原案プロット共感覚の王道ファンタジー―感情を「視る」少年と、癒しの旅―
共感覚を持つ少年が、感情や記憶を“色”や“音”や“温度”として捉えながら、人々の痛みを癒し、世界に失われた感覚を取り戻していく物語。
王道ファンタジーの骨格に、“癒し”と“感情”を中心に据えた、静かに温かい冒険譚。
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◆世界観
・魔法や戦闘スキルが発達した世界だが、ある時を境に「感情の共鳴」が失われつつある。
・街も村もどこか冷たく、人々は他人の心がわからなくなってきている。
・この現象は「感性喪失」と呼ばれ、世界の病とも言われている。
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◆主人公
リク=ユノア(仮名)
15歳の少年。幼い頃から「共感覚」を持ち、
・嘘が苦く感じられる
・怒りが赤く見える
・涙が雨の匂いになる
といった「五感+心」を融合させた感覚を持っている。
その力を“変”と恐れられ、村では孤立していた。
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◆導入(第1章)
「君の涙は、夏の雨の匂いだった」
ある日、無感情な少女と出会う。
少女は「何も感じない体」で生きており、感情も痛みもわからない。
リクはその少女の“感情の欠片”を視てしまい、助ける旅を決意する。
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◆旅の目的
少女に“感覚”を取り戻させるため、世界の「七つの感覚の神殿」を巡る。
それぞれの神殿では「怒り」「悲しみ」「喜び」「愛」「孤独」「恐怖」「希望」といった感情に対応した試練が待ち受ける。
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◆特徴的な設定
・共感覚スキルは“戦闘”よりも“観察・癒し・交渉”に優れている。
・“感情に触れる”ことで記憶が見えることもあり、世界の真相に近づいていく。
・主人公は“涙の味”から人の嘘や本音を見抜くが、そのたびに心も傷ついていく。
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◆最終章構想(仮)
すべての神殿を巡ったとき、
少女の心に「君と出会った日のぬくもり」が芽生える。
世界は再び感情を取り戻すが、リクは“すべての感情を視る者”として孤独な選択を迫られる――。