エッセイ沼にハマりに行く日
加藤良介さん、ごめんなさいm(_ _)m
なろうのエッセイ・カテゴリーに投稿を始めた。
きっかけは表出したい事があったから。
家族や知人に話しても盛り上がらないし、でもどこかに吐き出したい。今まではヤフコメやTwitterに吐き出していたけどタイミングが合わなかったり短文にまとまらなかったり。個人ブログもあるけど4年くらい放置しているし(読まれないんだよね、読まれる努力もしていないけど)。
吐き出したい。読まれなくても、どこかに吐き出したい。
で、思い出したのだ。加藤良介さんが「エッセイ沼は甘くて美味しいよ(意訳)」と書いていたのを。
作者も読者も少ないパイが小さいカテゴリーだけど、少ない読者に読まれるし、感想も返ってくる、と。
うわ、懐かしいなこの空気感。往年の「草の根BBS」じゃないか。
草の根BBS。パソコン通信。
見知らぬ人に意見を述べることが出来る(そして出来ないこともある)場所。前世紀の終りの数年間、ある草の根BBSに参加していたことがある。普段関わりのない人(あるかもしれないけどそれを知らない人)の文章を読み、読んでもらうことができた場所。
ある種のセラピー、作業療法だったのかもしれない。
そうだ、
なろうにエッセイとして吐き出したら、心足りるかもしれない。
もう一つ。小田嶋隆さんの訃報を聞いた。
私は日経ビジネスオンライン「それは、世間によくある話」でごく一部の文にしか触れたことがない。
小田嶋さんは文章にうねりがあって、コメント欄がいつも炎上していた。たぶん、偏っていた。でも、読ませた。
「それは、世間によくある話」の最後の文章(再録)は、晩年の話から素人による文章生産の可能性・未来について語っていた。騙っていた、ではない。
それは、主に経済的利益だったのかもしれない。
でも、アタラクシアが得られるのなら、それもまた利益。
かくして私は、なろうのエッセイ・カテゴリーに投稿することにした。いつか心を表出出来なくなって、草の根BBSを立ち去ることになる、その日まで。
アタラクシアって、竹宮恵子の「地球へ…」から。