白光世界 作者: 架沙鷺 掲載日:2011/02/27 人のまばらな白昼のホーム。 周りを見回してみると、皆一人で佇んでいる。 駅の屋根でできる陰と、光が差す陽だまりのコントラスト。 陰から見るその光景に、まるで世界が白く塗りつぶされたように錯覚する。 白光に塗られた世界。 自分が飲み込まれるような感覚。 白光は私の目の前を灼(や)くように降り注ぐ。 私はそんな世界の中で立ち尽くした。 白昼夢の中にいるようで、どこか現実味のない世界。 その夢の中、乗る電車は、異世界へ向かうようだった。