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手に入れたスキルはガチャでした  作者: 林藤ハルト
始まりの街編
28/57

新スキルでドラゴンを?

今日で作品投稿がピッタリ1ヶ月です。

記念して今日はもう1話投稿・・・


しません!!


リアルが忙しいのです。許してください。

《スキルフェスが開始されました。期限は1時間です。》


唐突にそんな声が聞こえた。


スキルフェス?

何それ超引きてぇ!!


---〈ガチャ〉を10連で使用---


《スキル〈アイテムボックス〉〈鋭利化〉〈斬鉄〉〈魔力撃〉〈魔装雷撃刃〉〈魔装氷結輪〉〈身体強化(ブースト)〉〈筋力強化(パワーライズ)〉〈速度上昇(アクセル)〉〈速度減少(ブレーキ)〉を獲得しました。》


魔装だって!?


《スキル〈速度上昇(アクセル)〉と〈速度減少(ブレーキ)〉が統合され、〈速度操作(アクセラレート)〉に進化しました。》


うん!!だろうね。


そんなことより魔装だよ!!


「〈魔装雷撃刃〉」


早速発動させた。

すると右腕が電気を帯びて発光した。

光が収まり、腕を見ると肘から指先までに掛けて緑と黄色の美しい手甲が装着されていた。


クエスト!!早くクエストに!!


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


「なんでもいいんで強いヤツのクエストちょうだい!!」


「構いませんがどうしました?」


「新しいスキルを覚えたから早く使いたいんだ」


「そうでしたか。それなら翼竜(ワイバーン)の討伐はどうでしょう。翼竜(ワイバーン)の討伐ランクはCと高いですけどユキさんなら大丈夫だと思いますよ。」


「分かった!!それやるよ。」


◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇


『我が聖域に何の用だ・・・人の子よ』


え?


翼竜(ワイバーン)ってこんなにデカイの?ってか喋るの??聞いてねぇよ!!


クロガネも喋ってるし翼竜(ワイバーン)は下位個体とはいえ上位種族の(ドラゴン)だ。何一つ不思議なことは無い。


無いはずなのだが!!


「我が名はユキ!!ギルドからの依頼により、恨みはないが貴様の首を貰いに来た者だ!!覚悟するがいい!!」


僕は考えるのをやめた。


もうヤケクソでいい気がしたのだ。


『ほぅ・・・人の子にしては肝の座ったものだ。よかろう。我が相手をしてやろう』


「〈魔装雷撃刃〉〈魔装氷結輪〉!!」


今初めて使う氷結輪、それは雷撃刃のような手甲ではなかった。足先から膝までを氷の膜が覆う。

その瞬間冷気が漏れだした。


『魔装とは珍しい技を持っておるな。だがその程度で我が息吹に耐えられるか?』


翼竜(ワイバーン)はそう言うと口を大きく開けた。


まずい!!


翼竜(ワイバーン)の口が発光する。それは口からブレス攻撃が来るのを予告していた。

ブレスだと分かったのは息吹と言っていたからだ。


急いで逃げようとした。だが、足が動かなかった。

怖かったわけではない。

足と地面が氷で引っ付き、固定されていたのだ。


〈観察〉スキルがブレスを避けられないことを教えてくれる。


だが、避ける必要は無い。受けてしまえばいいのだ。ただ受けるのではない。

僕とブレスの間に壁を作ればいいのだ。


『〈竜の息吹〉!!』


「〈クリスタルロック〉!!」


即席の技、だが、確かな手応えがあった。


『ほほぅ、これを凌ぐか・・・面白い。ならば本気を出してやろう。』


◆◇◆◇◆◇◆◇


「その・・・大丈夫ですか?」


「あぁ、ちゃんと倒してきたよ」


かなり手強かったが、ドラゴンと言っても下位個体のワイバーンだ。倒せて当然だろう。


「討伐確認部位は持ってきてますか?」


「角で合ってた?」


「はい。・・・ユキさん・・・戦ったワイバーンって肌何色でした?」


「青だったよ。」


「これ、ワイバーンの角じゃないです。」


「え?」


「これドラゴンの角ですよ。」


「マジで?」


「マジです。」


「それじゃあクエストは?」


「失敗ですね。というかドラゴンの死体はどうしました?」


「〈アイテムボックス〉というスキルを手に入れたのでそこに入れてますよ?」


「それならそれを買い取りに出せばかなりのお金になりますよ。結果オーライです。」


なんか・・・もうヤダ。

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