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不思議なペットボトル【JK心愛の美味しいダンジョン攻略】  作者: TB


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第207話 剣術の授業

 日曜日はゆっくりと身体を休めて、今日からはまた真面目に学校に通うよ。

 通学バスの中でサオリンを含めて四人で話していた。


「サオリンは週末は何をしてたの?」

「私は、咲さん達とずっと一緒だったよ。Dライバー社の今後とかでね」


「そうなんだ、結局どうするかは決まったの?」

「うん、うちの所属チューバーも含めて全員一致で、D-CANの傘下に入るっていう選択になったよ」


「そうなんだ、今まで以上に仲良くなれそうだね」

「うんうん。咲さんも心愛ちゃんのチャンネルをマジで登録者十億人にさせるんだって妙に張り切ってたしね」


「えー、それは流石に無理じゃないかな?」

「どうだろう、私は出来そうだな? って思ってるんだけどね。それよりさ、心愛たちってもしかして、イタリアに行ってた?」


「えっ? なんで解ったの?」

「そりゃぁニュースであれだけクリスマスホーリーがイタリア政府の要請を受けて、ヴェネチアにダンジョンシティーを構築したって言ってたし、心愛たちも行ってるんじゃないかな? って思うのはそんなに難しい推理じゃないよ」


「まぁ正解なんだけど、話が色々ややこしい問題もあるから、他の子たちには内緒で頼むね」

「うん、それは大丈夫。そう言えば日向ちゃん、明日は大丈夫なの?」


「勿論大丈夫ですよ、十七時からのライブで間違いないですよね?」

「うん、授業が終わったらそのまま、金沢ダンジョンの十層に行くからね。オープニングから十層ボス戦に突入って感じでインパクト重視で行く予定だよ」


「十層ボスだったら、あの大きな越前ガニだよね。サオリンは一人で倒せる方法はあるの?」

「フフーン、それは見てのお楽しみにしとこうかな?」


「自信ありそうだね。私は希とライブを見てるね」

「もしなんかのイレギュラーが起こったら、日向ちゃんに任せても全然恥ずかしい事じゃないんだから、その辺の判断は間違わないでね?」


「大丈夫! 私は実力重視のキャラじゃないから甘えるところはちゃんと甘えれるからね」

「心愛先輩もサオリン先輩もそんな事言うと、私の方が緊張しちゃうじゃないですか」


「大丈夫だって、日向ちゃんの実力は自分で思っている以上に強いからね」

「本当ですか?」


「うんうん」


 そんな感じで学校へ到着すると、真面目に授業を受けたよ。

 今日は月曜日で、実技は武道場で自衛隊の人たちが剣術を教えてくれた。


 剣道と違って剣術の授業になっているのは、相手が魔物である以上、剣道のように防具がある場所を狙ってくるわけじゃないので、撃ち合うのではなく相手の攻撃は徹底的に避ける、加える攻撃は一撃必殺を狙うという特務隊方式の訓練を取り入れてるからなんだって。

 使う武器も本人の好みもあるけど、本当に自分に向いている武器が何なのかを再確認するためにも、色々な武器を実際に使わせる事を今後のカリキュラムの中で取り入れてるらしいよ。


 実際私自身、武器は鈍器しか使ってきてないから、本当はもっと向いてる武器があるのかもしれないし、ちょっと興味はあるかも。


 授業の中で私は初めて竹刀を持って習った通りに素振りをしてみた。

 教官の岡田曹長が私の前に立って「柊、まっすぐに振ってみろ」といったので、習った通りに中段の構えから、振りかぶって思いっきり振り下ろした。


『ヒュッ』という音に遅れて『パーン』と弾けたような音が道場に響き渡った。

 勿論、打ち込んだわけじゃないよ、ソニックブームかな……


 目の前に立っていた、岡田曹長の顔色がちょっと青ざめた感じになった。


「柊……その打撃が当たったら、竹刀といえどもちょっとまずい事になりそうだから、授業で対人で撃ち合うのは遠慮してくれ……」

「えっ、ええー。教官、希とかだったら大丈夫かもしれませんよ」


 そう言ってみたら希が「無理です。もう少し人生を送りたいから」とか言い出したので結局私は、素振りしかさせてもらえなかったよ……

 でも、素振りすると『パーン』っていう音が響くので、その度にみんなの視線が集まるから結局大人しくみんなの授業を見る事にしたよ。


 授業が終わって教室に戻るとみんなの視線がちょっと余所余所しかった……

 まぁサオリンは普通に話しかけてくれたんだけどね。


 後は、原田君が「柊、一度一緒に狩りに行こうぜ。どんだけ凄いのか見てみてぇよ」と言ってくれた。


 でも、きっとみんなも【リミットブレイク】を覚えたら竹刀で撃たれたくらいなら大丈夫になると思うんだけどね?

 竹刀や防具がもつかどうかはわかんないけど……


◆◇◆◇


 学校が終わって食堂に戻ると冴羽社長もイタリアから戻って来ていた。


「社長、お帰りなさい。イタリア政府は何か言ってましたか?」

「心愛ちゃんも学校お疲れ様。イタリア政府は他のダンジョンも早めに片付けて欲しいと希望を貰ったけど、ローマのA級ダンジョンの攻略が一番向こうの望んでいる案件だから、クリスマスホーリーがA級ダンジョンの攻略が大丈夫っていう状況になるまではやらないかな? 今回のイタリアのダンジョンシティ構築の成功を受けて世界中から依頼が殺到してるのもあるしね。現状で六十か国の政府から打診がある状態だよ」


「六十か国って凄いですね。他のゴールドランカーたちが請け負ったりしないのかな?」

「アメリカのロジャーでさえ、心愛ちゃん無しでの攻略は危険だと判断してるし、もしあるとすればロシアのロマノフスキーか中国だろうね」


「劉さんたちかぁ、劉さんは中国の中でも要人になりそうだし、安易に攻略に乗り出したりはしないかも。そう言えば天津の件での要請とかは無いんですか?」

「まだ言ってきてないね。恐らくだけど来月もスタンピードは中国が権利を持つ他の国のどこかになるんじゃないのかな? それに合わせてまた結界構築のダンピングを要求するだろうね」


「なるほどですね。まだ劉さん達も中国の実権は持てないでしょうからしょうがないのかな?」

「だろうね、でも心愛ちゃんも普通に政治の話も口にするようになってきたね。世界政府とかできたら、きっと心愛ちゃんが地球の女王様とかに選ばれそうだ」


「それは断固拒否します。そんなのラノベの魔王様と変わんないじゃないですか」

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