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バスツアー会社の異世界破綻記  作者:
異世界にバスで旅行しよう!編
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21/106

異世界バスツアー21「赤ちゃん世界」

♡* . ♡これまでのあらすじ♡. *♡

 また会社を乗っ取られた新経営陣。

 臥薪嘗胆のつもりで薪の上に寝て生レバーを舐めていたら、ぎっくり腰とO157で傷ついた新経営陣。

 癒しを求めて温泉に行ったら、通報されて病院に搬送されてすごい怒られるのであった。


♡* . ♡これからのあらすじ♡. *♡

 旧経営陣は堀の向こうに、新経営陣は病院のベッドの上に隔離され、また宙に浮いた新会社。

 バスにぶっ飛ばされて転生させられた魔王は新会社の乗っ取りを渋々考えている。

 一応復讐を考えてはいるが、だいたいロクな目にあわないのでだいぶモチベーションが落ちていた。

 本業である赤ちゃん業に専念しようかなと思いながら、惰性で会社を乗っ取って流れでバスへの復讐を考えるのであった。



♡*: .。. ♡•本編•♡.。. :*♡

「本日は当社のバスツアーにご参加いただき誠にありがとうございます」


 笑顔のバスガイドが、満席の乗客に向けてマイクで喋っている。

 乗客たちは楽しそうにおしゃべりしたり、窓の外を流れる風景を楽しんだりしていた。


「これより当バスは、赤ちゃん世界に参ります」


 バスガイドの言葉に、乗客たちは「わあー」と期待に満ちた声をあげる。

 最前列の乗客が微笑みながら「どんな赤ちゃんなんですか?」とバスガイドに質問している。


「はい、小さくてかわいい世界です」


 バスガイドの言葉に、乗客たちが歓声をあげる。

 二列目の乗客が楽しそうに「何の赤ちゃんなんですか?」と尋ねた。


「はい、世界の赤ちゃんです」


 バスガイドの言葉に、乗客たちの顔に「?」がいくつも浮かぶ。

 常連の乗客が「なんか悪い予感がするのう」と呟いた。

 二列目の乗客が戸惑いながら「あの、世界の赤ちゃんって、どういうことですか?」と質問する。


「はい、世界といいますか、生まれたばかりの宇宙の赤ちゃんですね」


 常連の乗客が「やっぱりアカンやつじゃな」と呟いた。

 三列目の乗客が不安そうな顔で「その、宇宙の赤ちゃんって、何ですか?」と尋ねる。


「はい、ビッグバンからプランク時間が経過した後の宇宙で、温度は約1溝℃、大きさは0.00000000000000000000000000000000001メートルで」


 携帯電話を取り出した常連の乗客が、隣の乗客に「会社にクレーム入れるから、ガイドにみんなで中止を要請してくれ」と頼んでいる。

 青ざめた乗客たちはバスガイドに殺到。そこへ本社からツアー中止の業務命令が下って一件落着。

 乗客たちの冷静な対処により、バスは消滅の危機を免れた。


 乗客を危険にさらしたということでツッコミに行った監督官庁が、生まれたばかりの赤ちゃんが社長をやってるのを見てブチ切れ。

 会社はプランクスケールにまで分解されるのであった。

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