鉱山ってどこですか?
「クロガネ・・・疲れてないか?」
『問題ありません』
「そうか」
街の南門から徒歩で3時間程の場所にある鉱山。
今日のクエストは魔鉱石の採集だ。
鉱山は基本的にあまり魔獣が多くないらしいが、この鉱山はまだ見つかったばかりで詳しいことは分かってないらしい。
『地図の通りならここがその鉱山のはずです。』
「お疲れさま。」
クロガネ・・・地図読めたのか。ハイスペックウルフだな。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
どうしよう・・・
入口がどこにあるか分からん!!
「なぁクロガネ・・・入口分かる?」
『いえ・・・分かりません』
ですよねー(笑)
さてと・・・
「帰るか!!」
『ですね』
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
「もう終わったんですか?」
「入口が分からなかったから諦めた。」
「あーあの鉱山整備されてないですからねぇ」
「ちょっと待って・・・整備はおろか調査すらされてない所に行かせたのか?」
「調査はしましたよ?調査隊の人曰く入口はわかりやすい場所にあったので整備前でもクエストの発注はしても構わないだろうと」
「僕30分くらい山道を歩き回ったんですが?」
「詳しい地図を作るのでその疑ってます感が凄い敬語をやめてくれませんか?」
「はぁ。」
--10分後--
「地図が完成しましたよ。」
「じゃあ・・・行ってきます。」
「クロガネ!!行くぞ!!」
『はい!!』
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇
とまぁもう一度向かった訳なんだが。
「入口・・・こんなに分かりやすかったっけ?」
『いえ・・・さっき来た時はこんなの無かったはずです・・・』
「だよな?」
そこにあったのは、遠くから見ても洞窟であることが人目で分かる。
どゆこと?




