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第179話「影と香り」

「でもわたし、制服ってことくいしかわからなかったよ?それもググリが言ってくれたからだし。ずっと暗くてよく見えなかったから」


 ユナも頷いた。見た限りでは、女生徒の制服を着ているということ以外は特に思いつかなかった。


「身長は、ユナより高くて、リンより、少し低い」


「へ?」


 ググリがやや饒舌に話し始めて、リンが理解が追い付かない様子で生返事をした。


「靴は、学園指定だった。だから、高さはそれで、あってると思う」


「すごいね」


「ま、まあ」


 ググリの表情は笠でよくわからないが、きっと照れているのだろうという声の響きだった。


「あとは、ちょっと髪が長かったかな?」


「そう、だな」


 ユナも同意するように頷く。


「ユナちゃんはなんか気づいたことある?」


「う~ん…」


 一瞬、嫌な記憶がフラッシュバックしたが、首を振って振り払った。


「そういえば…」


「なんかあった?」


「うん。なんか香りがしたような」


「香り?わたしは気が付かなかったな~。ググリは」


「香りか、確かにしたような気がする」


「花のような、甘くて優しいような香りがした気がする」


「優しい、か…」

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