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喪女はドラゴンを励まそうとする

毎度の括弧の役割です!


「」……人が話している

『』……トゥーリが話している

[]……メール画面やたまにネットの画面

〈〉……トゥっちょが話してる

あれから数日経って年末なんだけど…

このままだと暗い気持ちのまま年を越してしまいそうで怖いわ


「ねぇ、トゥっちょ…」


トゥっちょは無言である

よっぽど雪姫さんの事がショックだったのね


「そろそろサイトチェックしない?」


返事もしない


どうしたものか。困るわ…


しょうがない、私がサイトチェックしてみましょう


1件あるみたいね

よくこのサイトを見つけれたと私は常々思うわ


内容は…


[初めまして、僕はマカロンと言います。僕は極度の照れ屋でクラスメイトに話しかけられるだけでもすぐに照れて何も返事出来ません。

そんな僕なんですが、最近好きな子がいます。その子はいつも帰り道に見かける子なんですが、最近同じクラスにいるということが分かりました。

どうしたら声をかけることが出来るでしょうか]


知らないわよ!!

勇気よ!根性よ!

前みたいにイベントとか?うーん。

何かしてる事はないかしら?


「トゥっちょどう思う?」

〈わりぃ、今やる気がしねぇんだ…〉

「そう…」


見てしまった以上やるしかないわね…

トゥっちょにも元気になって欲しいし

断じて、五月蝿いほうがいいとかじゃないのよ!

あんなに落ち込んだトゥっちょを見たくないだけよ!


さてと…


[初めまして、喪女Tと申します。マカロンさんは何かその彼女のために何かしてる事はありませんか?]


送信と


返信はまだ来なさそうね……


「トゥっちょ、私は少し出掛けるけど貴方はどうするの?」

『ちゅー』

と多分行きたくないそうね


「私は少し出掛けるから、留守番お願いね」


と言って私は出掛けた









にしてもトゥっちょ大丈夫かしら?

本当にショックだったのね

あそこまで落ち込むとは思わなかったわ


なんて考えてたら…


ドンッ!

「キャッ!」

「おっと!」


小学生とぶつかった


「ごめんなさい!おねぇちゃん大丈夫!?」

と小学生が心配そうに言ってくれる

「えぇ、大丈夫よ。私もごめんね」

「いえ、本当に私が…」

「そんなに自分を責めないで?ね?」

「う、うん」


今時の小学生はこんなにもいい子なのか

ネットの評判だけではダメね


「あのぉ…」

「何か?」

「会ったばっかりなのに変な事聞いちゃうけど、おねぇちゃんは好きな人とかいる?」


さっき言ったことは訂正させて

ませてるわ!


「まぁ…えっと…昔はいたかな?今はいないけど」

「何で今はいないの?別れちゃったの?」

「うん、そんな感じよ」


別れたと言えば別れたけど…

原因は私にあるのかしらね


私の事はどうでもいいの


「何でそんなこと聞くの?」

「えっとね、私ね、好きな人がいるんだけど何にも出来なくて…」

「その人が話しかけるのを待ってるの?」

「うん」

「それじゃあ、何時までも進まないわよ?」

「分かってるけど…」

「因みに貴方の好きな人はどんな人なの?」

「よくわかんないの。名前も分かんなくて…。でもね、朝の通学路で見てて大人しそうな感じで私にはないようなものを持ってそうで羨ましいなーって。だからいつもここを通ってるの。名前が分かれば、おまじないとか願掛けするのに」


なーんか似たような人がいた気がするわ


「そうなのね」

「でも、おねぇちゃんの言う通り何にもしないのはよくないよね!私、頑張って声掛けるね!」

「その意気よ!頑張りなさい」


そして、爆ぜて気化してくれるか、そのまま結婚して子どもを産んで少子化を私の代わりに防いで頂戴ね


「おねぇちゃん、ありがとう!バイバイ!」

「ごきげんよう」


名前が分かれば………ね


にしてもおまじないか…懐かしいわね…


クラスの女子どもがよくはしゃいでたかしら


好きな人の名前を書いて最後まで使い切ったらその人と結ばれるとかなんか色々あったわね…














「ただいま」

『ちゅ』


さてと、返信が来てるわね…

その前におまじないについてもう少し調べてみましょう


へぇ…色々あるのね

好きな人の誕生日と自分の誕生日分のビーズでアクセサリー作るとか



ん…これ使えそうね




よしっ、返信を見てみましょうか



[何にもしてないです。やっぱり自分から何かした方がいいのでしょうか?]


よしっ!


[そうですね…話すとかは難しそうなので…挨拶とあとおまじないはいかがでしょうか?好きな人の名前の文字数だけシャンプーを出してその人の事を考えながらシャンプーするおまじないをお勧めします!]


送信と…


返信はやっ!!

返信が早いこと

暇なのかしら?

[おまじないって少し抵抗があるのですが、これなら出来そうなのでやってみます!あと、明日その人を見たら声を掛けてみますね!]


[頑張って下さい!応援してますわ]



さてと、トゥっちょはまだ立ち直ってないのね・・・

明日は出番よ…















翌日

朝早くに私は起きた


トゥっちょはいつも通り早く起きていた


「おはよう」

『ちゅ』

「散歩行くんだけど、トゥっちょもついてきなさい」

『ちゅっ!』と嫌と反応を見せるトゥっちょ

「いいから行くわよ!」

と無理矢理トゥっちょを引っ張って出掛けた





さてと…マカロンさんの行方を追いたいけど、何処か皆目見当がつかないわ


「トゥっちょ、お願いがあります」

『ちゅ?』

「今すぐ大きくなって」

『ちゅ!?』

トゥっちょは驚いてるみたいね

「いいから命令よ!帰ったらサリンに好きな物作らせるわ」

『ちゅー…』

とどんどん大きくなる…



怖いけど、怖いけど、今はトゥっちょにいいえ、トゥーリの力が欲しいの

どこまでも羽ばたけるトゥーリが


『なんだよ』

「私を乗せて適当にぶらぶら散歩させて欲しいの」

『この状態の俺は怖いんじゃねぇのか?』

「怖いに決まってるでしょ?でも、今日はそういう気分なの。早く乗せてぶらぶらしましょ」

『分かったよ、ほらよ』


なんとかトゥーリには乗れたわ

後は、マカロンさんの行方を見るだけ


何処かしら?

ってそもそもマカロンさんはどんな人なのか把握したなかったわ!

やってしまいましたわ…


そんな時…

あれは昨日の小学生じゃない?


「トゥーリ止まって!下には降りずに」

『なんだよ?』

「下を見て!」

『ん?』














「おはようございます…!ジャスミンちゃん!」と小学生の男の子は言う

「え?私ジャスミンじゃないよ。君は誰?この通学路でよく見るけど」と小学生の女の子は答えた

「僕も君の事よく見かけるんだけど」

としばらく沈黙を決めてたけど…

「「偶然だね!!」」

と突然笑い飛ばし始めた


そのまま2人は恐らく学校に向かった




……ってなんなのよ!

知ってる人じゃないの!?多分、あの男の子がマカロンくんね!



あーもう!真面目に考えて損しちゃったじゃないのよ!



「何これ!!!小学生もリア充なら爆ぜろ!!!!私の気遣いを返せ!!!おまじないとか変な事を調べた努力を返せ!!!!」



と本音がどうやら叫んでたらしく…

『相棒が解決したのか?』

「まぁね。でも、お互いに知らない人だったオチよ!」

『ぶっ、ははははははっ!なんなんだよ、やっぱり相棒最高だぜ!』

トゥーリは突然笑い出した

「ちょ、それは酷くないかしら?」

『いやぁ、相棒はなんか持ってるぜ!ははははははっ!笑いが止まんねぇや!』

「し、失礼なっ!」

まぁ、トゥーリが笑ってくれたならいいわ


「ねぇ、トゥーリ」

『何だ、相棒?』

「色んな悩みを受ける中でハッピーエンドに終わる人もいれば雪姫さんみたいに叶わず終わちゃう人、さっきみたいに知らない人に片思いしてこれから…なんて色々あるの。うまく言えないけど、1つ上手くいかなくても違う1つは上手くいくと思うの。はたまた、出会いのきっかけにも繋がっていくの。そういうのって色々あるから楽しいと私は思うの」

『……だな。相棒、ありがとう』

「でも、今回限りよ。もうやらないわ」

『何でだよ!』

「私1人では出来ないからよ」

『……相棒』

「何?」

『俺と一緒に頑張ろうな?』

「基本的にトゥーリがやって私は適当にするだけよ」

『おぅ!んじゃあ、よろしくな!』

「よろしくされたくないけど、よろしく」


トゥーリも元気になったし、今年は暗くならずに年が明けそうね


よかったわ


さてと、寒いしそろそろ帰って眠くなってきたから寝ましょう


「帰りましょう。寒いわ」

『そうか?まぁ、帰るか!』



皆様、よいお年を!









どうでしょうか……



毎度の事ながらぐしゃぐしゃやな



今回は、結局誰お前?ってオチにしたかっただけです(笑)



次は、またT・Tちゃん以外の短編にしようかなと思います!


では( ̄^ ̄)ゞ

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