勇者は勝つまで終わりません
闇騎士との激闘の果てに・・・?
第九話
「決着、そして帰還」
闇騎士「・・・見事だ・・・私の負けのようだ、最後に名を聞いておこうか」
シオン「四季四音だ覚えておけ!」
闇騎士「ふっ変わった名前だな・・・」
ガクッと倒れる闇騎士、勝ったのはシオンである
しかし、普通に剣と剣を交えても勝てなかったシオンがとった奇策とは?
それは、剣に自らの魔法をかけて速度をブーストしたのである
それだけなら普通に弾かれるかもしれないが、シオンの狙いは
鎧のほころびであった、空中であるが故、剣と剣が交わる瞬間軌道をずらして
鎧めがけて一撃を放ったのである、回転して背中へ回り込みながら斬るイメージだ
シオン「ハルカさん・・・治癒魔法お願いできますか?」
シオンの魔法は強力ゆえに体への負担が大きい、すぐさま治療しなければ
戦闘は続行不能だろう、闇騎士は倒したとはいえ、まだ魔物が残ってるかもしれない
そのための治療を受けるシオン、治療を終えたアキコが周囲を警戒する
シオン「終わったみたいだな、これで一件落着か・・・ふぅ」
アキコ「どうやら魔物達は逃げ出したみたいですね、闇騎士ダーナが倒されたので
当然と言えば当然ですけど・・・それとこれを・・・魔物の探し物です」
どうやら魔物達は、闇騎士と戦ってる間にも探索をしていたようで
盾らしき物を見つけていたようだ、少し遅れたら持ち帰られていたかもしれない
めがみんに確認したところ伝説の盾だそうだ、まったくもってご都合主義である
シオン「村へ戻って、報酬をもらうとしよう、休みたいしな」
ハルカ「そうですね、慣れない治癒魔法でクタクタです」
アキコ「私も魔力ほぼ使って疲れたわ、帰りましょう」
村へ戻るシオン達・・・
長老「よくやってくれたの、こちらはしっかりやっておいたぞ」
精霊の長「ヤクソクダカラナ」
村へ戻るとちゃんと報酬である、代わりの精霊を手配してくれたようだ
シオン「あの・・・何も変わってないんですけど・・・」
保護してもらった風の精霊がまんま帰ってきたのだ
これ一体どういう事なんだ?
精霊の長「コノムラヘキテゲンキデタ」
長老「そ奴は村の外で育った精霊じゃ、この村で過ごすには退屈なようじゃの
変わりとは言ってはなんだが、アキコを連れて行ってくれ、役に立つじゃろ
伝説の武器もそのまま使ってくれてかまわんぞ」
シオン「ありがたいが・・・せめてもう一匹風の精霊を付けてくれないか?」
このまま帰っては少々不安であったシオン、代わりが無理なら一匹増えればと考えた
精霊の長「ワカッタ、テハイシヨウ」
長老「そうじゃな・・・村を出てからまた元気がなくなられても困るのう」
風の精霊をもう一匹探す事になった、一匹だから寂しいのでは無いか?という配慮だ
休ませてもらってる間に、もう一匹の手配も終わった、明日にはカイナ村へ戻るとしよう
次回、北の山へ