今日のあなたは乗降口で陣取っていたようです。


 しかも少し険しい顔をしています。そんなあなたの横顔に心臓が跳ねてしまうのは、困ります。


 このどきどきは、あなたに腕を引かれているからでしょうか。

 あなたが怒っているような雰囲気だからでしょうか。

 そんなあなたも恰好いいな、などと思ってしまっているからでしょうか。


 ああ、それともこれからわたしがしようと思っていることへの緊張からでしょうか。


 いつもと状況は違うけれど、あなたとわたしはいつもの席に腰かけました。斜め向かいに腰を下ろし、あなたが口を開きかけます。

 わたしは


****


「うわぁ、どうしよう。これ」

 少し高級そうなお菓子の缶のふたを持った俺は、リアクションに困って隣の姉に視線を向けた。


 棚の上に隠すように仕舞われていた、綺麗な缶だ。


 きっと俺たちがいない間に食べるため母が隠していたに違いない。姉と二人、こっそり食べてやろうとしたお菓子の缶に入っていたのは、期待していたクッキーなどではなく、古びたノート。


「素敵」

 目をキラキラさせてページをめくっているのは、俺の姉。若かりし頃の母の日記に、相当喜んでいるらしい。


「お菓子の方が良かったのに」

 俺は目当てのクッキーではなくてがっかりだ。

 しかも内容が超恥ずかしい。複雑だ。


「おこちゃま」

「うっせー、うっせー。ばーか」

 二つしか違わないくせに。自分だってまだ小学生だろ、ばーか。


「そういうところがおこちゃまだっての。ま、いいや。続き続き」

 姉の指がまたノートをめくった。姉の隣に体を寄せた俺の目も、文字を追う。


****


 いつもと状況は違うけれど、あなたとわたしはいつもの席に腰かけました。斜め向かいに腰を下ろし、あなたが口を開きかけます。

 わたしは大急ぎで手を前に出しました。


 わたしの腕を掴んでいたあなたの手は、座った時に離れていました。だからわたしの手は自由でした。わたしは自由な手であなたの動きかけた唇を塞ぎました。


「むぐっ」

 予想外だったのでしょう。わたしの行動にあなたが目を白黒させました。


「あの、わたし」

 中学の時に告白してくれた、あなたの気持ちが前と同じかどうか分かりません。


 実際に話をしてみて、思っていたイメージと違っていたかも。

 毎日話しているうちに、友達のようなものになってしまったかも。


「わたし、あなたのことが」


 でもわたしはあなたのことが好きになってしまいました。

 初めての恋という感情に今、焼ききれてしまいそうです。


 震えて逃げ帰り、お布団にでもくるまってしまいたい。あなたもあの時、そんな気持ちだったのでしょうか。


 もしかすると、あなたとの大切な時間は今日で終わってしまうかも。それでも。


 知らないこと。

 新しいこと。


 あの時のわたしが出来なかったこと。


 今、やってみたい。

 あなたみたいに、わたしも勇気を出したい。


 だから、三度目の告白は。

 わたしから。


「あなたのことが好……」

 がしっとあなたの手がわたしの手首を掴みました。あっという間にあなたの口からはがされて、逆にわたしの口は、あなたの手に覆われていました。


「君のことが好きだ! 付き合ってください」


****


「きゃーーっ!! 素敵!」

「うるっせー」

 姉の大声に俺はキーンとする耳に指を突っ込んだ。姉は気にもせず俺の背中をばんばんと叩く。


「痛ってぇな」

「だって、だって、だって!」


 玄関のドアががチャリと音を立てた。まずい。帰ってきた!


「ただいま~」

 ガサゴソとビニール袋が擦れる音、ドサドサと荷物を置く音がする。


「椅子!」

 姉は手早く缶の中にノートを戻して蓋をすると、鋭く短く、でも小声で命令した。

 俺もこの時ばかりは文句も言わずに椅子を棚の前に置く。姉がさっと椅子に上がってお菓子の缶を戻した。


 パタン。

 玄関横にあるクローゼットの扉が開く音。


 菓子の缶を隠すために置いてあった、他の箱やキッチンペーパーの買い置きも渡す。無言でそれも元の場所に戻した姉が、降りて椅子に座った。


 パタパタパタパタ。

 スリッパに履き替えた母の足音。


 姉が座ったまま椅子をテーブルに寄せる。俺も椅子に座っていつも通りだって顔をする。


 ガチャリ。

 リビングの扉が開いた。


「おかえりなさい」

「おかえりー」

 俺たちは何事もなかったように母を迎えた。



****


 ……逆にわたしの口は、あなたの手に覆われていました。


「君のことが好きだ! 付き合ってください」


 三度目の告白は、思うものと違いました。


 あなたからの告白。

 嬉しくて。嬉しくて。あちこちに光でも灯ったみたいに思えました。胸いっぱいに満ちた温かい感情があふれ、透明なしずくになってじわりと眼球からにじみ出ました。


 だけど同時に、ちょっぴり悔しいのです。


 だって、せっかく勇気を出したのに。言おうとしたのに。先に言われてしまうなんて。


 しかもこのままでは、あなたからの告白の返事さえ出来ません。わたしは涙をたたえた目で、あなたをじっと見上げました。声を出したくて、唇が震えます。


 わたしが泣きそうだと思ったのでしょう。あなたが慌てて手をひっこめました。


 今度こそ。


「わたしは、あなたのことが好きです!」

 わたしはありったけの大きな声を張り上げたのです。今まで出した中で、一番の大声でした。


 あなたはびっくりしたように目を開いて、それから嬉しそうに笑いました。


 その後、わたしとあなたは電車の中で注目の的になっていることに気付き、小さくなって身を寄せ合いました。とても恥ずかしくて、居たたまれなかったけれど。

 そっと繋いだ手があったから平気でした。


 これが、わたしの経験した三つの告白です。

次話、あなたの視点で完結です。

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