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バスツアー会社の異世界破綻記  作者: ○
異世界にバスで旅行しよう!編
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33/106

異世界バスツアー33「観光庁」

✩*: . ✩これまでのあらすじ✩. :*✩

 ちょっと贅沢な狼のうんこを気持ち多めに購入した新経営陣。

 お客様にもその素晴らしさを伝えようとしたら、特商法違反で業務停止処分になってしまう。

 あわててコンサルタントに問い合わせようとしたが、連絡する手段がすべて音沙汰無しの音信不通。

 コンサルを紹介した旧経営陣に狼煙で問い合わせたら、狼煙でわからないと返答されてしまう始末。

 とりあえず、お互いたくさん持ってる狼うんこをどうするか相談した結果、ツアーの物販で売ろうとしたらお客様よりクレームが入り、それから流れるように業務停止中に業務したのが発覚して会社は倒産するのであった。


✩*: . ✩これからのあらすじ✩. :*✩

 諦めないのが大事! という新経営陣が新しい会社を作って旅行業の登録をしようとしたが、これまでの行状がたたったせいであたりまえ不許可。

 諦めないのが大事! ということで、自分たちはマークされているから代わりに脱獄中の旧経営陣を代表にして申し込んだら、収監の許可が下りて旧経営陣は刑務所に引っ越ししてしまった。

 諦めないのが大事! 明るい明日だけを見ている新経営陣は、自動人形オートマリー1号を代表にして書類を提出。オートマリー1号に国籍が無かったので試合は終了。

 諦めないのが大事! 新経営陣は転生してきた魔王(赤ちゃん)に代表就任を打診してみるが「子供を働かせるなよ馬鹿じゃねーの」と正論で一蹴されてしまう。

 それでも食い下がる新経営陣。大人を誰か紹介してと粘りに粘った結果、魔王は渋々魔界にいる一番大人の配下を召喚した。

 魔王軍最高顧問、魔界の最長老にして生き証人。御年65536歳。名前は本人も忘れているので不明。たまに自分の存在も忘れて消えたりする。寝たきり。通称「点滅のテリペ」

 とりあえずこの人を代表にして申請したら在留資格がなかったのでアウト。

 煮詰まった新経営陣は、一息入れようと気分転換にツアー企画を考えるのだった。



✩。:•.¸.;".✩• 本編 •✩.";.¸.•˚。✩

「本日は当社のバスツアーにご参加いただき誠にありがとうございます」


 笑顔のバスガイドが、ほぼ満席の乗客に向けてマイクで喋っている。

 乗客たちは楽しそうにおしゃべりしたり、窓の外を流れる風景を楽しんだりしていた。


「これより当バスは観光庁に向かいます」


 バスガイドの言葉に、乗客たちは時が止まったかのように静かになった。

 最前列の乗客が戸惑いながら「あの、宣伝にあった静かで枯れた世界に行くというのは……?」と尋ねている。


「はい、その予定でしたが、観光庁の横暴で中止になったのです」


 常連の乗客が「何言ってんだコイツ」と呟いた。


「異なる世界に住んでいるからと言って差別するのは許されません! 皆さんと共に観光庁で抗議デモを」


 乗客たちによる抗議デモでツアー中止。

 ノリノリで企画会議してたら、うっかり旅行業登録のことを忘れてた新経営陣。

 無許可営業のご褒美に、業務停止命令をプレゼントされるのであった。

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