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不思議なペットボトル【JK心愛の美味しいダンジョン攻略】  作者: TB


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第53話 ダンジョンの情報どうしよう?

 この三日間のドロップ品を杏さんに渡すと、かなりびっくりしていた。


「この武器も売っちゃっていいの? これ結構値段着くと思うよ? まだ同じものがデータベースに無いから、オークションになるけどこの性能なら千五百万円は堅いかな?」


「ひぇええ……そんなにするんですか? 武器って凄いんですね先輩」

「希ちゃん、言って置くけど武器ドロップなんてほぼ宝箱からしか確認されてないんだから、普通の人は一生ドロップする事が無い人の方が多いからね?」


「そうなんだぁ先輩と一緒に狩りしてると、感覚がマヒしちゃいますぅ」

「これだけのドロップ品を普通に納品されちゃったら、買取カウンターパニックになっちゃうよね。私が納品したらデータ入力をしちゃってから持って行くだけだし、どうやって鑑定したとか一々チェックされる事は無いからいいけど、アイテムボックスが有るから助かるわ」


「杏さん、国内のダンジョンを一覧にしてみましたけど、このまま博多を進めるよりも、先に下関を最終階層まで、やりたいと思うんですよね?」

「そうね下関の階層数なら、今の心愛ちゃんと希ちゃんなら、難なくクリア出来ちゃいそうだよね。私も写真鑑定が出来るレベルまで上げちゃいたいし『D-CAN』としての活動は、当面下関を中心にしようか? でも心愛ちゃん、金沢ダンジョン気付いてる? 二十九層までしか無いのに、到達二十八層だよ、既に最終階層の攻略に突入しているのよね」


「気になってました。最終階層って攻略したらどうなるんでしょうね? 自衛隊の人達は鑑定持って無いから、今やっているところが最終階層だと知らないでやってるんでしょうけど……」

「そうね、世界中でも攻略されたダンジョンが無いから、興味と恐怖の両方があるわね。私達が伝える訳にもいかないし、どうするべきかは、流れに委ねるしかないよね」


「とりあえずは他のダンジョンの拠点になるアパートは急がないですけど、下関だけ先にお願いしてもいいですか?」

「了解、明日中に契約しておくね」


「お願いします」


「話は変わるけど心愛ちゃん、世界中のダンジョンの入口の写真も手に入れて、鑑定してさ、発表しちゃうとかどうかな?」

「それ、凄く楽しそうですけど私達だってばれたりしないですか?」


「日本で考えても、例えば今の横浜のメンバーが、Dクラスダンジョンを探索したら、とっくに最下層にたどり着いてるんだし、上手く誘導したら世界のダンジョン攻略って一気に進むんじゃないかな?」

「なんだか考えるだけでワクワクしますね、ダンジョンのこれからに」


「でしょ? 私も同じよ。協会の伝手を使って世界中のダンジョンの入口写真を出来るだけ手に入れるわね」

「はい、お願いします」



「杏さん、和菓子ごちそうさまでしたぁ」

「いいえどういたしまして」


「杏さんってそう言えば、彼氏さんとかいないんですか?」

「えぇ急に何よー」


「なんか凄いモテそうなのに、私達のパーティの事で付きっきりになってるから、ちょっと気になったんです」

「心愛ちゃん『それは秘密』って言いたい所だけど、今は特定の彼氏って呼べる人はいないわよ」


「そうなんですね、御免なさい変な事聞いちゃって」

「私も心愛ちゃんくらいの年齢の時は、人の恋愛関係くらいしか興味を持てる話題なんてなかったから、聞きたい気持ちは凄く解るよ」


「先輩、やっぱり私は普通なんですよ。先輩の匂いとか、先輩の寝ている姿とか、杏さんのおっぱいとかの事ばかり考えてますぅ」

「希? なんか違うと思うよ? 杏さん希って変ですよね?」


「うん、変」

「ええぇえ、私が普通なんですぅ」


「希が普通ならこの世の中に変態は存在しないよ」

「酷すぎます。私だっていじける事あるんですよ?」


「ご自由にどうぞ」

「……」


「先輩、そう言えば今日のワイバーン倒す時の魔法どうやってだしたんですか? 三つくらい並列発動してましたよね?」

「もう立ち直ったんだ。あれはそのまま並列発動って言うスキルだよ」


「そんなのもあるんですね、そのうち私も覚えたいですぅ」

「状況次第で覚えてもらうね」


「あ、そう言えば、杏さんにこれ使って欲しいんですけど」

 そう言ってうさ耳バンドを取り出した。


「え、何これ? 妙に可愛らしいって言うか、一部マニア向けの髪飾りね……」

「これ、ダンジョンの中と外でも通信が出来る魔道具なんですよ、ダンジョン内では聴覚強化で気配察知も出来るんです」


「凄い便利だね、でもこれ付けてる所を人に見られるのは、まぁ……平気だけど」

「平気なんですね……普段はダンジョン内では希にもう片方を付けさせているので、緊急の用事とか出来たらそれで連絡お願いします」


「解ったわ、使わせて貰うね。自衛隊の部隊とかなら高い値段で買いそうだけどね」

「今後、スキルで念話覚えたら売るかもしれませんけど、自衛隊の精鋭部隊の人がこれ付けてる姿想像すると怖いですね」


 その後は、それぞれのダンジョンの探索者の多さとかの話を聞いてみた。


「杏さん。ちょっとお願いがあるんですけど」

「なーに心愛ちゃん」


「今、希と一緒に探索しているのを動画撮影してダンジョンチューブで公開してるんですけどそれを見て気づいた点とかを指摘して欲しいんですよね。ほら、私たちって結構見られて困る内容もあるじゃないですか」

「確かにそうでしょうね……でもその辺りは気を付けて編集してるんでしょ?」


「勿論なんですけど、この間、ポーションⅢで治療した日向ちゃんっているじゃないですか。あの娘が動画編集が凄く得意だから秘密の部分も打ち明けた上で協力してもらってるんです」

「そうなのね、でもその辺は心愛ちゃんが信用して任せてるならいいと思うわよ。もしバレちゃったらバレちゃったで別に法律違反してるわけでも無いんだし堂々と開き直るのも一つの手だよ!」


「そっか、杏さんに相談して良かったです。気がだいぶ楽になりました」

「面倒なことは私に丸投げでいいからね。それじゃぁ今日そろそろ帰るね」


「はい、お疲れさまでしたぁ」

「先輩、杏さんおやすみなさいー」


 一度その場は解散になったんだけど、私は凄い不安に駆られた。

 金沢、危険かもしれない。


 こんな事実を知っていて人が死ぬかもしれないのに、自分の存在が目立つのが嫌だから知らせない……


 これって人としてどうなの?

 私は杏さんに電話した。


『杏さん、ごめんなさい。ちょっとだけいいですか?』

『心愛ちゃん、掛かってくると思ってたわ。金沢でしょ?』


『はい、知らせてあげる事って出来ないですか?』

『澤田課長は信用できる?』


『杏さんが信用しているなら、私も信用します』

『ありがとう。今から少し時間取れるかな?』


『はい、後悔だけはしたく無いですから』

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