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不思議なペットボトル【JK心愛の美味しいダンジョン攻略】  作者: TB


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165/180

第165話 アンリさんの家族って……

 カオスな場の雰囲気を変えるために美咲さんが話しかけてきた。


「心愛ちゃんたちは今日は何の用だったの?」

「勿論狩りをしに来ましたよ。希や日向ちゃんの新しいJOBの戦闘スタイルを色々試したいですし、美咲さん達はフルメンバーでどうしたんですか?」


「今から博多へ向けて出発するところなんだけど、最後の確認をしてたらアンリさん達のチームが現れて、ダンジョン協会から許可を出して問題ないのかの確認を頼まれたの」

「えっと、問題は無いでよかったんですか?」


「うん、下関ダンジョンの件で協力してもらってるし、アンリさんとそのチームに関しては金沢ダンジョンシティー内での狩りは問題ないよ。一応私たちもアンリさんのチームがどんなメンバーなのか知っておきたかったのもあるしね」

「そっか、良かった」


 アンリさんのチームは今から潜るとこだったので、メンバーの紹介もかねて一緒に千葉ダンジョンに潜る事になった。

 ロジャーとグレッグはJOBも取得したので、SAIAでJOBを調べた後は博多でゆっくりするっていう事だった。


 私たちはアンリさん達と一緒に千葉ダンジョンに入っていくと五層まで進みながらメンバーのみんなを紹介してもらった。

 メンバーの紹介が終わると、アンリさんにロマノフスキーの話をした。


「って事はロマノフスキーの野郎もここに来てる可能性が高いって事なんだな」

「はい」


「ソフィアも一緒なのか?」

「それは、聞いてなかったですからわかりません。アンリさんはロマノフスキーやソフィアさんとはどんな知り合いなんですか?」


「ロマノフスキーがまだ新兵だった頃に、作戦で一緒になった事がある」

「そうだったんですね、じゃぁアンリさんが師匠みたいな感じなんですか?」


「いや、敵だった。ソフィアの母親がロマノフスキーの部隊のトップでな、その警護でやつがいたんだ」

「アンリさんはソフィアさんのお母さんとも知り合いなんですか?」


「まぁそうだな。ソフィアは俺の娘でもあるしな」

「えっ、えええええええええええ。どんな繋がりなんですか。しかも奥さんと戦場で敵だったって事なんですか?」


「結婚はしてないから奥さんっていう表現は正しくないが」

「まさか、戦ったりしてないですよね?」


「いや、普通にやりあったぞ。俺たちが部隊を壊滅させてエカチェリーナに降伏をしろと勧告しに行った時にロマノフスキーと会ったんだ」

「なんか凄いですね。そのエカチェリーナさんは今はどうされてるんですか?」


「ロシアのダンジョン攻略局の局長だ。俺とは公に連絡を取る事も出来ない立場だな」

「ソフィアさんはアンリさんの事は知ってるんですか?」


「ああ、たまに連絡がある」

「そうなんですね……関係が難しすぎて理解不能です」


「一ついえる事はロマノフスキーの奴は俺への対抗心でダンジョンでのランキングを上り詰めたって事だな」

「そうなんですね……話は変わるんですけど、アンリさんのチームの人たちはなんで軍を離れても一緒に行動してるんですか?」


「気になるか?」

「はい」


「このチームはみんなお前の親父の料理に胃袋を掴まれた奴なんだよ。俺と一緒に行動すれば、必ずもう一度、五郎の料理を食わせてやるって言ったら集まった」

「そ、そうなんですね。お父さんの料理はやっぱり凄いんですね」


「本当はお嬢の持ってるペットボトルも俺に預ける予定だったんだが、俺はトーストすら自分で焼くことが出来ないからな。お嬢を巻き込んでしまって済まないと思ってる」

「いえ、ペットボトルを私に預けてくれたことに関しては感謝しています。おかげでお料理もダンジョンの探索も頑張れていますから」


「そういえばお嬢、ペットボトルの秘密は知っているか?」

「えっ? どういう意味ですか」


「もう何個かのスキルを身につけてるようだが、デリシャスポーションで作った料理は五郎の作る料理を超えるクオリティがあれば新しいスキルが出てくるそうだ。同等だとスキルの獲得、駄目だと思われれば何も起こらないって言ってたぞ」

「えっ? それって私が作る料理を、お父さんが見てくれてるって事ですか?」


「手段はわからねぇけどな。きっとお嬢以外の人間があのペットボトルを手にしても、何一つスキルは身につかなかっただろうな」


 その話を聞いて、少なくとも今の所作った料理は全部及第点をもらえてたようだ。

 時々新しいスキルが出なかったのは、そういうことだったんだね……


 その日は十五層まで進んだところでアンリさん達は帰る事になった。

 明日二十層まで行くそうだ。

 アンリさんとじっくり話すことが出来てよかったな。


 私たちはアンリさんと別れて、十五層の守護者の部屋で守護者を倒すと今日の本題に移る事にした。


 肩に乗ったままだったTBに降りてもらうと、大きくなってもらった。


「先輩、凄いです。TB大きさが変わるんですね」

「うん。【サイズ調整】っていうスキルなんだけどこれをスキルオーブにしてみたから桃ちゃんにも覚えさせられないかな? って思ってね」


「超うれしいですー。桃ちゃんもTBみたいに肩に乗っける事が出来るといいなー」


 早速、希が桃ちゃんを呼び出すと、桃ちゃんと会話をしてサイズ調整のスキルオーブを桃ちゃんに使った。


「桃ちゃん、小さくなってみて」


 希が桃ちゃんにそう言うと、桃ちゃんが瞬きして体を縮めた。

 どんどん小さくなって五メートルほどあった巨体が五十センチメートルほどのサイズになった。

 

「桃ちゃん、肩に乗ってみて」


 希の言葉で、桃ちゃんが希の肩に飛び乗ったけど……結構重いのかな? 希の体が傾いた。

 桃ちゃんも少し窮屈そうだ。


「大丈夫? 希」

「う、うん。大丈夫、です。これで一緒にお散歩できますぅ」


「無理してない? 結構顔が引きつってるよ」

「身体が少し大きすぎて、肩の上だとバランスが悪いかもです」


 そう言うと桃ちゃんが、希の頭の上に移動した。

 絵面的には、結構くるものがあるけど、バランスはいいみたいだ。

 桃ちゃんも、窮屈そうではなくなった。


「そこが、桃ちゃんの定位置だね」

「おかしくないですか?」


「ダイジョウブダトオモウヨ」


 希のJOBレベルが二になったって言ってたのでドラゴンライドを見せてもらう事にした。

 元のサイズに戻った桃ちゃんに希が跨ると、そのまま飛び立った。

 今度は、落ちずに空中を飛べている。


「キャッホー、超快適です先輩! 桃ちゃん最高ー」


 その姿を見て私もTBを肩に乗せてマジカルブルームで飛び立った。

 桃ちゃんの横に並んでダンジョンの中を飛び回ると超楽しい。

 TBも落ちる気配は無いからきっと大丈夫だね。


「先輩も希も空を飛べていいなー。私も飛んでみたいよ」


 その言葉に反応して希が桃ちゃんと急降下すると、日向ちゃんの頭を桃ちゃんのかぎ爪で掴むと飛び上がった。


「ちょっ希、これはなんかちょっと違うよーーーー」

「でも普通に乗ると絶対落ちちゃうから、今は日向ちゃんが飛ぶ方法はこれしかないと思うよ?」


「百歩譲ってそうだとしても頭はなんかヤダ。捕食されてるようにしか見えないし、下からだとスカートの中丸見えじゃん」

「そっか、それじゃあ降りるね」


 地上に降りると、日向ちゃんの頭に、かぎ爪の跡が付いていて結構怒ってた。


「もうー首が伸びるじゃん!」


「両肩に掴まれても大丈夫なパッドとか装備したらいいかもね? スカートの中はスパッツでもはくしかないね」

「それいいかもー早速、帰ってからパッド作ります」


  確認も終えたので博多へ戻って魔道具作りを頑張ったよ。

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