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余命1年   作者: グラン
1/5

プロローグ

初めて投稿してみました。

誤字、脱字などがあるかと思いますが、暖かい目で読んでいただけると幸いです。

「君の余命は、あと1年だね。」

俺はそう宣告を受けた。俺にそんな宣告をしてきたのは、ファンキーな胡散臭いオッサンだった。


ここは、東京にあるとある病院だ。そして、目の前にいるのはこの病院の院長だ。人は、見かけによらないとはよく言うが、まさにこの事だ。


「は? 今なんて。」


「だから、君の余命は、あと1年だと言ったんだよ。」


いやいやちょっと待て、どうしてこんなことになったんだ、確か俺は5日前から風邪を引いていた。俺はすぐ治ると思い病院に行かなかったが、3日経っても熱が37度8分から下がらず、流石にただの風邪では無いと思い病院に行くことにした。おれは、てっきりインフルエンザなどだと思っていたがどうやら違ったらしい。


「あのー、俺ガンかなんかでしょうか?」


「嫌、違うよ。」


即答だった。


「あっ、違うんですね。」


というか、よく考えたらまず俺の寿命が後1年しか無いとはどういう事だ?俺は、1週間前健康だったはずだそんな急に俺の寿命が1年しか無いなんて、どう考えてもおかしい。それに一体どんな病気なんだ?とりあえず自分が知っている病名を言ってみた。


「じゃあ、肺炎ですか?」


「それも違うね。」


又もや即答された。

あっ、それも違うんだ。


「ていうか君今、日本人の死因が高い病名を言っただけだよね。」


「分かっちゃいましたか。」


「ええ、医者ですし。」

少し呆れられた顔で言われた。


やっぱり違ったか。

それにしても、俺の寿命残り1年しか無いのか。1年しか無いんじゃあ俺の夢も叶えられないな。死ぬのは嫌だが、遅かれ早かれ生きているものはいずれ死ぬ。俺は、それが早かったここは、割り切るしか無いのかなー嫌だなーこんなとこで死ぬの。


「ところで、俺の病気って何なんですか?」


いくら後一年しか無いとからと言って自分の病名が、分からないのは嫌だった。


すると、今までの会話からは、想像も付かない神妙な面持ちで院長はこう言った。


「君の病気は、、、、わからないんだよね。」


「は?」


わからない。今わからないって言ったのか?俺は、あまりの答えに、唖然とした。


考えてもみてくれ、急に一年後に死ぬよと言われ、病名を聞いたらわからないと帰ってきたら誰だって唖然となるだろう。


分かった。わからないと言う病名なのかも知れない。聞いてみよう。


「あの、わからないと言う病名なんですか?」


「いや、違う分からないんだよ。」


「じゃあ、分からないとはつまり、不明と言うことですか?」


「うん。」


「何か分かっている事ってあるんですか?」


「いや、何も分からないよ。」


「何で、何で何も分からないんですか?」


「いやだって君が、この病気の発症者第1号だし、何にも分からないんだよね。でも、君は1年後に死ぬこれだけは、確かだからね。」


「え? 今なんて?」


「だから、何も分からないけど、君は1年後に死ぬ事だけは、確かだよと、言ったんだよ。」


「その前です。」


「ああ、この病気の発症者第1号ってところかな?」


「そうです。そこです。つまり、今まで前例のない病気と言う事ですか?」


「うん、そうだよ。」


「じゃあ、俺がこの病気で死んだら、俺の名前がこの病名と、共に残ると言う事ですか?」


「まあ、そう言うことになるね。」


俺は、口角が上がるのを我慢した。

それは、俺の夢がもうすでにかなったも同然だったからだった。


「悪いけど君は今から静岡県に用意した病院に緊急入院してもらうから。家にも返せないけどごめんね。」


「いえいえ。そんな事ありません。」


と、俺は少しにこやかに、そして元気よく返事をした。


言い忘れていたが、これは俺が、「余命は、1年だ。」宣告を受けてからから始まる物語だ。




残り余命日数365日






















ここまで、読んでくださった方々ありがとうございました。

まず自分が一番楽しめ、面白いと思えるような、小説にしたと思って書いています。

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