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バスツアー会社の異世界破綻記  作者:
異世界にバスで旅行しよう!編
23/106

異世界バスツアー23「竜宮城」

*.".*;^:これまでのあらすじ:^;*.".*

 毎回のように無くなってしまう会社に疑問を持った新経営陣は、何が原因か探るべく知り合いの友達の知人の友達のコンサルタントに調査を依頼した。

 コンサルタントはいろいろな調査の結果、先祖の霊が怒っているからこの鍋を買いなさいとか壺を買いなさいとか言って大金使わせてトンズラ。

 会社は資金ショートで倒産するのであった。


*.".*;^:これからのあらすじ:^;*.".*

 会社の仇を取るため、逃げたコンサルタントを追いかけて旅に出た新経営陣。

 旅先で新会社を設立して、イヌ、サル、キジを現地採用。

 コンサルタントが潜む島を目指して浜辺を歩いていたら、いじめられていた亀がいたのでそれも採用。

 亀の導きで海底神殿に向かうのであった。



:*.;".*・;^;・:本編:・;^;・*.";.*:

「本日は当社のバスツアーにご参加いただき誠にありがとうございます」


 笑顔のバスガイドが、ほぼ満席の乗客に向けてマイクで喋っている。

 乗客たちは楽しそうにおしゃべりしたり、窓の外を流れる風景を楽しんだりしていた。


「これより当バスは竜宮城に向かいます」


 乗客たちから「おおー」とか「わあー」という声が上がる。

 その様子を見ていたバスガイドは微笑みながらマイクを口元へ持ってきた。


「竜宮城では、イカやタコのようなものの蠢き踊りを楽しんでいただく予定です」


 バスガイドの言葉に、乗客の半分が期待に胸を膨らませ、半分の眉間にすこし皴がよった。

 常連の乗客が「なんか悪い予感がするのう」と呟いている。

 笑顔のバスガイドが、にこやかに言葉を続けた。


「竜宮城の最深部には乙姫様がいらっしゃいますが、その姿を見ると精神に異常をきたしますので、くれぐれも指定されたところ以外には行かないようお願いいたします」


 乗客たちは水を打ったように静まり返る。

 二列目の乗客が「あの、乙姫様ってあの乙姫様なんですよね?」と何かにすがるような質問をしていた。


「はい、大いなる乙姫様は竜宮城の主であり、今は眠りについていますがいつかきっと目覚めて世界を」


 常連の乗客が「この会社の正気度はどうなっとるんだ」と言いながら会社にクレームと監督官庁にチクりを入れてツアー中止。


 一方その頃、亀に乗って海底神殿を目指していた新経営陣は、息が続かなくてリタイア。

 ブレスハラスメントで亀を懲戒解雇して会社に戻ってきたら、従業員に動物を採用していることが監督官庁にバレて怒られた。

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