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不思議なペットボトル【JK心愛の美味しいダンジョン攻略】  作者: TB


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第83話 下関フィーバー

「心愛ちゃん、希ちゃん、大丈夫だった?」


 協会に着くと既に杏さんが到着していて出迎えてくれた。

 澤田課長と冴羽課長も顔を出して来て「葛城一佐も間もなく到着するそうです」と、教えてくれた。


 全員がそろった所で博多支部の中で一番大きな会議室へと移動した。


「ロシアダンジョン攻略局所属の諜報部です」

「中国地下特殊構造体討伐隊所属の情報局です」


 それぞれの代表人物が所属を伝えて来た。


「柊心愛さんと、真田希さんへの危害を加えたりする目的は一切ありませんでした。近づき協力を得る為に何に興味を示し、どうアポイントを取るのかを模索するための身辺調査です」


 それぞれが同じような事を言ったけど、どうだか解んないよね?


「私としては今後、正式にダンジョン協会を通じての面会の申し込み以外で、今日の様な事が有った場合、該当者の属する国や団体には一切の協力をしないことを伝えて置きます。もうお判りでしょうが私は気配を感じる程度の事ならダンジョンの外でも出来ますから」


 それぞれのグループは、ここに向かう途中でとっくに本国へ連絡を入れていたんだろうけど、どちらも素直に言う事を聞いてくれるようだった。


 あくまでも()()()はだけどね。


 葛城一佐が尋ねた。


「中国、ロシア、双方ともこちらから鑑定オーブを提供しているのだから、自国で対象ダンジョンの選定、攻略が進んでいるのでは無いんですか?」


 中国側がまず答えた。


「DSF経由で情報は入手しているのでは無いのですか? 我が国では対象ダンジョンを特定して攻略部隊を潜入させましたが、結果は壊滅、現状最先端の装備で攻略出来なかった以上、そこで止まっている状態です」


 続いてロシアの人物が答える。


「わが国では日米中三か国の状況を確認後に、本格的な作戦活動に移る決定がされています。当然ボス部屋での脱出が出来ない事や、敵の強さの予想がつかない以上、先頭を切ってトップチームを死地に出撃させるリスクを負う必要は無いとの判断です」


 それぞれの返答を受け、葛城一佐が伝えた。


「わが国としては不要の争いを起こしたくはありません。柊心愛さん並びに真田希さんへの非公式での接触を今後絶対に行わないと約束されるなら、これ以上の詮索はしません。ダンジョンの攻略に関する情報は今後、日本に関しては私たちのダンジョン特務隊かダンジョン協会の公式発表以外で情報をお伝えする事もありません。ご不満に思われるかもしれませんが、こちらから言える事は以上です。【DSF】のマッケンジー長官が超国家的なダンジョン攻略の組織を計画されている様ですので、そちらに加入される事が、より安全なダンジョンの攻略につながるのでは無いでしょうか?」


「本国へその様に連絡します」


 中国、ロシア双方とも、そう返事をしてきたので解放をして、とりあえず朝の騒動は決着を迎えた。


「今日学校休んじゃったから、このまま下関に向かいますけど皆さんご一緒されますか?」

「ええ、そうさせて貰うわ」


 美咲さんの返事に皆もうなずいた。


「柊さん、私は一応協会での勤務は本日限りになります。明日の朝、約束通り伺わせていただきますので、よろしくお願いします」


 と、冴羽さんが声を掛けて来た。


「お待ちしてますけど、柊さん呼びと敬語禁止を守らなかったら話聞かないかも知れませんよ?」


 と伝えて他のメンバーで下関に向かった。


「心愛、二十層から一緒に狩りするのか?」とロジャーに聞かれたから、「私はお野菜が欲しいから、二十一層で希と狩りしていますので、お昼に一度協会のカフェで、合流しましょう」と伝えて置いた。


 ◇◆◇◆ 


 下関に着くと、めちゃ賑わっていた。


「ここ本当に下関なの?」

「先輩、なんだか凄いですねー、週末の博多よりも人が多いですよぉ」


「まぁ私達は二十一層だから関係無いけどね」


 と話しながら見てると、ロジャー達は流石に有名人だったみたいで沢山のファン? らしき人に取り囲まれている。


「わー、本物だ」

「美咲さんかっこいい」

「グレッグの筋肉SUGEEE」


 とか言われながら、満更でもなさそうにサインとかして上げてる。

 美咲さんも結構熱狂的なファンがいる様で写真を取られまくってた。


 しかし『チームシルバー』が現れると、その物々しい装備を見て集まっていた人たちがサーっと引いて行った。


 もしかして君川さん達、嫌われてる?

 杏さんが下関支部の支部長と何か会話をした後に、ロビーに放送が流れた。


『皆様に、ご連絡とお願いがございます。本日より下関ダンジョンは、当日買取可能となりましたので、ドロップは出来る限りダンジョン協会下関支部へ納品いただけますよう、お願いいたします』


 フロアに居た一般探索者から、一斉に歓声が沸いた。


「下関の時代来たあぁあああああ」

「これが、みさきたん効果だぁあ」


「俺だけの下関はもはや失われた……」


『本日、自衛隊ダンジョン特務隊の最下層の探索が終了後。夜には改めて攻略報酬の詳細などがアナウンスされますので、ご期待ください』


 その放送で更に協会内部のフロアは大盛り上がりだった。

 攻略出来なかったら笑えないよね?


 ◇◆◇◆ 


 私は希と二人で目立たない様に、ダンジョンリフトで二十一層へと向かった。

「先輩、下関って今からずっと賑わうのかな?」

「どうだろうね? みんなパーティ作成スキルは手に入れたいでしょうけど問題は倒す方法だよね」


「先輩が言ってたように、聖属性魔法のオーブ売り出したらガッポガッポじゃないんですか?」

「でもね、結局その人の魔法攻撃力や知識で随分効果が変わってくるし、人物鑑定が一般的になればまた状況も違ってくるんだけどねぇ」


「そっかぁ、難しいんですね」

「オーブが出まわったら変わってくるかもしれないけどね」


「あ、昨日美咲さんが手に入れたオーブって何だったんですか?」

「聞き忘れちゃってたね。後で聞いて見るよ」


 それから昼前まで狩りをして、野菜タイプの魔物を相手にした。

 希が面白がって水魔法とか使うと、野菜が成長してちょっと焦ったよ。

 結局お野菜たちは打撃だと色々お汁が飛び散って大変なので、風魔法のエアカッターが一番効果的な事は良く解ったよ。


 お茄子とキュウリとトマトと大根が収穫? 出来た。

 久しぶりにお料理もしなきゃね。


 大根と御出汁(おだし)なら、やっぱりおでんかな? トマトのおでんも中々美味しいんだよ!

 後は、お茄子とキュウリで浅漬けも作りたいなぁ。

 ダンジョン産のお野菜は野菜本来のうまみがしっかりとしてるから、シンプルな味付けの方が美味しいかもね。

 帰るのが楽しみだね。

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