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第13話 錬金術師の巨大な実験場

投稿遅れてすみません!SSやゲームが面白いのが悪いんです!


計画を立案するという言葉は重複表現ですが、絶対に間違いとは言えないらしいです。

「うぃーす。この時間であってるか?」


「ういうい、あってるはず」


 ここは【ツヴァイト】の街の外れに存在する、森フィールドの入り口だ。

 この場にいるプレイヤーはある目的の為に集まっていた。


「お、何だあれ?」


 集まっていた物達の中に居た、全身赤タイツのプレイヤーが草に引っかかっていた何かを発見したようだ。


「手紙?」


 草に引っかかっていた物とは、1枚の手紙だった。

 全身赤タイツのプレイヤーは手紙を鑑定し、アイテム名が"計画書"と記されているのを確認した後、徐に開封する。

 内容はこう書いてあった。


===========================


 まず初めに、姿を見せることの出来ないのを謝罪しよう。申し訳ない。

 私は別でする事がある為、手紙にして計画を知らせる方法を取った。

 そして、孔雀狩りこと、ハーレムクソ野郎撲滅計画に参加いただきありがとう。

 これからこの計画書通りに動いてくれれば、ハーレムクソ野郎にお灸をすえる事が出来る他、君たちが崇める女神たちに格好いい所を見せることが出来る事を約束する。

 まだ私を信用するに至らない事は重々承知している。だが、この計画は長い月日をかけて考えたものだ。

 計画通りに事が運ぶ事は間違いないだろう。その為に私も動いている。早速だが計画を記す。


 1:この場で待機し、ハーレムクソ野郎が出てくるのを待つ。

 2:偶然出くわした風を装い、自身達が謎のモンスターを捕まえるために来ていることをそれとなく話す。

 3:ハーレムクソ野郎をできるだけこの場に留めて、森からモンスターが出てくるのを待つ。

 4:――――

 5:――――

 6:――――

===========================


「首謀者はここに来てないのか……」


 手紙を読んで赤タイツマンは呟いた。そして、他のプレイヤーにも計画書である手紙を見せる。

 この場にいるプレイヤーは、とあるスレッドで書かれていた撲滅計画の為に集まっていた。

 誰が何の為の計画したのか。それは同じ志を思った者が嫉妬故にだろう、という事は考えているが、自分達を罠に嵌める為の物かもしれないという可能性も忘れていないわけではない。


 だから、孔雀型のモンスターを探すという名目の元、怪しまれないように召喚士ユウに嫉妬をしているプレイヤーだけに声を掛け、この場に集まっていた。

 常日頃から掲示板を使用して居る者からすれば、縦読みをすると本当の内容が隠されているなんて事は、容易に判明できる事である。

 だが、完全に信用している訳ではないのでまず計画通りに動き、違和感を感じれば直ぐに帰還しようと多くの者は考えていた。

 その為の準備をしている者もいる。


 集まったプレイヤーには数の理があるので、罠であろうともそうそう危険はないだろう。

 計画書を読んだプレイヤー達は話し合い、意見を出し合うことにした。


「まず、俺から意見を出そう。首謀者が居ないのは怪しいが、最初はこの計画書通りに動いてみようと俺は考える」


 多くのプレイヤー達の前に立つ赤タイツマンは、そう意見を出した。

 その彼に魔女の様な服装をした女性プレイヤーが口を開く。


「首謀者が居ない時点で罠である可能性は非常に高いと思うのだが?」


「俺もその線は非常に濃厚だと考えている。計画書に書かれている我らが女神たちに良い所を見せることが出来るという文章も、それに一役買っているだろう」


 赤タイツマンは一呼吸置いて続けた。


「しかし! もしこれが成功する計画であれば、この時点で捨てるのは非常に惜しい事だ!」


 闇のカーテンに覆われ、月が辺りを照らすその下で、全身赤タイツの男性が声を張り上げている。

 一見、いや、どう見てもシュールな光景だ。大きな声を出せばモンスターが活発になる夜間なのも相まって襲われると思うかもしれないが、プレイヤーが集団で居る事により、利口なモンスター達はかなり遠巻きで様子を窺うだけに留めている。

 本能より理性で行動をしている事により、命を無駄にしないというモンスターらしからぬ光景だろう。


「一理あるな」


「格好いい所を見せれば惚れられるかも……」


「お前の場合、惚れられるより掘られるの方があってるよ」


「アッー!」


 と赤タイツマンに同調する声が上がり、この後も説得を続ける赤タイツマンの熱意に負けたのか、1人また1人と同士は増えていった。


「立ち上がれ我が同士たちよ!」


 赤タイツマンは右拳を握りしめ天に向け、声を響かせる。


「もう立ってます!」


「勃ってる者も居ます!」


 この【ミリアド・ワールド・オンライン】には"勃つ"というシステムはもちろんあるはず無いので、これはただのギャグである。

 文字にしなければ伝わらないが、何となくでこの場に居る面々には伝わっていた。


(私はアイテムの機能テストさえできればいいのだがな……)


 魔女の服装をした女性プレイヤーは内心で呟き、ストレージ内のアイテムをチェックした。

 彼女は職業が錬金術師で、今回の騒動に参加した理由は自身が作成したアイテムの実験である。

 今回の計画というものに多少不審さを覚えているのだが、参加すれば安全な場所で実験を出来るという利点から、彼女はこの場に来てしまった。




 所変わって同時刻。今回の計画を立案した白髪白衣の男性プレイヤーこと――コーディーは赤タイツマン達から少し離れている場所に居た。

 そこは赤タイツマン達が居る森フィールドの奥地。彼は今、とあるポーションを森の中に投げ捨てている。

 闇が覆う森の中では視界を遮る物が多い。しかし《索敵》スキルのお陰でモンスターの大まかな位置は把握ができる。


 それ故、スムーズに森の中を走りながらモンスターとの戦闘を最小にしつつ、ポーションを振りまいていた。

 彼がこの場でこのような事をしている理由は、現在森フィールドにハーレムクソ野郎こと――召喚士のユウ、それとハーレム要員の2人が居るからだ。


「これくらいでいいでしょう」


 コーディーは足を止めて、ポーションのばら撒きを停止した。

 そして、息を殺して草叢に潜む。そうして数十秒後、標的がやって来た。


「きゃ~暗くて怖い~」


「ルカさん、大丈夫ですか?」


 怖がる振りをしてユウの左腕に抱きつくルカという名の女性プレイヤー。ピンク色のツインテールと防御力皆無に見えるフリフリの服装が、彼女の可愛らしさを上げている。

 心配するユウだが、実はこのやり取り、この場で4回目だ。しかし、ユウは鈍感故、本気で怖がって抱きついて来ていると思っている。


「ユウ君、怖かったらいつでも抱きついてくれていいからね?」


 そう言ったのはアイーダという名の女性プレイヤー。ユウの右手を掴んで大人の余裕を出している彼女だが、心做こころなしか少し体が震えている。

 少しばかり露出が多い服装だが、もちろんハラスメントコードには引っかかっておらず、腰までの長い黒髪と合わさって大人の魅力をより引き出しすのに、一役買っている。

 余談だが、アイーダはもうすぐ現実リアルでアラサーになる。大人の女性が少年に手を出すのはこれ如何に。


 とまあ、そんな事はどうでもいいとして。3人がこんな時間に森フィールドにいる理由は、先程の様に怖がるふりをしてイチャつくという事の他に、採取クエストを受けたからだ。

 この採取クエストというのは、とある白髪白衣の男性プレイヤーから直接依頼されたクエストで、直接依頼というのはギルドを通さず行う口約束のような物である。

 有名になってくると、コネ作りの為や成功率が高いだろうと見込んでプレイヤー本人に直接依頼をされるのだが、ギルドを通していない為に騙されたりする事があるので、行う際には十分注意が必要だ。


「さ、早く採取して帰ろうか」


 ユウ達が森の奥に進んで行くのを確認したコーディーは草叢から出ると、3人が向かった方とは反対側に進み森を出て行く。

 コーディーはどんどん速度を上げて木々を縫うように走る。時折辺りを窺うようにキョロキョロと視線を動かしモンスターが全くいない森を抜けていく。

 そう、モンスターは全く居ないのだ。


「モンスター誘引ポーションの効果は恐ろしいですね」


 嬢王蜂や女王アリという生き物はその種の上に立っている生き物だ。このMWOにも"クイーンビー"というモンスターが存在し、働き蜂たちを従えている。

 では、どうやって嬢王蜂は下僕を下僕足らしめているのか。それは嬢王蜂が放つフェロモンが原因だ。

 嬢王蜂が発する"女王物質"というフェロモンは、他の雌の卵巣の発育が抑えられて、働き蜂としての行動を起こさせる。


 まあ、つまりはクイーンビーという蜂型モンスターからドロップされるアイテムに、モンスターを誘引させるフェロモンを出すという素材があり、それを元にコーディーが試行錯誤をしたのちに完成させた物が"モンスター誘引ポーション"だ

 これを使えばモンスターを特定の場所へ誘導する事が可能となる。

 そして、コーディーはそのポーションを、目的地までモンスターが誘導されるように使用していた。


 更にはユウが受けた採取クエストに必要な植物は、生息場所が1つしか無い。その植物は巨大な岩の影に隠れるようにして生息する"影光草えいこうぐさ"という薬草で、夜間限定でしか手に入れることはできない事に加え、森の奥地に存在する為、非力な生産職では自力で手に入れる事はまず出来ない。

 採取できる場所が決まっているのであれば、色々と細工がしやすいというもの。


 大量のモンスターがポーションで誘われ、誘われた先にはプレイヤー。

 いくら強力な召喚獣を持つ召喚士のユウと言えど、数で圧倒的に不利な状況であれば逃げ出す他無い。


 戦おうにも場所が悪いので開けた場所に逃げるだろう。召喚士は召喚獣を呼び出すことができ、その召喚獣に騎乗できるのであれば、乗って安全地帯まで逃げる。

 しかし、ポーションの所為で正常な状態ではないモンスター達は、効果が切れるまでプレイヤーを追いかけてしまう。


 そして、森を抜け出したユウ達たちは、そのまま街へ帰ろうにもモンスター達をトレインしたまま街へは帰れない。他のプレイヤーの迷惑になるからだ。

 どっちみち戦うしか道がなくなった所で、運良く多くのプレイヤーが森の入口に集まっている。

 と、このような流れに――なるはずではなく、既になっていた。コーディーの計画通りに事が運んだ結果である。


 巨大な羊に乗って森の外まで出たユウとルカとアイーダは、孔雀狩りで来ていたという多くのプレイヤー達に協力をしてもらい、モンスターの掃討を行っている。

 夜闇を明るく照らす魔法が大量に空を飛び交い、硬質な音がぶつかり合い高音を辺りへ響かせていた。

 その光景を1人眺めている男がいる。そう、この騒動の首謀者であるコーディーだ。


 ハーレムクソ野郎撲滅計画と言って誘っておきながら、実はこの計画、こうなる様に予め仕組んでいたのだった。

 現在、コーディーの目の前に広がっている戦場は、彼の巨大な実験場と化していた。

 赤タイツマン達が読んだ計画書は、実は入り口でただ待機させる為だけの物で、内容も適当に書いている。

 そして、コーディーは森の入口にある木の枝に立って、ストレージを弄り始めた。


「俺の女神に良い所を見せるんだ! こんなモンスター共がナンボのもんじゃぁい!」


「この戦いが終わったら俺、女神達に告白しようと思うんだ」


「ハハハハッ!! 俺の赤タイツを返り血で赤く染めさせろぉ!」


 目の前の戦場から聞こえる声を楽しみながら、コーディーはストレージから持てるだけポイズンポーションを取り出した。

 そして、戦いが起きている空間の上空へ一斉に投擲し、ポーションの入っている小瓶同士がぶつかり合いガラスの割れる高音を立てて、中の液体が雨のように降り注ぐ。


「うわ、何だこれ!?」


「雨!? 今までこんな事なかったぞ」


 突如降り注いだ紫色の雨は暗闇のお陰でただの雨だと認識された。MWO内で天気は晴れしか未だ確認されておらず、現実世界では珍しくない雨でもゲーム内では珍しい物となっている。

 だが、その雨はコーディーの投げたポーションによる毒の雨なのだ。その影響を受けたモンスター達は目に見えて動きが鈍っていくが、プレイヤー達には何も影響はなかった。


「なるほど、意味は無いのですか」


 これはポーション同時をぶつけ、そして上空から降り注ぐ雨にした状態では他プレイヤーに効果はあるのかという実験だ。

 ゲームシステムにより毒の雨が自然現象だと勘違いされる。という状態にはなるかもしれないと思って試してみたが失敗らしい。

 立て続けにモンスター誘引ポーションや、パラライズポーションでも試してみたが結果は変わらず失敗。


「では次ですね」


 何気にモンスター誘引ポーションを使用して、モンスターを追加でおびき寄せるという行為をしたコーディー。流石である。

 こう怪しい事をしていれば居場所がバレそうなものだが、ポーションの雨を降らせた後は1回1回、隠れる場所を変えている徹底ぶり。

 更には戦闘音で小瓶の割れる音がかき消されるので、コーディーがバレる可能性はかなり低くなる。


 そろそろモンスターの数も少なくなっているので、時間は無駄にできない。

 コーディーはストレージから何やら丸い球体を取り出した。拳ほどの鉄球にも見える。暗闇の中ではさぞ見えづらい事だろう。


「フフフッ、ようやくこれを使えます」


 コーディーは戦闘が起きている付近の近くに行き、草叢からその球体を転がした。

 球体は地面をコロコロと転がっていき、今まさに戦闘が起きているプレイヤー達の足元付近へと到着する。そして、コーディーは石を取り出すとその球体目掛けて投擲。

 次の瞬間、戦闘中のプレイヤー8人くらいを巻き込んで球体が爆ぜた。


 そう、先程の球体は鉱山から手に入った"爆裂鉱石"を使って作り上げた爆弾だ。衝撃を与えると使用者すら飲み込みそうなほど大きな爆発をする事から、コーディーはこのような使い方をしていた。

 戦闘中に使用してみた時は爆煙によって視界不良になるという欠点が分かったが、それ以外にも良い点が判明した。

 後々修正が加えられそうだが、実はこの爆弾を使用しても使用者にはダメージが一切入らない。


 そう、人間爆弾、カミカゼアタックが使用できるのだ。カミカゼアタックというのは簡単に説明すると、自爆攻撃である。それがダメージ無しで行えるのだから、恐ろしい。

 しかし、プレイヤーの攻撃なのだから、PKはもちろん出来ない。


「ば、爆発!?」


「し、死んでない……?」


「これはモンスターの攻撃じゃないのか!?」


 プレイヤー達の動揺する声が耳に入る。今は爆煙の所為で視界不良だ。

 ダメージが入らないことは百も承知。コーディーは今の内にと、白衣を脱いでストレージに仕舞い、戦場へと出た。

 プレイヤー達が動揺してしている隙をついて、素早くフォレストウルフの口内に先程の爆弾を突っ込んでいく。


 フォレストウルフの牙と爆弾が擦れ、今にも爆発しそうだ。そして、コーディーは声を上げる。


「お前ら何をしている! モンスター共から目を離すな!」


 直後少し遠くのフォレストウルフが咥えている爆弾目掛け、石を投擲した。辺りへ響く爆音。音に引かれプレイヤー達は爆音の方へ視線を向けてしまう。

 その隙にコーディーは素早く森へと姿を隠す。そして、再度爆音が辺りへ響いた。他のフォレストウルフが咥えていた爆弾が地面に落ちたのか、はたまた牙と擦れ爆発したのか。

 フォレストウルフが爆弾を落としても、落とそうとする動作をしても、どっちみち爆弾は衝撃で爆破するのだ。

 最早、戦場はコーディーの思うがままに動かされている。


「さて、どうなったかな?」


 よく見えるように木の枝へ飛び乗り、白衣を着つつ戦場を眺める。


「一体どうなっているんだ!」


「んなの分かるかよ!!」


巫山戯ふざけてる余裕もなくなってきたな……」


 どうやら、プレイヤーの数が減っているように見える。この実験は成功と言って良いだろう。

 ユウの召喚獣、体長3メートルの羊の活躍でルカとアイーダは無事であり、赤タイツマンや魔女のプレイヤーも傷は負っているものの無事だった。

 しかし、モンスターと先程の爆発によって、死に戻りをしたプレイヤーも居た。


 プレイヤーの数も減ってきているが、モンスターの数はもう残りわずかだ。後少しでモンスターは全滅するだろう。


「これで実験は終了ですね」


 確信はできないがモンスターに使用させる形にした爆弾で、プレイヤーに傷を付ける事に成功した。

 ただの興味本位だったが、モンスターを使用したPKはできそうだと判明し、戦場を眺めつつコーディーは笑みをこぼす。

 もう良いだろうと思い、コーディーがこっそり街へ帰還しようとした時、


「そこか! 穿うがて! フレイムバレット!」


 魔女のプレイヤーがコーディーの居る場所へ、炎弾を放ってきた。

 その魔法はコーディーへ直撃し、彼は木から地面へ墜落してしまう。

 魔女のプレイヤーは彼が落ちた場所へ向かい、辺りを照らす魔法を唱えた。だが、そこには誰も何も無い。


「今のは一体……? もしや、人型のモンスター?」


 その呟きを近くの木の陰に隠れて聞いている者が居た。もちろん先程の炎弾を受けたコーディーである。

 辺りをキョロキョロを見回した後、魔女のプレイヤーはもう探しても見つからないだろうと考えて、他のプレイヤー達がいる場所へと戻っていった。


(今のは流石に驚きましたね。咄嗟でしたが上手く演技ができてよかったです)


 炎弾を受け、敢えて落ちると言う演技をした事により、ダメージ与えたと誤認識させたコーディー。

 プレイヤーの攻撃がプレイヤーにダメージを与えるには"PVP"という、プレイヤー同士が戦闘をできるシステムを介さないとダメージを与えられない。

 よってダメージを受けたのであれば、プレイヤーではない何かがそこに居たと言う事である。


 プレイヤーが他のプレイヤーに攻撃をしても、ダメージは愚か衝撃もないのだ。であれば、自身が攻撃したのはモンスターだ、と魔女のプレイヤーに思わせる事を成功した。


(しかし、先程のプレイヤーが索敵のスキルを持っていた場合、絶対に居場所がバレていたでしょう。危なかったですね)


 自身が思い描くコーディーを演じきったお陰でバレることはなかったが、内心でヒヤヒヤしていた。完全にコーディーというキャラクターには成りきれなかったようだ。

 その後、プレイヤー達が街へ帰還したのを確認した後、コーディーも街へと戻る。楽しく実験ができた事により、彼はいつもより狂気な笑顔を浮かべていた。

次からは投稿ペースが戻ると思います。

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