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岐路と帰路

作者: 別府のもっさん

子供の頃って・・・

時間が経つのが、極端に遅かったり速かったり。


友達がコロコロ変わったり。


良く覚えて無いけど、何となく楽しく、ゆっくり過ぎて行った。


みたいな事、ありましたよね。



何故でしょう・・・



「次は俺だ!あちゃー、サイコロに五が出ちゃったよ。いち、に、さん、しい、ご・・・やっぱりな。」


【振り出しに戻る】



「クスクス!」

和男と雄太が、笑った。



「ちくしょう!ゴールまであと少しだったのに、365マス逆戻りだ・・・」

一平が、悔しがった。



『ボーン、ボーン、ボーン、ボーン、ボーン』



「あ〜あ、もう5時だ。」

和男が残念そうに柱時計を見た。



「そろそろ帰ろうか?」

雄太が、二人に向かって言った。



「えっと〜、僕は振り出し、和男君が34マス、雄太君が40マス進んだね。」

ビリの一平が、何故か嬉しそうに言った。



店主のお爺さんが、奥から出てきて、ニコニコ微笑みながら言った。

「さあ時間だよ、気をつけて、それぞれのドアから帰るんだよ。」



「はーい、今日は元旦だ!帰って、おせち料理食べよっと!」

一平が、嬉しそうに言った。



「俺は2月3日、今夜は節分で豆まきだ!いっぱいまくぞー!」

和男が、力強く言った。



「今日は、2月9日か〜、今週は何も行事無いし、退屈だな・・・」

雄太が、つまらなそうに言った。



「また来週おいで。」

お爺さんが優しく手を振った。



《またいつか、この友達と会えるかな?》

三人は思いながら、それぞれのドアから出て行った。



ここは、大人になると忘れてしまう、子供達だけの遊戯場。


・・・競うのは、365マスの人生すごろく。

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