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バスツアー会社の異世界破綻記  作者:
テーマパークを作ろう!編
98/106

異世界バスツアー98「プロジェクトを再始動しよう!」

✩*: . ✩これまでのあらすじ✩. :*✩

 センシティブな存在だった世界樹は、元の姿を取り戻した。

 生い茂る緑色の下、巨大な幹の中ほどに、突然緑のローブを着て長い杖をもった3人が現れる。

 空中にいる3人は、(ゲート)を開き、様々な怪物を召喚し始めた。

 魔王城跡を所有(?)している魔王は突然の狼藉に対し、クレームを言うためにグリフォンを召喚してその背に乗って飛び出した。

 途中、怪物による妨害があったが、魔王はこれを一蹴、不気味な3人と対峙する。

 一触即発の雰囲気の中、魔王の後を追ってきたエルダードラゴンを見た3人は挙動不審になって帰るのであった。


✩*: . ✩これからのあらすじ✩. :*✩

 そそりたつ世界樹、突然現れた不法侵入者。

 トラブル続きの魔王城観光地化プロジェクト。

 とりあえず状況は落ち着いたが、魔王城跡地には以前の魔王城よりでっかい世界樹が生えているという状況。

 山みたいなデザインの魔王城を建設してアトラクションを作ろうという当初の計画をどうするのか話し合われるのであった。



✩。:•.¸.;".✩• 本編 •✩.";.¸.•˚。✩

「……で、どうする?」


 世界樹のふもとに新しく組み立てられた臨時本部(ちょいボロ小屋)の中で、プロジェクトリーダーの魔王(子供)がだいぶ雑な会議進行をしていた。


「リーダーなんだからなんか方針たてなよ」


 魔王城設計担当のクランツが、黒い翼を背中に折りたたんだまま背の低い魔王を見下ろす。


「方針って言ってもなあ……どうすればいいんだよ、あれ」


 魔王が窓を見ると、でっかい幹の木肌しか見えない。

 あごに手を当てて考え込んでいたクランツが、ぽんと手を叩いた。


「切り倒してみる?」

「……どうやって?」

「えーと、斧?」

「……蟷螂の斧ってこういう時に使うんだっけ? なんか違う気がするなあ」


 魔王は目頭を押さえている。

 旧経営陣が「除草剤撒こう、除草剤」と主張した。


「……除草剤の会社を買収しても足りないんじゃないか?」


 あきれ顔の魔王は肩をすくめている。

 新経営陣は「転移魔法はダメなんですか」と質問した。


「転移は……どうだろう」

「あっ、ダメダメ」


 クランツは手を左右に振っている。


「大量の魔力が流れているせいか、魔法抵抗が滅茶苦茶高くてねえ。だいたいの魔法は弾かれるよ」


 魔王はクランツの言葉を聞いて、ダメかー、と天を見上げている。

 その様子を見ていた魔王のご両親が「あの中にス〇ースマウンテン入れたらダメなの?」と尋ねた。


「いや、そうじゃなくてマオウマウンテンだか、ら……ん?」


 何かに気づいた魔王は少し考えたあとクランツの方を見上げた。


「世界樹って物理的な強度はどうなんだ?」

「まあ、普通の木よりは頑丈だけど」

「中をくりぬくことはできるか?」

「できると言えばできる……そうだねえ、世界樹を新生魔王城にしちゃうのもいいかもね」

「よし」


 魔王は顔を上げて正面を向いた。


「あの世界樹を新しい魔王城とする!」


 魔王の宣言で、魔王城観光地化プロジェクトは再び動き出す。

 あと、その話の最中、エルダードラゴンは新生魔王城の葉っぱとか枝をもりもり食べているのであった。

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