表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
手に入れたスキルはガチャでした  作者: 林藤ハルト
学園生活編
51/57

・・・後編

レオの話を聞き始めて10分が経過した。


人間と魔人の違いは分かったが、人間が魔人を敵視する理由が分からない。

[魔獣を統べる力を持つ]って言う勘違いが有るようだが、それだけで敵対などするだろうか?

本当に魔獣を統率できるなら人間はその力を持つ魔人を敵視するのではなく、むしろ取り込んで利用しようとするはずだ。

そっちの方が人間とって有益になるのだから当然だろう?


だとすると・・・


「歴史になにかあるかもしれないな」


「歴史?」


「うん。多分昔魔人と人間の間で何か合ったんだ。魔人はどうか知らなけど、人間は物事を記録して後世に伝えようとするからな。それも記録した者によっては改変されてることもある」


「なるほどね。つまり記録をとっていた人間は魔人を嫌っていて、魔人と人間のいざこざをあたかも魔人が全部悪いかのように書き換えた訳だ。・・・嘘にならない程度にね」


「2人は歴史分かる?」


「私は理系だから無理」


「私は結構出来ます。」


「じゃあ魔人について歴史ではどうなってる?」


「えぇーっと確か『魔人が人間の街に大量の魔獣を送り込んで全てを蹂躙した。それはひとつの街に留まらず、最後には街が三つ地図から消えた』と書いてありました」


なにそれ酷い!!


「そりゃ人間が魔人と関わりを持とうとしないわけだ・・・むしろ魔王討伐なんてクエストが出てないのが奇跡とも取れるな。」


「魔王討伐のクエストなら出てるわよ」


「・・・まじで?」


「まぁギルドランクB以上の人しか見れない掲示板に書いてあるやつだから知らないのも無理ないけどね」


あーうんそりゃ知らんわ僕のランクCだもん。


「それよりクエストは大丈夫なんですか?」


「今日のやつか?」


「はい。」


「この近くでやるのかい?」


「いや、魔王城の偵察っていうクエストがあったからそれを口実に遊びに来た。バレても問題ない程度の情報を書いてギルドに提出しようと思ってる」


「あーなるほど。じゃあ城の中には常に幹部が20人居るって書いといてよ。敵視されるのはあんまり好ましくないけど、どうせ敵対されるなら堂々と攻め込んできてくれた方が楽しいしね」


「その情報を聞いた冒険者が萎縮しないといいんだけどね。」


問題はそこなんだよなぁ・・・


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ