喪女とドラゴンと初詣
毎度の括弧の役割
「」……人が話してる時
『』……トゥーリが話してる時
〈〉……トゥっちょが話してる時
[]……ネット画面の文字
皆さん、ご機嫌いかが?
すっかり忘れ去られてると思いますが、T・Tです
まずは、新年明けましておめでとうございます
喪女さんや、独身の方は今年も宜しくお願いいたします
リア充は今年も爆破し気化して下さいませ
さて、そんな私ですが今初詣に行こうとしているの
〈相棒、これ似合うか?〉
とトゥっちょが袴っぽいのを着たのを私に見せる
「えぇ、似合うわよ」
〈本当か!でも、相棒が作った服だもんな。俺が似合わないわけが無い!〉
「新年から傲慢ね。そんなんだと願い事叶わないわよ」
〈ええー!それは困るな〉
「何でよ、貴方なんか願う事なんてあるの?」
〈俺にだってあるさ!悪いかよ!〉
「へぇ…。」
トゥっちょがちゅーちゅー言いながら文句を言っているけど無視よ
さてと…
「トゥっちょ、そろそろ行くわよ」
『ちゅー!』
そして…
使いのサリンを連れて2人と1匹でいつも初詣に行く神社に着いた
徒歩で10分もかからない所よ
参拝待ちしているのだけれどなかなか列が進まないわ
「凄い人ですね、お嬢様」
とサリンが言う
「えぇ、今年もすごい人ね……」
「お嬢様、お気を付けて進んで下さい」
「私はサリンの方が心配よ」
「私なんかの事気になさらなくても構いませんよ!私にはお嬢様が全て!お嬢様に何かあったら私は、私は……!」
サリン、少し過保護ではないの?
「サリン、落ち着いて」
「はっ…!申し訳ありません」
「いいのよ。心配してくれて有難う」
「お嬢様のためですから!」
「そう?」
と話している間に参拝する時が来た
そして、終わって…
「トゥっちょ、帰るわよ…あれ?」
いつもなら肩に乗っているのにいない
まさかどっかに落としてきたのかしら?
「サリン、先に帰ってもらえる?私、何処かにトゥっちょ置いてきたみたい」
「は、はい…!」
サリンには先に帰らさせて私はトゥっちょを探した
20分後
神社を隈なく探したのに見つからないわ
これも別れなのね
ちょっとだったけど楽しかったなどと言うと思ったかしら?
別に気にしないわよ
あのサイトも閉鎖しなきゃ
もう面倒だし、私もそんな暇はないわ
さようなら、トゥーリ
さて、私は帰りましょう
ふと、右を見ると小さな男の子とトゥっちょがいたわ
新しいパートナーができたのね
おめでとう
私はそう思って帰ろうとした
『ちゅー、ちゅちゅちゅー!』
トゥっちょが私に気付いたらしく私の元へ…
「新しいパートナーができたんだから、私の元には戻ってこないの」
『ちゅー!ちゅー!』
ちゅーちゅー言ってて分からないわ
「あのぉ…そのねずみさんはおねぇちゃんの?」
と幼稚園児ぐらいの男の子が問い掛けてきた
私のと言えば私のかしらね?
「た、多分、私のねずみね」
『ちゅー!ちゅー!』
なんかトゥっちょが四角を表現してるみたいだけど
あぁ、おもちゃ!
「トゥっちょ、これを使いなさい」
『ちゅー!』
トゥっちょは嬉しそうに使い始めた
〈ふぅ…助かったぜ!ってか、相棒!俺のこと見捨てようとしただろう!全く怒るぜ?〉
「はいはい、ごめんなさいね」
「おねぇちゃんのねずみさん器用だね」
うわぁ、忘れてた幼稚園児の存在!ごめんなさいね
「そうね、この子随分賢いから」
〈俺、ねずみじゃなくてドラゴンだからな!〉
「ドラゴンさんなの!」
〈そうだ!なんなら試しにでかくなっても「近所の人が驚くから止めなさい!」
〈そ、そうだな、ありがと〉
「ふぅ…」
危なかった……
「おねぇちゃん、なんかごめんなさい」
しゅんとした様子で謝る幼稚園児
「大丈夫よ、せっかくのチャンスを無駄にしてごめんなさいね」
「平気…」
いや、泣きそうだよ?
ってか、なんでトゥっちょ拾ったのかしら?
「ねぇ、君。どうして、この子拾ったの?」
「うーん、可愛かったから大好きなサナと2人で育てようかな…って。子育てのくんれんしてサナとずっっっっとしあわせでいたいの」
「子育ての訓練ね…」
まぁ、トゥっちょは雑食だからなんでも食べれますし、問題はなさそうね
「それにこのドラゴンがいればサナと離れなくてもいいかもしれないし…」
「はぁ…ところでサナちゃん?と離れるって?」
「ぼくね、ハヤトっていうの。サナちゃんとは結婚する仲なんだけど。サナちゃんがね、もうすぐ引っ越しちゃうの。ぼくね、サナちゃんと離れたくないから、このドラゴンをね、ぼく達の子どもとしようと思って。そしたら、サナはぼくから離れないよね?」
1歩間違えれば病んでるわよ
いや、幼稚園児特有の恋愛感情なのかもしれないわね
「そうね…おねぇちゃんとしては喜んでこのドラゴンをあげてもいいのだけれど。多分、このドラゴンがね…」
〈俺は嫌だ!相棒、頼むから見捨てないでくれ!〉
「…って言ってるからごめんね?」
ハヤトくんはまたしてもしゅんとした顔で
「いいよ、ぼくがわがままだから」
と言った
なんか私が悪い人みたいじゃない?
あれ?
〈それで、サナちゃんとはどうしたいんだよ?離れたくないんだろう?〉
「けっこんする…」
〈け、け、け、け、け、け、結婚!?〉
トゥっちょは驚き過ぎよ
幼稚園児特有の恋愛感情なのかもしれないのに
「ぼくの父さんも母さんも結婚してずっと一緒だからぼくもサナと結婚して離れなくなるようにする!」
結婚しても離婚して離れるのに
まぁ、そこまで考えないわよね
「でもね、ハヤトくん貴方の歳では結婚できないわよ?」
「なんで?なんで?なんで?なんで?」
うわぁ、子ども特有のなんで?攻めは苦手よ
「それはね、国を守るためのルールにそう載ってるからよ。ルールを破るのは、悪い事なのを幼稚園か保育園で学ばなかった?」
「せんせぇもよく言ってた……」
「でしょ?」
〈じゃあ、ハヤトはサナちゃんと離れて終わりかよ!〉
とトゥっちょは怒って言うけど…
「サナちゃんとはお別れ…永遠に会えないの?」
〈いくらルールだからってそれはねぇよ!〉
何時になくトゥっちょは熱いわね
焦らなくてもいいのに
「ルールには穴があるわ」
「え?」
〈はぁ?穴?〉
「そう。確かにハヤトくんとサナちゃんとは結婚出来ないわ。でもね、約束は出来るのよ」
〈あぁ、なるほどな〉
「やくそく?ゆびきりげんまんする?」
「まぁ、そうなるわね」
〈あー、ベタだな〉
「でも、もっと違うことがいいなー!」
わがままねぇ………
〈そういえばさ、人間って結婚式挙げるよな?〉
「えぇ、それが?」
〈だったら擬似的に結婚式挙げるのはどうだ?〉
「えー、それはちょっと…」
〈なんでだよ!結婚式もルールにあるのか!〉
「女の子はね、結婚もしないのにウェディングドレスを着ちゃうと結婚出来にくくなるジンクスがあるのよ。だからなーって」
これ、結構大事じゃないかしら?
恐る恐るハヤトくんが手を挙げた
「どうしたの?ハヤトくん」
「ゆびわ…」
「指輪か…なるほどね」
「ちょっと待ってて」
私は、あるものを取りに屋敷に帰って
再び、ハヤトくんのトコロヘ戻った
「ハヤトくんこれ」
と私は、ビーズセットを渡す
「おねぇちゃんこれは?」
「これでサナちゃんに指輪を作ってあげなさい。思い出のもの、約束のものとして」
「で、でも…」
〈俺、細かいの得意だし、歯で糸切れるから一緒にやろうぜ!〉
「う、うん!」
トゥっちょは本当に便利屋だわ……
そして、一時間後
「できたー!」
〈やったな!〉
「ありがと、おねぇちゃん、ドラゴンさん!」
「お礼はいらないからサナちゃんに渡して来なさい」
〈そうだぜ!早く行ってこいよ!〉
「うん。ありがとーー!」
こうして、ハヤトくんは去ってた
〈なぁ、相棒?〉
「何?」
〈今日みたいな出来事を伝えるのをあのサイトにつけねーか〉
「面倒だから嫌」
〈なんだよー。じゃあ、俺がやるからさ!な?〉
「ならOK」
〈相棒!サンキューな!〉
「じゃあ、帰ったら早速作るから」
〈早速更新してやるぜ!〉
今年もこうやって平和に過ごせると家に帰るまでの道中は思ってた
新年明けましておめでとうございますm(_ _)m
そして、作成途中をupしてしまい申し訳ありません
これでやっと完成です!
そして、もう少ししたら2日から4日ぐらいずつの早足更新になっていくかと思います!
こんな作者でもあり、駄作ですがよろしくおねがいします