第52話 十三層と杏さんの帰宅
放課後になり、帰る前にスマホを確認すると、杏さんからのメールで金沢、大阪、下関のデータが届いていた。
(これで国内の状況は全部、把握できたんだよね。杏さんが戻って来たら今からの動きをちょっと相談してみようかな)
渋谷ダンジョン『NO38ダンジョン 階層数175 Sクラス 現在到達階数28』
大阪ダンジョン『NO111ダンジョン 階層数98 Aクラス 現在到達階数20』
水戸ダンジョン『NO125ダンジョン 階層数84 Aクラス 現在到達階数16』
横浜ダンジョン『NO156ダンジョン 階層数79 Aクラス 現在到達階数30』
札幌ダンジョン『NO245ダンジョン 階層数58 Bクラス 現在到達階数19』
浜松ダンジョン『NO299ダンジョン 階層数51 Bクラス 現在到達階数21』
博多ダンジョン『NO386ダンジョン 階層数42 Cクラス 現在到達階数22』
名古屋ダンジョン『NO346ダンジョン 階層数46 Cクラス 現在到達階数25』
仙台ダンジョン『NO426ダンジョン 階層数28 Dクラス 現在到達階数19』
金沢ダンジョン『NO470ダンジョン 階層数29 Dクラス 現在到達階数28』
千葉ダンジョン『NO495ダンジョン 階層数26 Dクラス 現在到達階数20』
下関ダンジョン『NO605ダンジョン 階層数22 Dクラス 現在到達階数17』
ランク順に並べてこんな感じかぁ、杏さんが全部の場所に拠点用意してくれたら、全国回りしてみたいけど、今だとテレポが百キロメートルまでしか飛べないから、実質は下関だけになっちゃうな。
レベル五十までいけば、札幌でも一度仙台を経由したら十分に行けるから、とりあえずは目指せレベル五十だよね。
そこまで行けば私もカラーズに成れてるかな?
家に帰ると希が既に待っていた。
「せんぱーい、早くステータス元に戻してくださいぃ」
「中に入るまで、そんなセリフ言ったら駄目じゃない、人に聞かれたらどうするの?」
「ゴメンなさい、早く入りましょう」
「希、マジでちょっと注意してよね。もし政府とかに捕らわれるとかなったらマジで私、姿消すからね?」
「嫌ですぅ、先輩の居ない生活なんてもう無理ですぅ」
「それなら、ちゃんと気を付けなさい」
「はい、すいません」
食堂の中に入ってコーヒーを淹れると、やっと一息ついた。
「希、今日は杏さんが戻ってくるから夜帰るの少し遅れてもいいかな?」
「今のうちに家に連絡入れておきます」
「今日はね昨日、日向ちゃんに頼まれて十層のミノタウロスを魔法無しで倒す動画が欲しいらしいから、それをやった後で十四層まで行くけど狩りは一時間くらいで終わって、守護者を倒しに行くからね」
「了解ですぅ。十三層はどんな敵が多いんですか?」
「基本鳥系統の敵が多いみたいだよ。風魔法が早速活躍しそうだよね」
「あ、先輩ステータス戻してくださいー、少し魔法強めでお願いします」
「解ったよ」
真田 希 16歳(女) レベル23 ランキング 1,030,856,847位
HP 4000
MP 500
攻撃力 60
防御力 40
敏捷性 50
魔攻力 70
魔防力 30
知能 50
運 95
ポイント 0
スキル:【聖魔法】【水魔法】【氷魔法】【火魔法】【トラップキャンセル】【風魔法】
「運も高めにして、魔法攻撃中心の構成にしたからね。十三層だとよっぽど、危険はないと思うけど、気は抜かないでね」
「はい、大丈夫です」
転移で西陣の拠点に移動してダンジョンに潜入した。
まずは十層へと向かう。
「希、ミノタウロスは物理防御態勢はあるけどレベル十三だからその三倍も攻撃力があれば十分倒せるからね。私が正面からけん制するから、回り込んで首筋を狙って攻撃して」
「了解ですぅ」
三分ほどの戦闘で問題なくミノタウロスを倒して、ミノ肉もゲットしちゃったよ!
ミノタウロスを倒した後は予定通りに十三層へと進む。
十三層は天井も高く改めて(ダンジョン不思議だよねぇ)と思いながら鳥型モンスターを相手にした。
意外に飛んでる鳥より、ダチョウの様な走り回るタイプが多くてびっくりした。
ダチョウ型の敵が、お肉のドロップ率が良くて結構ウハウハだったよ!
鳥にしては赤身の強いお肉で、ステーキみたいな料理も合いそうだけど『デリシャスポーション』と合わす事を考えると、鶏すき焼きみたいな感じの方が良いかな?
守護者の部屋へ移動すると、大きな翼竜の様な敵が現れた。
レアボスだ。
「希、強そうだけどステータスはこっちの方が有利だから落ち着いて対処してね」
「エアエッジで翼の付け根を狙いながら回り込みます」
私は並列魔法で、アイスランス、ファイアランス、トルネードを並列で配置して、希のエアエッジが命中してふらついたタイミングで叩き込んだ。
敢え無く黒い霧へと変わり、宝箱を残して消えて行った。
「あ、宝箱だ。罠は無いからそのまま開けちゃうね」
出て来たのは、ワイバーンの尻尾の形を模した長目の槍だった。
【鑑定】
『ワイバーンジャベリン』
自動追尾能力の付いた投げ槍
結構いいかも。
自動追尾とか、かなり高性能ぽいよね、でも私達は魔法があるから売った方が良いかな?
十四層に降りて『ダンジョンリフト』で戻り、マンションでシャワーを浴びてから家に戻った。
浄化は使えても、やっぱりシャワーにはシャワーの良さがあるよね。
「シャワーの後の、髪を拭く仕草がたまらなくそそられますぅ。先輩の使うシャンプーの匂いだけでも私逝ける自信あります」
「何、訳わかんない事言ってるの。置いて帰っちゃうよ?」
「ゴメンなさいもう言いません」
今日の二人の順位は!
柊 心愛 17歳(女) レベル30 ランキング 564,285,961位
真田 希 16歳(女) レベル25 ランキング 975,456,779位
◇◆◇◆
食堂に戻ると杏さんのポルシェが駐車場に停まって居た。
「杏さん、お帰りなさいーお疲れさまでしたぁ」
「ただいま、心愛ちゃん、希ちゃん。お土産も買って来たよ」
「そんな気を使わないで下さいね。お仕事で頼んだのに」
「私も食べたかったから良いのよ」
「金沢の和菓子をいろいろ買って来たから、食べながら打ち合わせしようよ」
「「賛成でーす」」




