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不思議なペットボトル【JK心愛の美味しいダンジョン攻略】  作者: TB


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第236話 治るんクッキーの検証

 焼き上がった【治るんクッキー】を持って下関ダンジョンに行ってみようと思い、希と日向ちゃんに声をかけてみた。


「希、日向ちゃん。ちょっと下関ダンジョンで試してみたい事があるから付き合って」

「はい!」

「了解でーす」


「先輩、そう言えば杏さんは今って会議中なんですか?」

「どうだろ? 今十九時だから、ニューヨーク時間の朝九時から始まるとか言ってたし、時差が十三時間だからまだ始まってないね」


「世界中の人が一度に集まって話すのって大変なんですね……」

「だよねー。会議の結果がどうなったのかも聞きたいし、会議自体は一時間やそこらじゃ終わらないだろうから、十二時は過ぎちゃうんだろうね」


「ひゃぁ、そんなに起きてる自信ないですぅ」

「希や日向ちゃんは、下ダンから帰ってきたら寝ちゃっていいよ。私は自分の好奇心で結果を聞きたいだけだから」


「そっか、良かったですぅ」


 転移ゲートで金沢へ行くと、すぐに下関ダンジョンへと向かった。

 ダンジョンリフトで二十二層に降りると、私は箒に跨り希と日向ちゃんは桃ちゃんに乗る。


 そのまま一気に二十二層を突っ切ると、二十三層へ降りていった。

 希と日向ちゃんに、クッキーを渡すと食べてもらった。


「先輩、このクッキー色が若草色でなんか可愛いですね」

「でしょ、私もさっき食べたけど味も結構いけてるよ」


 二人がクッキーを食べると「美味しいですぅ、もう一枚欲しいです」と言ったけど「とりあえずは一枚で我慢しなさい!」と言って断ったよ。


「一応、鑑定した結果ではこれ一枚で一時間は状態異常にかからないはずだから、まずは効果の確認だよ」


 と、伝えると二人とも「はーい」と返事をした。

 私は、この階層は初めてだったので、まずは上空から全体像を眺めてみた。

 一面に広がる、イチゴ畑とメロン畑がなんだかほのぼのとした空間を作り出している。

 でも……これ全部トレントなんだよね……

 普通の人たちがこの階層を通り抜けるのって出来るのかな?

 そう思って、一度階段そばのスタート地点に降りてみた。


「希、このイチゴやメロンって近づくだけで襲い掛かってくるの?」

「私たちは、桃ちゃんで上を飛んだら、攻撃されましたけど歩いては無いからよくわかんないですぅ」


「そっか、それならちょっと道なりに歩いてみようか」


 そう言って三人で、畑の間にある農道っぽい道を歩いてみた。

 すると、道の上を歩くだけだと襲ってこない事がわかった。


「ちょっと収穫してみようか?」そう言って農道のから畑に降りた瞬間に、周りのイチゴの枝がしなって、大量のイチゴを飛ばしてきた。


 咄嗟に結界を張って防いだけど、一瞬で結界がイチゴの汁でピンク色に染まった。


「これはヤバいね。でも農道の上から景色を眺めるだけなら安全みたいだから、次の階層に進むだけなら問題ないのかな?」

「先輩、それだとこんなに美味しそうなイチゴやメロンが収穫できないんですか?」


「それは、今から試してみるよ」


 まずは、結界を解除して日向ちゃんのミスリルトレイで攻撃してもらった。

 トレイが当たった瞬間に、イチゴから反撃が来た。


 マジカルブルームを構えて撃ち落とす。


「撃ち落とした時に出る果汁だけだと、すぐに睡眠効果が出るわけじゃなさそうだね。口とかに入ったらヤバそうだけど」

「先輩、クッキー食べてるから大丈夫じゃないんですか?」


「そうだね、ちょっと果汁を舐めてみる?」


 そう言ってマジカルブルームに張り付いたイチゴの実を希に差し出した。


「先輩……さすがにこれを食べろと言われてもちょっと嫌です」

「だよねぇ。えっと、昨日は襲い掛かってきたイチゴとメロンを桃ちゃんのブレスで焼き払ったら、催眠ガスみたいなのが出たんだよね?」


「はい、そうです」

「それじゃぁ、ナパームボムで焼き払ってみようか。一応念のために日向ちゃんは結界の中で待機しててね。みんな寝ちゃったら大変だから」


「はい、了解です」


 希と二人でナパームボムを発動して辺り一面を焼き払ってみた。

 すると、桃色の煙が立ち込める。


 ちょっと視界は悪くなったけど、眠気は襲ってこなかった。

 どうやら、クッキーの効果はちゃんとあったようだ。


 煙が晴れてくると、ドロップのイチゴが出ていた。

 ドロップ確率自体はそんなに高くないかな?

 畑一面を焼きはらって、イチゴが百個くらいだから、魔法を使えない人だとかなり効率が悪い気がする。


「希、ドロップのイチゴ集めておいてね」

「はい! メロンも収穫しましょう」


 そんな感じで、桃ちゃんのブレス攻撃も加わり畑を燃やし尽くしていった。

 今の所、リポップする様子も無いから、取り放題っていう訳でもなさそうだね。


 ドロップ確率も運の数値のとっても高い私が狩っても、イチゴで百分の一、メロンだと五百分の一くらいだから、他の人たちだともっと厳しいのかもしれないね。

 魔石は大量に手に入ったんだけどね……


 畑を燃やし尽くしてから、畑を囲んでいる果樹のトレント達の所に行った。

 果樹型のトレント達はそのまま実を取ろうとすると枝を振り回して来るから、結構厄介だね。


 果物大好きな桃ちゃんが食べようとして近寄ったら、結構集中攻撃を受けちゃったから慌てて回復してあげたよ。


 恐らく、見えている果実はイチゴやメロンもそうだけど、ただのオブジェだと思う。

 エアブレードで木を切り倒すと、やはりあまり高い確率では無いけど、それぞれの実をドロップしてくれた。

 桃、柿、リンゴ、梨、サクランボ、ミカンの木があったから一通り伐採してみたよ。


「先輩、凄いのどかな農園の風景だったのに、今は一面の焼け野原になっちゃいましたね。なんとなく罪悪感を感じます……」

「うーん、確かにそんな気はするけど、きっと明日になったら元通りになってると思うよ? ダンジョンだし」


「そっか、じゃぁ遠慮はいらないですね」


 大量のダンジョンフルーツを手に入れてホクホク顔で博多へ戻ったよ!

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