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喪女の父親の悩み

毎度お馴染みの括弧の役割

「」……人が話してる時

『』……トゥーリが話してる時

〈〉……トゥっちょがおもちゃを使って話してる時

[]……ネットの画面の文字


どうも、T・Tの父親です

と、言っても本当の父親ではなく養子としてあの子を育ててるので、養父ですよ


あの子は本当によく育ってくれたと思います

僕に逆らう事なく、英才教育や帝王学、そして僕の会社で働いてくれて…

もっと自由にしてればいいのに…


そんな子なのにこないだようやくちょっとした反抗期になったんだ!

ドラゴン嫌いなのにドラゴンを飼っていると言う事を隠してたんだ

更には、サイトを開いてて人の恋路を応援してると聞いて、恋愛には興味無いのかと思ったけど、そうでもない事に安心したよ

でも、お義父さんとしては、嬉しい事だが何だか寂しいぞ


まぁ、そんなあの子なんだけど僕としてはまだ1つ問題がある


あの子がT・Tと名乗ってる事だ


ここを見ている皆も本名が気になるだろう?

駄目だ。君たちには教えられない

ここで言うとあの子にもちゃんと本名があるんだよ

でも、自分の名前が嫌いだからコードネームT・Tなんだ

会社でもT・Tで通ってるよ

まぁ、社長の令嬢って事で許されているからね


ここからが本題だよ

あの子がT・Tと名乗る様になったのは10歳の時だった















10歳になったあの子に誕生日パーティーを開いたんだ

集まったの僕の会社と契約してる会社の社長やそのお子様達

この誕生日パーティーであの子が友達が出来ればいいなと思っていた


「色んな人とお話ししておいで」

「分かりましたわ、お義父様」


それからあの子は、会社の社長やそのお子様に話しかけたものの喋っている時間が短い

しかも、お子様同士かと思いきや社長と多く話している



そんな中で僕は子ども同士のとある会話を聞いた

「今日のパーティーの主催の女の子なんか地味だよな」

「だよな、名前と見た目が合ってないぜ」

「本当にな。名前変えろよ」


僕は驚いた

そんなこと言う人がいるなんて…


今すぐ怒ってしまおうか、そう思っていた

しかし、会社との契約が切れてしまうのでは無いかと不安になって、結局は怒れずにいたんだ…


全く自分が不甲斐ないよ

そして、その事をあの子が聞いているとは思いもしなかった



そして、パーティーが終わった後

「どうだった?誕生日パーティーは」

「楽しかったです。ただ、1つだけ気になる事が…」

「なんだい?」

「私、明日からT・Tと名乗ってもよろしいでしょうか?」

「どうしたいだい!?」

「私、自分の名前と見た目が合ってない気がしまして…」


聞いてしまったのか、と思ってしまった

「な、何言っているんだ!そんなことない!似合ってるよ!いや、そもそも名前に似合う似合わないなんて関係ないよ!」

「ですが……」

「だったら似合うように努力すればいいじゃないか!もしくは自分の名前に誇りを持って欲しい…」

「そうですよね、ありがとうございます」


こうして、無事に終わったと思った




翌日

「おはようございます、お義父様」

「おはよう、て「T・Tで」

「え?」

まだ気にしてたのか…

「お義父様、私考えたの。私の名前はとっても信頼してる人には教えるけど、信頼してない人には教えないわ」

「どうして?」

「昨日のパーティー会場で名前の割に似合わない見た目をしている、と言われたからです」


やはり、聞いていたのか…


「だから、似合うようになるまでT・Tで通していきます」

「そんなことで…」

「だって、それが遠回しとは言えクライエントの要望です。でしたらそれを叶えるのが私の役目ではないかと」

「……」


まだ10歳なのにそんなことを考えていたのか…


「安心してください。いつか似合うようになりましたらちゃんと本名を名乗りますわ」


安心できないよ…


「父親失格だ、なんて思わないでください」


「……!!」


「私も私でそんなことを言った方にぎゃふんと言わせたいだけなので」


ごめん、結構負けず嫌いなんだな…


「分かった」












そして、今

やはりT・Tのままだが、最近新たに信頼できそうな子が出来た



『親父さん、そろそろ行くぜ!相棒にあれから怒られたんだからな!』

「ははは…」

『どこまで飛んでいくか?』

「えっと、街1周で」

『了解!』


トゥーリくんは、最近T・Tのそばにいる

僕がいない間知らない間にあの子の心を少しずつ開いてほぐしているのかもしれない


『親父さん、どうっすか?』

「いい風だよ」

『よかったー!』


こんなにいい風を吹かして飛べるのだからあの子の心もほぐせれるのかもしれない




これからもそばに行ってやってほしいよ

君にならあの子を託せられる


よろしくね





はい、お父さんの気持ちなんて分からないよ←


でも、こう思ってるといいなーと思い書きました


めっちゃ温厚的なお父さんですよね(笑)

こんなお父さんだったらいい……のか?


そんなこんなでまた次回をお楽しみに!


では!

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