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魔法司書さん的童話考察  作者: セルバ
6/11

シンデレラ final

「僕と、結婚を前提にお付き合いしていただけませんか」



嘘でしょ?


本当に私なんかに?


あは、よかったじゃん。

人生勝ち組じゃん。お局様に虐められなくて済むし。

彼のことも気になってたし。

不満がどこにあるのよ


そう


どこに……



私は、暫く考えこんでしまった。




「あの、灰野さ…」


「あーーーーーっ‼︎‼︎‼︎」


「⁉︎」



気がつくと、私は叫んでいた。



「ごめんなさい、やっぱ私なんかにお姫様は務まりません‼︎」

「は?」

「だって、おかしいと思いませんか?ハンカチを渡しただけでここまで進むって。話がうますぎるんですよ。気持ち悪いんですよっ‼︎」


私がまくしたてると無言だった彼も顔を上げた。


「そう、まるで…」


「「違和感」」


声が重なった。


やっぱりそうなんだ。

誰かに操られた運命のようだと、彼も感じていたんだ。



「なかったことにしましょう」


「貴女に好意を持っていたのは、事実…な気がするので、残念ですが」


「私もです」



席を立つ。


彼の方を振り返らず、お金だけ置いて立ち去った。





ガラーン、ガラーン…


レストランの出口まで来た時

鐘が頭の中で響いた気がした。


あれ…シンデレラでは鐘がなるとどうなるんだっけ…?



そして


私が今さっきまで会っていた人は誰だっけ……?









「我々の農場と契約頂き、ありがとうございます」


あれから、私はじゃがいも畑の実家に帰った。

本当に自分に合ってることがわかった。背伸びしても苦しいだけだった。


私が勤めていたメーカーはポテトスナックの生産を増量するとかで、私の農場と新しく契約した。


その縁でいろんな人に会った。


高田さんとか、あとお局様。


彼女は相変わらず変わらない。それでもいいのだろう。外の世界を知らずに生きていくのだから。



「ありがとうございましたー」

ガチャっ…

「あ」

「あ」


出口で男性とぶつかった。


端正な顔立ちをした彼。


「今日は、コーヒーを持っていないんですね」


あれ、私は彼のことを知らないのに、どうしてコーヒーのことを覚えているんだろう。


「初めて会った気がしませんね」


彼も笑った。





「はい。やっと本当の貴方に会えた気がする」


「初めまして、灰野さん」

シンデレラ編は終わりです。

ぐちゃぐちゃでイマイチ理解できなかった人、ごめんなさい。


軽く補足をしておくと、

ケイラの魔力によって本当に二人は操られていたのです。それを灰野さんが彼を振ったことによって魔法が解けたのですが鐘の音はそういうこと。

しかし、操られながらもお互い気づいたということは…


っていうお話でした。


わかりにくかったですかね。

ごめんなさい。


次も読んでいただけたら嬉しいです。

因みに、シンデレラなので“灰野”にしました。


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