ドラゴンの秘密
よっ、俺はトゥっちょことトゥーリだ
今回は俺が主役だ!
そもそも俺が解決してるんだから俺が主役でもよくねーか?
今回は俺の秘密をどどーんと公開するぜ!
「トゥっちょ、早く外に行きなさいよ」
相棒は、今日は機嫌が悪そうだな!
分かったよ、行ってきまーす!
「行ってらっしゃい」
さっきの機嫌が悪そうな人は俺の相棒のT・T
ちょっとした事がきっかけで一緒にいるんだ
何でも人様の恋愛を助けてやってるんだって俺がメインにやってるけどな!
優しいだろ?勿論、俺が
相棒も嫌だ、面倒だの言いながらもちゃんとやってるあたりは悪い奴じゃねぇし 寧ろいい人だな
飯も食わせてくれたり、小さい俺でも伝えられるように機械くれたりしてさ
本当にいい人だよ、俺の相棒だけあって
まぁ、そんな感じで俺は、その辺をうようよ飛んでいるが誰も俺には気付かないな
ちょっとした裏地に俺は入る
ここなら人が通らないな、よしっ!
『ちゅー、ちゅー!』
ムクムクムクムク…ドロン!
「ふぃー、人間の姿になるの何日ぶりだ?」
そう、俺は人間の姿になる事も出来る優秀なドラゴンなんだ!
前の主人や相棒にも秘密な!
前の主人はともかく相棒は余計に嫌がりそうなんだよな…
この間なんか男の人に道案内聞かれて、案内したからよかったけどその人と相棒まで多分5mは離れて案内してたからな
相棒は多分、男の人が苦手なんだな
だから、尚更言えねぇな
んでもって、人間の姿になった俺はお気に入りの場所に行く
「マスター、いつもの!」
「はいはい、分かりましたよ」
そう、人間の俺はここの喫茶店がお気に入りなんだ
ここのマスターは女の人で相棒も気にいると思うんだよなー
今度、引っ張ってきてやろ
「お待たせ、いつものよ」とマスターは優しい声で言う
「サンキュー!」
うん、やっぱりマスターの紅茶とクッキー
相棒も絶対に来ればいいのに
「そういえば、ドラゴンさん。最近見かけなかったけどどうしたの?」
「あぁ、人助けしてたんだ!」
「へぇ、どんな人を助けたの?」
「リオラに住んでる女の子とフーブルに住んでるカップルなんだぜ」
「ずいぶん、極端ねー」
「まぁな。相棒も一緒だし頑張れたぜ!」
「相棒?」
「あっ、マスターには話してなかったっけ?俺さ、最近相棒が出来てさ。相棒と一緒に解決して来たんだぜ」
ドヤァ・・!!
そこからマスターに相棒について話した
「相棒はさ、最初は面倒だの、けちょんけちょんにしてやるとか、爆ぜろとか色々言ってるけど結局最後まで助けちゃうんだぜ。冷たいやつかと思いきやめっちゃいい奴だし。俺、相棒が好きだなー」
「そうなのね、まぁ、ドラゴンさんがそういうならそうなのかも」
「あぁ!あと、俺な相棒に名前を貰ったんだぜ!」
「どんな名前なの?」
「トゥーリって言うんだ!どっかの国の言葉で風って意味らしい」
「トゥーリくんね。凄くいい名前じゃない!」とマスターは喜んでくれた
「だろ?ありがとう!」
「本当にトゥーリくんは相棒さんに大切にされてるのね!」
「おぅ!」
とその時
カランカラン
とまた新しいお客様が入った
「いらっしゃい、て…「名前じゃなくてコードネームで呼んで欲しい。マスター」
「ごめんなさいね、T・Tちゃん」
って、相棒じゃねぇか!!
「とりあえず、ココアとケーキセット頂戴」
「分かったわ」
相棒もここに来るんだな!
驚きだぜ!
「貴方何処かで…」
げっ!俺だって分かっちゃった?
「こないだ、私をナンパしてた人じゃない?何、貴方もここの喫茶店のお得意様?」
相棒をナンパ……?
まさか……
「こないだ傘さしてた女の子?」
「えぇ、そうよ」
嘘だろ?俺、相棒をナンパしてたのかよ!
ってか、その時に俺と相棒出会ってたとか運命じゃん!
「何、ニヤニヤしてるの?気持ち悪いわよ」
「あっ、いや…」
どうしよう…相棒だからとか言えねーし
「T・Tちゃん、あのね、その子…「また会えて嬉しいなー!ってついにやけちゃったよ!」
「何それ」
「相変わらず、冷たいな!」
「悪かったわね」
「別にこれから優しくなればいいんだ!」
「貴方に対しては一生なれないような気がするわ」
「んなー…」
相棒は俺に対して冷たいなー…
「T・Tちゃん、ピアノの調教お願い頼まれてくれる?」
「頼まれました」
と相棒はピアノの方へ向かってなんか曲を引き出した
「トゥーリくんなんでドラゴンだって事やトゥーリって名前を言わないの?」とマスターは聞く
マスターなら言ってもいいかも
「あのな、T・Tちゃんが俺の相棒なんだ。んでもって、相棒には俺の事は秘密にしてくれないか?」
「T・Tちゃん、男の人苦手だし、家にいるのが分かったら怖いものね。分かったわ!」
「よろしくな!」
「勿論よ!」
しかし、相棒って見た目によらず多才だな
スマホのカスタマイズは上手いし
向日葵の花のラッピング綺麗だし
あと、屋台の配置予約とかして気も利くし
今は、ピアノの調教できるとか
なんなんだよ!
羨ましいぜ!
「マスター、終わったわ」
「ありがとう、これ。どうぞ」
「ココアとケーキセットと生チョコ?」
「お礼よ」
「ありがとう」と相棒は嬉しそうな顔で言う
俺には見せてくれない顔だな…
「あのですね、こないだの男の人」
「うわっ、な、何だ?」
「あんまり私を見ないで下さる?怖いんですけど…」
「おっと、わりぃな」
そーいや、俺、結構相棒のこと見てないか?
まぁ、いいか。
「帰ります。お代はこれで」
と釣りがないように払って相棒は帰っていった
「相棒って、あんな風に笑うんだな…」
「あら?T・Tちゃんに本当に惚れた?」
「いや、惚れるつーか俺、ちょっと悔しいなー」
「そう?あの子、小さい時から私やサリンさんにはあんな感じよ」
「へぇー」
なんか、俺に対してだけ冷たいなー
「俺も帰る」
「そう?気を付けてね」
「おぅ、またなー!」
俺も相棒を追うかのように喫茶店を去った
なんか俺だけつまんねぇなー
相棒に人間になれること話そうかな?
でも、それで相棒と縁切れるの嫌だな
「うしっ、元に戻るか」
と言って俺はまたトゥっちょになる
帰ったら相棒の愚痴聞かされるのかなー
まぁ、それもそれで俺だけの特権に何時かなればいいなぁ
はい、今回はトゥーリメインに書いてみました!
うん、こうやって書いていくとT・Tちゃんもトゥーリも結構ハイスペックなのかしら(笑)
そして、T・Tちゃんメインに書くより書きやすかった!
いつもの通り乱文ですが…
4話は、また何時もの話に戻ります!
T・Tちゃんの新たなハイスペックな面をさらけ出していきたい…
では!