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ドラゴンと喪女と若旦那

今回もこれだけ

「」……人が話してる時

『』……トゥーリが話している時


相棒は、突然別れようと言った


そして、そのまま去ってた


俺が追いかければ、相棒とまだ人の恋を応援できたのに


きっかけだなんて些細な言い合いだったのに




俺は、相棒を追いかけずに若旦那の元にいて三日目になる


相棒は、依頼人になんて返信したのだろう


サイトは無くなっただろうか


若旦那と一緒にいても、昔の仲間と話しても喉まで出かかるのは相棒だ



相棒は俺を飽きたと言って別れたけど、俺には飽きてるように見えなかった


「パートナー?」

『なんだ、若旦那』

「一緒にいてくれてありがと」

『あぁ、にしても若旦那変わったな!前は俺がいないとろくに話せなかったのにな』

「う、うん。でも、パートナーが居なくなってから自分で話すように努力したよ。ねぇ、パートナー」

『ん?』

「あの時…僕に意気地なしって言って僕から離れてくれてありがとう」

『別に、若旦那のためじゃないし』

「例え、そうだとしてもパートナーは僕に試練を与えてくれた。そして、僕はそれを乗り越えた」

『無駄にかっこいい話になってるな』

「そんなことないよ。そして、パートナーはこうして戻ってきてくれた。新しい人じゃなく僕を選んでくれた」

『まぁな』


別に、若旦那を選んだ訳じゃない

相棒がそうしろといって、有無を言わさず立ち去ってしまったからだ


出来れば、俺は相棒の横で笑っていたい


例え、若旦那と一緒に世界を回っても詰まらない

相棒が住んでる家で喧嘩をしても

行く場所がアニメグッズが置いてある店とマスターの店だけでも

相棒がそばにいてくれる

一緒に何かやる楽しさを教えてくれた



もう1度だけでいいから相棒に会いたい

そして、面倒臭そうにこう言うんだ



「トゥーリ何もたもたしてるの?早く若旦那の元へ行かないと連れていくわよ」


って…


「何しんみりした顔でいるのよ」

『へ?』

目の前に相棒がいる


「全く、何処ぞのドラゴンが毎晩私のことを思って泣いてるってどういう事よ?もっと楽しんで下さらないと」

『相棒…何で?』

「若旦那様からの試練よ」

『若旦那??』

「ありがとう、そばにいてくれて。だけど、君の心の中では誰のそばにいたいか決まってるんだろ?」

『若旦那…』

「いくら契約をしたくないからってこれはずるいですよ、若旦那様」


よく分かんねーけど、相棒と若旦那の仕事での契約条件に俺が使われてるのか?


「しょうがないでしょ、こんなに人を思ってるドラゴンなんていませんよ。しかも一途に。僕の時なんかさほど思われてませんから羨ましいです」

「嫌ですよ。ドラゴンなんて基本的に怖いもの」

「でも、パートナーのことは怖くないんだろう?」

「何と言うか克服しました」


相棒言ってくれるじゃねぇか


若旦那、ありがとよ


『相棒、行こうぜ!久々にマスターのコーヒー飲みたいし』

「何よそれ!全く…」


『若旦那』

「わかってる、幸せになれよ」

『おぅ。今までありがとな』

「僕の方こそ」



そう言って俺は、若旦那と別れた


「トゥーリ、私の家までかっ飛ばして下さらない?」

『おっけー』


家に帰ったら相棒と話し合うか




次回で最終回です!

( ̄^ ̄)ゞ

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