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不思議なペットボトル【JK心愛の美味しいダンジョン攻略】  作者: TB


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第67話 心愛の仮病

「先輩どうしたんですか?」

「ん? 何でも無いよ」


「絶対嘘、さっきからずっと上の空で考え事してるじゃないですか」

「あ、うん、ごめんね。今日ね朝からちょっと熱っぽいの、大丈夫かなと思ったけどやっぱり家で大人しく寝てるよ。希、ゴメンけど先生へ伝えて置いてくれるかな?」


「そんなの電話でいいじゃないですか? 私、心配だから看病します」

「家には杏さんもいるんだし、希はちゃんと学校に行って。サボりはステータスオール1の罰だからね」


「そんなぁ、心配ですよ」

「大丈夫だって、今から放課後まで寝ていたら、午後は治ってるかもしれないし、念のためキュアも飲んでおくから心配しないで」


「解りました、じゃぁ絶対大人しく寝ててくださいよ?」

「うん、希も気を付けてね」


「はーい」


 ◇◆◇◆ 


 希と別れると、すぐに周りを見て人が居ない事を確認すると、テレポで下関のマンションへ移動した。


 ちょっと確認しなければ……敵が凄く強かったとしても日本やアメリカのトップチームを壊滅させる事は避けたい。


 ダンジョンで命を落とすなんて駄目だよ絶対。

 回避できる危険があるなら回避しなければ。


 下関ダンジョンに向かって、六層へとダンジョンリフトで移動した。

 まず、ここで一回使ってみよう。


『エスケープ』


 問題無くダンジョン一層の入口地点へと戻れた。

 再び六層へと移動する。


 今度は、果たして扉が閉じた状態の、守護者の部屋からエスケープが使えるかどうかの確認だ。

 六層の守護者の部屋へ突入すると中ボスが現れる。

 襲い掛かってくる敵を避けながら再び発動する。


『エスケープ』


 よし、成功した。


 そのまま自宅の食堂にテレポで戻る。

 良かった、まだ杏さんが居てくれた。


「杏さん緊急の用事です。すぐに澤田課長と連絡を取ってください」

「心愛ちゃん、学校はどうしたの? 澤田課長ね解ったわ」


『もしもし課長、心愛ちゃんが緊急の用事があるそうです』


「心愛ちゃん課長が電話に出たよ、かわるわね」


『おはようございます柊です。お願いがあります。今からすぐにそちらに向かいますから私が着くまで絶対に突入をさせないで下さい』

『いきなり、どうしたんですか? 私にそんな権限は無いが伝えては見る』


『それじゃダメです絶対に止めて下さい。全滅しますよ』

『柊君、君は何を知っているんだ?』


『少なくとも私が到着すればリスクは回避できます』

『いいのか? 君の存在が国やアメリカに知られる危険があるぞ?』


『出来ればそれは避けたいから無理を承知で澤田課長に最善の対応をして頂きたいと思います』

『一体君は何を用意したんだ?』


『ボス戦中に扉が閉まった状態であっても脱出する手段を用意しました。これを届けるまで必ず待機させてください』

『何だって? そんな手段があるのか。解った、そう言う事なら説得も出来る。十時の飛行機で小松空港に向かって貰えれば、そこに私が直接迎えに行こう。大島も一緒に来るんだね?』


『はい、そうして貰います』

『解った待っている。大島と変わってくれ』


『杏、心愛ちゃんをよろしく頼む』

『私よりよっぽどしっかりしてるから大丈夫よ。一緒に行けば良いのね』


 杏さんは電話を終えると会社設立の件などを慌ただしく熊谷さんに連絡を取り始めて、改めて私に向き直った。


「十時の小松行きの飛行機を二席押さえたよ、心愛ちゃん私にもちゃんと説明してよ?」

「はい、杏さんごめんなさい。朝からバタバタさせちゃって」


「大丈夫、私はいつでも心愛ちゃんの味方だから」

「あの……もう一つ。希に嘘ついて……熱が出てきついから休むって言ったんですけど話合わせて貰えますか?」


「んーそれは無理かも。嘘はダメよ。正直に話しなさい。その方が絶対後から状況が良くなるから」

「ぇぇ、駄目ですか?」


「駄目」


「私ちょっと大急ぎで作業始めますから準備だけよろしくお願いします」

「了解」


 突入は恐らく二十四名か、パーティ組んで貰って、六人パーティで四班だね。

 パーティ作成とエスケープのオーブを四個づつ作った。


 それ以上での突入は逆に動きにくいだけだし大丈夫だよね?


 念のために倍の数作っておこう。


 ◇◆◇◆ 


 澤田課長は心愛との電話を終えた後で、すぐに葛城一佐に会見を申し入れた。


「葛城一佐、緊急の要件です。非常に重要度が高く機密内容を含むので、出来れば一佐とマッケンジー長官、私の三名だけで緊急のミーティングを開いて欲しいのですが?」


 澤田の切羽詰まった感じの要請に対して、葛城一佐はすぐにマッケンジー長官に連絡を取り緊急ミーティングは実現した。


「澤田さん、素晴らしい提案だ。それであれば、もし敵が強大であっても被害は免れる事が出来、実際に敵を確認した上での対策が打てるな」

「私も、すぐ本国のDランクダンジョン突入部隊に待機命令を出し、金沢の状況を見てからの命令が出せる」


「しかし、そのアイテムは誰がどのように手に入れたのですか?」

「それだけは私の重要機密に当たりますので、お答えをする事を控えさせて下さい」


「今回の提案に対しての対価は何を望まれるのですか?」

「それが……シングルプレーヤー二名グレッグとロジャーの今日撮影した写真が欲しいそうです……」


「それだけか?」

「はい……」

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