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手に入れたスキルはガチャでした  作者: 林藤ハルト
入学試験編
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試験戦闘!!後編

「第二ラウンドだ。かかってこい」


「魔装!!〈雷撃刃〉!!」


おじさんの言葉を合図に魔装を発動させる。使うのは雷撃刃、前回より多くの魔力を帯びて強力になっている。


分身体とはいえドラゴンを倒した技だ。人間相手のしかも相手は子供とタカをくくった者が止められる技ではない。


と思っていたのだが、あっさりと拳を止められてしまった。それも片手で・・・


「危ねぇな・・・まさか魔装を使えるとは思わなかったぜ」


そう言ったおじさんの腕には、赤と金のガントレットが装着されていた。僕の手甲とはレベルが違う、これも魔装の一種なのだろう。


「おじさんも魔装使い?」


「その通りだ。コイツが俺の魔装〈炎龍拳〉だ。惜しかったな坊主、でも安心しな俺に魔装を使わせたんだ。特別枠は取れるだろうよ」


「そうですか、でもおじさんの魔装は火属性、水か氷を使えばどうにか出来るのでは?」


「確かにそうだな。だが魔装を破壊するには大魔法クラスの出力が無いと話にならねぇぜ?」


「でも同じ魔装なら話は別ですよね?」


「なに?」


「魔装・・・〈氷結輪〉」


雷撃刃を解除して氷結輪に切り替え、脇腹目掛けて回し蹴りを行う。


そうすれば当然防御のために魔装を付けた腕で防御をする必要がある。

そうなれば属性の相性で勝っているこちらが優位に立てるのだ。


「甘いな」


ガン!!


何か硬いものを蹴ったような音が響く、それが僕の魔装と脇腹に集中した障壁魔法のぶつかる音だと気づくのにさほど時間はかからなかった。


「単なる障壁魔法でも小さな範囲に集中すれば魔力の密度も上がるから硬くなる。よく覚えとけ」


「なら、スピード勝負です!!」


速度操作(アクセラレーション)


「速!?」


スキルによって加速した僕の移動速度は、体感的には3倍ほどだろうか?魔装との併用で魔力の消費が速いためこれ以上の速度を出せば筋肉痛は免れないだろう。


それどころか体を壊す危険もある。


だから


「これで決める!!」


最後の一撃、今までの攻撃の中で最も鋭かったであろう一撃は、確かにおじさんの魔装を捉えた。


「悪ぃな。今のお前じゃ軽すぎるわ」


そこに立っていたのは無傷のおじさんだった。


完敗・・・だな。


そこで、僕は意識を失った

試験官強すぎぃぃぃぃ!!

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