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プレゼント企画②

 「抜け毛プレゼント」企画は、わずか3日間の募集期間だったにも関わらず、美穂の元に100通近いDMが届いた。この応募数は、美穂の想像を大きく上回っていた。


美穂「いっぱい届いたなー。どれどれ、みんなどんなことを言っているのかな?」


―アスカさんの髪、食べたいです。ください。

―アラフォーでこの髪質・この長さは奇跡的です。是非、抜け毛をヘアケア商品の研究所に寄付して、髪のアンチエイジング商品の開発に貢献するべきです。是非、わが研究所に寄付をお願いします。

―長年、髪フェチをやっていますが、理想の髪質・長さです。5万円払うので、抜け毛を買い取らせてください。お願いします。

―こんな国宝級の美髪を頂けるのであれば、額縁に入れて大切に飾りたいと思います。だから私に抜け毛をください。

―触りたい。触りたい。触りたい・・・・抜け毛ちょーだいよ!


美穂「ははは。みんな私の髪が欲しくて、必死だなー。誰にあげようかな?」


いつものようにビールを片手にDMを眺めていると、1通のDMで美穂の目が留まった。


―本当に綺麗な髪ですよね。実物は写真よりも、もっと綺麗な髪ですものね。いつも、目の保養にさせて頂いています。でも見るだけでは物足りないので、実際の髪の毛、欲しいです。ください。


美穂「何コレ?まるでリアルの私を知っているような言い方ね・・・。気持ち悪い・・・。」


一瞬、身バレしているのかと、美穂は頭に過ったが、具体的なことは何も書かれていない。それに、髪の写真以外自分の情報は出していないので、美穂には身バレなんてするわけがないという自信もあった。その為、最終的に、この『やまぎわ』という人が嘘をついているだけと、美穂は結論付けた。

 右手のビールを飲みほした後、美穂はプレゼント当選者発表をヅイッター上で行った。


―アスカの抜け毛プレゼント企画、当選者は『きょんきょん』さんに決まりました。約束通り、アスカの髪を額縁に入れて、大切に飾ってくださいね。皆さんの私の髪に対する熱い気持ちは伝わったから。本当にありがとうね。またねー


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