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バスツアー会社の異世界破綻記  作者: ○
異世界にバスで旅行しよう!編
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51/106

異世界バスツアー51「ダークファンタジー世界」

✩*: . ✩これまでのあらすじ✩. :*✩

 宇宙の法則がみだれる的なバス観光は、あわやのところで中止になり世界に平和が訪れた。

 代わりに行った異世界人食い紅葉狩りツアーは大不評で世界の平和はみだされた。

 あまり考え過ぎるのは良くない、ということで次の企画はシンプルにお客様を楽しませるものにしよう、と決心した新経営陣。

 そこでパチモンの有名なネズミのぬいぐるみをネットで落札してる魔王のご両親に意見を聞いてみると、パレードなんかどうですか、という提案をされるのであった。


✩*: . ✩これからのあらすじ✩. :*✩

 もうすぐハロウィンということで、亡者とか鬼とかの仮装行列がメインのパレードを見に行こうとしたら、仮装ではないことがバレて中止。

 現地で盛り上げるためにハロウィン饅頭を売ろうと出店準備していた新経営陣は、そこにいたおばあさんに衣服を全部取られてしまう。

 そこへ、以前時間早戻し悪役令嬢世界の事前調査にいったまま音信不通になっていた旧経営陣が受精卵になった姿で現れて「服を着ないのは社会人としてどうか」とマナー違反を指摘してきた。

 ムッとした新経営陣は「そっちもせめて細胞分裂してから人前に出てください」と言い返す。

 とりあえず言い争っている場合ではないので、旧経営陣を元に戻すために現世に帰還。

 天下の往来に全裸で顕現した新旧経営陣は、白黒神輿に乗せられて留置場に移動したあと衣服をもらって一息ついた。

 警察からお知らせを受けた魔王のご両親は、差し入れにいきます! と元気よく返事をするのであった。



✩。:•.¸.;".✩• 本編 •✩.";.¸.•˚。✩

「本日は当社のバスツアーにご参加いただき誠にありがとうございます」


 笑顔のバスガイドが、ほぼ満席の乗客に向けてマイクで喋っている。

 乗客たちは楽しそうにおしゃべりしたり、窓の外を流れる風景を楽しんだりしていた。


「これより当バスはダークファンタジー世界に向かいます」


 車内で乗客たちが「おおー」という声を出している。

 2列目の乗客が「その、ダークファンタジー世界はどんな感じなんですか?」という質問をした。


「はい、様々な社会の闇が集まった世界です」


 2列目の乗客は「ふわあ……」と声にならない声を出している。

 3列目の乗客が「危険ではないのですか?」と安全意識の高い質問をした。


「はい、闇は檻の中ですので安全です」


 3列目の乗客は「なるほど……」と納得した様子を見せている。

 常連の乗客が「なんか悪い予感がするのう」と呟いた。


「それでは皆様、もうすぐダークファンタジー世界に到着いたします!」


 乗客の期待を乗せたバスは最寄りの警察署に到着。

 みんなで留置場に入ろうとしたらダメって言われた。

 詐欺じゃねーかってみんなに怒られるのであった。

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