素晴らしいロリとの出会い
その日、俺は1人のロリを見た。
記念すべき高校生活初日、期待と小さな不安を心に抱き入学式に望む。
普通の生徒は、部活動や勉学、果てはリア充への道へと足を踏み入れるものも少なくないだろう。
ただし、それはあくまで俺を除いての話だ・・・
『天野 和良』、それが俺の名前である。
なぜ、俺がリア充の道へと足を踏み入れられないのかというと、性格とか見た目とかそんな問題ではなく、根本的な俺の【性癖】が問題となってくるのだ・・
俺の【性癖】・・・それは・・・【ロリコン】である!
脳内でこんなことを言っているから良いものの、実際に口に出したら周りからマイナス何度か分からないほどの非常に冷たい視線を浴びせられること間違いないだろう。
まあ、近年はロリコンへの風当たりがよりいっそう強まってきていることもあるので仕方ないのかもしれない。
だが・・・だが俺は・・・やはりロリの良さをみんなに知ってもらいたいのだ!
おっと、またしても俺のロリ愛が軽く爆発しかけてしまった・・・
ということで、高校というもう年齢的にも体系的にもロリからかけ離れている世界に入ってしまったので、俺が夢に描いているようなロリとのほのぼのライフは実現不可能となってしまう。
さらに、元いた中学からもそこそこ離れている高校に来てしまったのでかかわりのある人が全く持っていないのだ。
ただ1人、俺の古くからの親友で俺の暴走したときの対処法を知っているものを除いて・・・
そんな、それほど心が弾む気がしない高校生活を想像していたのだが、そんな俺を一瞬で変えてくれる人が壇上に立って話をしていた。
その人は天然の金髪で、とても高校生とは思えない身長をしていた。
2年生で生徒会長である彼女は、一見威厳があるように思えるが、わずか140cmという小柄さと各所発達しきっていない身体から愛くるしさを感じることができる。
彼女はまさに!俺が夢にいていた完璧なロリ!なのである!
「って感じなんだよ!やっぱりあの金髪ロリ生徒会長は最高だよ!」
「ほんと、天野はここ1週間そればっかだよな・・・」
「当たり前だろ!あんな天使今まで見たことない!もう・・・愛くるしすぎて夜しか眠れんよ・・・」
「うん、とりあえずいたって健康的で安心したよ」
あの運命の出会い(一方的)から1週間、毎日空き教室で弁当を食べながら生徒会長の可愛さについて語りまくっている。
そして、その話し相手をしてくれているのが、現在この世で妹を除いて唯一俺のロリ愛を制御できる親友【山口 由斗】である。
決してしっかり俺の話に耳を傾けてくれているわけではないが、こうして話を聞いてくれるだけでめちゃくちゃうれしい。
というか、俺のことを理解しているのが妹と由斗しかいないし、このテンションで妹にロリを語りまくることなんてできないので、必然的に由斗が聞くしかないのだが・・・
「しっかし、天野は高校は行ってからもロリコンだな~。なんだったら、生徒会入ったらどうだ?」
「たしかに、生徒会に入るのが会長に近づく簡単な方法ではあるんだけどな・・・ただ、ここでの生活に一切の希望を抱いていなかったっから、生徒会の入り方とか全く分からないんだよな・・・」
「ほんとに、お前は変わんないな。超無鉄砲で好きなものに無我夢中になる。まあ、お前の場合は【好きなもの】がロリってのが問題なんだが・・・」
「ほんと、すいません。こればっかしは謝るしかないです」
「その言葉から反省の色が一切見えないからスルーさせてもらうよ」
おっと、俺がロリコンであることを謝る必要はないと心の中で思っていたらそのまま由斗に伝わってしまったようだ。
「まあ、生徒会の入り方は生徒手帳に書いてあるからちゃんと読んでおくんだな」
「え!マジで!?」
俺は急いで胸ポケットに入っている生徒手帳を取り出した。
生徒手帳には校則をはじめとした様々な規則、校歌、教育課程など他にも様々なことが記載されている。
書いてある内容がこれだけならば別にわざわざ胸ポケットに入れて持ち歩くことはないのだが、生徒手帳には個人情報が記載されているページもあるため仕方なく持っているという感じだ。
生徒手帳の表紙をめくると目次があり、その項目の中には【生徒会会則】という文字が記されていた。
俺はすばやく生徒会会則のページに移動すると、生徒会への入会方法を探す。
見るのが嫌になるほどびっじりと会則が書かれているため一回閉じようかと思ったとき、俺が求めていたものが見つかった。
【生徒会会則第17条 生徒会への入会について】
第1項 生徒会へ入会できる生徒は、成績が直近のテストにて学年上位20位以内の者。及び過去一度たりとも成績不良がない者とする。ただし、入会は第3学年の1学期中までとする。
第2項 生徒会への入会は、原則第2学期中間考査最終日の午後に行われる生徒会選挙に立候補し当選したものとする。
第3項 生徒会へ入会する方法として、上記の方法以外において入会する方法を2つ設ける。1つは、現生徒会会長による推薦を受けた者。2つ目は、1年で5回行われる定期考査において5度連続学年1位を取り続けた者とする。
第4項 上記の方法で入会する場合、空いている席次に就くこととする。よって、席が空いていない場合は上記の方法における入会はできないものとする。
第17項の内容はまだもう少しあるのだが、俺にとってはこれだけ書いてあれば申し分ない。
「天野、お前どうやって生徒会に入るつもりだ」
「そんなの・・・決まってんだろ!次の中間考査で学年20位以内に入る。それと平行して生徒会長に接触してどうにか推薦してもらえるようにする!これしかないだろ!」
「最短の方法を選んだか...まあ、お前らしいな」
キーンコーンカーンコーン
今後の方針があらかた固まったところで昼休みの終了5分前を告げる予鈴が鳴った。
俺と由斗は急いで空き教室を出て自分たちの教室に戻った。
どうにか自分が生きる希望を見つけることができ安堵している俺だが、この先想像を超える難所がいくつも待ち受けているのであった...
みなさんお久しぶりです!
最後に投稿してから早2ヶ月が経ちました。
その間特に何もしてませんでした!すいません!
挙句、今回出したのが新作です!ほんとすいません!
でも、自分で書いててダントツで楽しい作品です!
調不定期になりますが、当分これを出していきます!
気分で他のも出すかも...
ということで、今後は私が描くロリワールドをお楽しみください!