表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
バスツアー会社の異世界破綻記  作者:
異世界にバスで旅行しよう!編
72/106

異世界バスツアー72「超すごい癒しの世界」

✩*: . ✩これまでのあらすじ✩. :*✩

 これからの癒しはより慎重であるべきという気付きを得た新経営陣。

 レベル1に戻ったあと微妙に強くなっていく旧経営陣に、こんどこその癒し世界調査を依頼する。

 しばらくたって戻って来た旧経営陣は、全身真っ白なコーデで白くて細長い帽子をかぶっていた。

 そしてキラキラした目で「みなさん、誰かに癒されることを考えるのではなく、誰かを癒すことを考えましょう。アバンヤ様の言葉を聞くのです」とか言うのでそういうツアーを開催。

 アバンヤ様を癒すために客にマスゲームをさせようとしたら、特定国家かと突っ込まれて中止になるのであった。


✩*: . ✩これからのあらすじ✩. :*✩

 慎重な癒しで駄目だったので、アグレッシブに攻めることにした新経営陣。

 その方針を旧経営陣に伝えて、挑戦的な癒しの世界探しを依頼した。

 委細承知した旧経営陣は、いくつもの世界を渡り歩き、ついにその世界を見つけることに成功した。

 戻って来た旧経営陣は「こいつは……キクぜ……!」と言い残して入院。

 お目当てが見つかったということで、さっそく癒しのツアーを始めるのであった。



✩。:•.¸.;".✩• 本編 •✩.";.¸.•˚。✩

「本日は当社のバスツアーにご参加いただき誠にありがとうございます」


 笑顔のバスガイドが、ほぼ満席の乗客に向けてマイクで喋っている。

 乗客たちは楽しそうにおしゃべりしたり、窓の外を流れる風景を楽しんだりしていた。


「これより当バスは超すごい癒しの世界に参ります」


 騒がしかった車内に沈黙が舞い降りた。

 常連の乗客は「超すごいはないじゃろ……」と呟いている。

 寝癖が残っている眼鏡の乗客が「あのー、超すごいってー、やっぱり効果が高いということですかー?」とぼんやりした口調で聞いている。


「はい、恐らくですが、当社が知る限りにおいて最強の癒し能力です」


 メガネの乗客は寝癖を手で直そうとしながら「ほほー」と笑っている。

 常連の乗客が「なんか悪い予感がするのう」と呟いた。

 ぼっさぼさの長髪の乗客はイヤホンを耳から外しながら「そんなにすごいなら、到着したらすぐ回復したり?」と軽薄そうな感じで尋ねている。


「はい、当地に到着した瞬間から最強クラスの癒しが施されます」


 長髪の乗客は「いいねえ、それ」とイヤホンを耳に装着しながら笑っている。

 常連の乗客が「猛烈に悪い予感がするのう」と呟いた。

 冷たい目をした乗客は「特にダメージを受けてない状態で、その最強の癒しを受けても大丈夫ですか」と抑揚のない声で尋ねている。


「はい、当地は重力が100倍で酸素濃度が20%から80%に常に変動している上、気温も-30℃から90℃の範囲でランダムですので、皆様大ダメージ確実なので大丈夫です」


 ツアーは中止になった。


 一方その頃、退院した旧経営陣は「なんかクセになるんだよ、コレ」と言いながら超すごい癒しの世界に訪問。ボロボロになって帰ってきてやっぱり入院するのであった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ