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掌編小説集3 (101話~150話)

やってきた男

作者: 蹴沢缶九郎

道を歩いていると、突然目の前に見知らぬ男が現れ、因縁をつけられた。


「おい、お前に言われた通り来てやったぞ!!」


「すいません、どちら様ですか? 誰かと間違えているようですが。」


「いいや、確かにお前だ。」


「私はあなたの事なんか知らない。」


「うるさい!! とぼけるな!! お前に一昨日来やがれと言われ、タイムマシンに乗って二日後から来てやったんだぞ!!」


「そんなむちゃくちゃな、そもそも未来の自分の発言など責任が持てるわけがない。」


「言い訳するな!! 自分の発言だろ!!」


「わかりました。では私を二日後の私に会わせてください。一言言わないと気がすまない。」


こうして私は、男と共にタイムマシンで二日後の私に会いに行った。


「おい、未来の俺!! お前が余計な事を言ったせいで、面倒な事に巻き込まれたぞ!! どうしてくれんだ!!」


「何だ!? 過去の俺か? 過去の俺の事なんざ知った事か。」


「なんだと!! 自分の事だろ!! 過去を敬え!!」


(やかま)しい!! 俺は未来に生きてるんだ!!」


取っ組み合いの喧嘩を始めた俺達を見かねたタイムマシンの男が仲裁に入った。


「おいおい、喧嘩なんか止めろ。」


「うるせぇー!! すっ込んでろ!!」


「そうだ!! あっち行ってろ!!」


「なんだと!!」


とうとう喧嘩が俺二人とタイムマシンの男の三人となったところへ、新たな人物が現れ言った。


「お取り込み中すいません。あなた方に言われ、二日後から来たんですが…。」


「うるせぇー!! 一昨日来やがれ!!」

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