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神に選ばれた日  作者: amazakenodoame
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神に選ばれた日

あ、私は選ばれたんだ、って。

どうしてそんな風に思ったのかは分からないけど、君は数多いる人間の中から選ばれたんだよ、って誰かがそう言ったような気がしたんだ。

学校から自転車で帰る、歩行者信号が青色に変わるまでに待つ間。

毎日、早めに漕いでも同じ信号に引っかかる、いつもの信号で。多分周りの学生も同じように考えてるのだろう。速度を緩める場所も、カーブの大きさも私と変わらない。

それでも、出来るだけ歩道と道路の段差が小さい所を遠ろうと毎日試行錯誤してるんだけどね。だからこそ、普段と違うことがあると目立つんだ。某バ二ラのトラックとか、街頭演説とか。


ちょうど家までの距離が半分になるぐらいの、6車線もある丁字路。

私の住んでる町の中心部にあって、かなり昔の天皇の皇子を祀る神社がすぐ近くにある。初詣には町中の人々が訪れる。でも、違う読みで、同じ字を書く神社がある。そっちの方が有名だから、漢字で書くと伝わりづらいのが難点だ。

とにかく、この町に住んでいる人だったらきっとほとんど参拝している神社なんだ。


そんな私の町で、私は選ばれた。力を与えられたのか、全能感や自信がむくむくと湧き上がる。だからこそ私は確信した。私を選んだ存在は人類なんかより高度なナニカなんだって。便宜上、その存在を神と呼称しよう。

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