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バスツアー会社の異世界破綻記  作者:
テーマパークを作ろう!編
80/106

異世界バスツアー80「契約書を確認しよう!」

✩*: . ✩これまでのあらすじ✩. :*✩

 タイムアップで会社が終了して裸一貫になったいつもの人たち。

 異世界クラウドファンディングで集めた700万リームを無駄にしないために、魔王城観光地化プロジェクトを推進するための会社を魔界で設立する。

 会社名で少々ごたついたが、魔界の方々を雇用してプロジェクトは始まった。

 まず、魔王城周辺の土地を購入しようと、地元の古老に話を聞いてみる。

 古くから伝わるという契約書を古老から入手したので、新進気鋭の若手魔界人に内容を確認してもらったら呪われてたので、新進気鋭の魔界人は社会的に死ぬのであった。


✩*: . ✩これからのあらすじ✩. :*✩

 巻物の形をした古い契約書は、中を見ると少々混乱して服を脱いで走り回る呪いが付与されていた。

 さらに周辺を調査すると、全部で5巻の契約書があった。

 その内容を精査して解読するため、これから募集されるのは特別プロジェクトチーム。

 魔王城観光地化プロジェクトの志に賛同してくれた魔界の皆さんの中から、知能の高さに自信があって脱衣にそれほど抵抗のない方たちが集まってもらって契約書に挑むことになった。

 全員全裸という気合の入った格好で鍵のかかった部屋に監禁されるという、セクハラとパワハラのハイブリッドプロジェクトいよいよ開始。



✩。:•.¸.;".✩• 本編 •✩.";.¸.•˚。✩

 殺風景な部屋の中に、熱意を持ったプロジェクトメンバーがそろっている。

 部屋の中央にあるのは、黒く歴史を感じさせる古木で作られた、控えめだが気品のある大きな机。その上には巻物の形をした災厄が5巻。


 女性がひとり、机に向けて歩き出す。

 豊満な肉体を隠すことなくさらけ出し、それを意にも介さない表情。

 プロジェクトリーダー、サキュバスのストリキリア女史である。

 ストリキリアは机の前に立ち、巻物をひとつ開いた。


「ええと、我らが神の復活について、これより書き残す。わが意思を継ぐ者は、万難を排し、儀式を完遂して、て、て、てっぷらちょー!」


 ストリキリアは走り出した。

 灰色の武骨な壁にぶつかった。

 部屋の壁に沿ってぐるぐる走り出した。


「次は私が行こう」


 プロジェクトリーダーが何か叫びながら部屋を周回しているなか、低く落ち着いた声が上がる。

 ゆっくりだが安定している歩みは、どこか重量感を感じさせた。

 プロジェクトサブリーダー、ガーゴイルのヴェルゼ氏である。

 脱ぐ服は持っていないヴェルゼは机の前に立ち、ストリキリアが開いた巻物の続きを読んだ。


「まず、神との契約書を5巻集めて1か所にまとめること。そして誰も出入りできない部屋を用意して、て、て、て、てばてばてばあふぅー!」


 ヴェルゼは走り出した。

 石像なのでドスンドスンいいながらゆっくり走っている。

 ストリキリアに何回も抜かれた。


「ボゴボゴボゴ(次は私の番だな)」


 プロジェクトのリーダーとサブリーダーが部屋の中を走り回るなか、粘性の高い液体が泡立つ音がした。

 それは床をはうように移動していく。

 プロジェクトのメンバー、スライムのスラリン氏である。

 スラリンは机の前に到着すると、体を巻物の上に伸ばした。


「ボゴボゴボゴボゴボゴボゴボゴ、ボ、ボ、ボッ、ボミャアァ!(ふむ、部屋の中に最低でも4人用意して、ひとりずつ契約書の内容を読んで、で、で、で、でりゃぼうまぁぁぁぁ!)」


 スラリンは移動を始めた。

 壁にぶつかると壁に沿って移動を始めた。

 ストリキリアが踏んずけてすっころんでスライムまみれになった。


「じゃあ次私の番ね!」


 プロジェクトのリーダーがスライムまみれになったところに石像が突っこんできて収拾がつかなくなりつつある状況で、元気いっぱいの声が響き渡る。

 ふわふわと空中を移動しながら、キラキラと光る欠片を振りまいている。

 プロジェクトのメンバー、妖精のフミルちゃんである。

 フミルちゃんは巻物の上にやってくると、中を覗き込んだ。


「なになに? 読んだものが裸で部屋の周囲を走り回るとき、5つの巻物が融合して鍵となり、神の封印を解くであろう、う、う、う、うもにょあー!」


 フミルちゃんが脱皮して走り出した。

 次回、邪神復活の巻。

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