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不思議なペットボトル【JK心愛の美味しいダンジョン攻略】  作者: TB


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第159話 桃ちゃん

 札幌でラーメンを楽しんで博多へ戻ると希が話しかけてきた。


「先輩、さっきテイムした飛竜なんですけど、モンスターカプセルが無かったら、どうなったんですかね?」

「どうだったのかな? 竜騎士のスキルでコミュニケーションは取れてたのは間違いないけど、その場合って連れて出る事は出来なかっただろうし、倒さずに外に出る事が出来るのかもわかんないよね……レアボスだったにしても偶然と言い切るには無理があるような気がするしね。きっとダンジョンの神様の意思とかそんなのが反映されたのかも知れないね?」


「それって私が神様に選ばれたとかそんなのですか?」

「はっきりとはわかんないけど、竜騎士のJOBが現れたこと自体に特別な意味があったのかもしれないしね」


「先輩、そういえば先輩は千葉ダンジョンでどんなJOBが出ていたんですか?」

「えー、なんか言いたくないなぁ」


「それって、普通じゃない感じのJOBだったって事なんですか?」

「うん……」


「メッチャ聞きたくなるじゃないですか」

「やっぱり内緒! そのうち獲得するかもしれないからその時に教えてあげるね」


「えーっ、先輩が私に秘め事だなんてショックですぅ」

「秘め事って、なんか表現がイヤらしいよ。それより希がモンスターカプセルでテイムした子は名前とか付けないの?」


「ここで呼び出してもいいですか?」

「ここで出すと食堂が壊れそうだからダメ」


「駐車場とかなら大丈夫ですか?」

「あの大きさのままだと、五メートルはあったから絶対ご近所さんから苦情来そうだし、金沢のダンジョンシティとかじゃないと無理だよ」


「それなら金沢に行きましょう!」


 まだ時間も早かったので、みんなで金沢へ行く事にして転移マットから金沢の拠点マンションへと移動したよ。

 希が飛竜を出して魔物と間違われて攻撃されても困るから、ダンジョン協会へ顔を出して、人の居ない場所を聞いてみる事にした。

 ダンジョン協会へ行くと一階のカフェでロジャーとグレッグが君川さん、美咲さん、香田三尉の五人がコーヒーを飲んでいた。


「ヘイ心愛、札幌じゃなかったのか?」

「もう用事が済んだから早めに戻ってきたの。希が魔物をテイムしたからそれを呼び出そうと思ったけど、サイズが大きいから博多で呼んだら騒ぎになると思って金沢に来たの」


「テイム? それは俺たちでも出来るのか?」

「できなくは無いけど、獲得するJOBがテイマー系の要素を持ってないとただのペットだよ?」


「そうなのか……とりあえず興味はあるから俺たちもついていくぜ」


 君川さんや美咲さんも付いてくることになって、近所の小学校の校庭に行く事にしたよ。

 日向ちゃんがカメラを構えて撮影を始めると希がモンスターカプセルを投げ、ピンク色の飛竜がその姿を現した。


「うわ、SUGEEEな。こんなのがテイム出来るんだったら俺も欲しいぜ」

「でも、希の使ったカプセルは魔道具だし、D-CANの販売価格基準だと一億円以下にはできないし、失敗したらそのまま無くなるんだよ?」


「そいつは、ちょっときついな。友達価格でなんとかならないのか?」

「例外作っちゃうと、他の人とか政府の頼みを断れなくなっちゃうからヤダヨ」


 私がロジャーと話していると、呼び出した飛竜と見つめ合ってた希が嬉しそうな顔をして話しかけてきた。


「先輩! この子の名前決めました」

「そうなんだ。どんな名前にしたの?」


「見たまんまなんですけど『桃』ちゃんです。この子も嬉しそうな顔をしたから、気に入ってくれたみたいですぅ」

「私には表情の違いとかわかんないけど、今は嬉しそうにしてるの?」


「はい! 先輩もきっとわかるようになりますよ」


 希にそう言われて念話を試してみた。

 パスを繋げると、ちょっとびっくりしたような表情でこっちを見つめてきた。

 あ、表情の違いが理解できちゃった……


『桃ちゃん、私は希の友達の心愛だよ。希の事をよろしくね』


 そう念話で伝えると瞬きをして答えてくれたよ。


「希、桃ちゃん可愛がってあげようね」

「はい! もっちろんですぅ。でも先輩、この大きさだと普段連れて歩くことが出来ないんですけど、なにかいい方法無いですか?」


「んー……魔道具を作るにしても私の使える能力しか、形に出来ないからねぇ……何か考えてみるよ」

「期待してます!」


「先輩、桃ちゃんに乗ってみます」

「まだJOBレベルは上がってないんでしょ?」


「うん……でもなんか乗れるような気がしますぅ」

「落ちたら危ないから高く飛んじゃだめだよ?」


 そう言うと、希が桃ちゃんの首の根元にしがみつくような感じで跨った。


「桃ちゃん飛んでみて!」


 その言葉で桃ちゃんが二、三度翼を羽ばたかせるとゆっくり飛び上がった……

 でも、希は普通に転げ落ちてきた。


「大丈夫? 希」

「んー、大丈夫ですけどやっぱり、JOBレベル上げるまでは乗れないみたいですねぇ。頑張って狩りします」


「私は、先に帰っておくけど狩りがしたいなら、ここで日向ちゃんとでも潜ってきたらいいよ」

「はい! そうします。日向ちゃんは大丈夫だよね?」


「うん、私もJOBレベル上げしたいし、メイドJOBもまだ獲得できてないから少し頑張りたい」


 日向ちゃんと同じようにJOB付き武器を持つ樹里さんが聞いてきた。


「JOB付き武器のJOBを獲得するのって中々難しいよね。何か方法があるのかな?」


 樹里さんの質問で少し考えてみて、思いついたことを言ってみた。


「もしかしたらだけど、樹里さんも日向ちゃんも最近魔物を倒すとき魔法ばっかり使ってるよね?」

「あ、そう言われればそうですね」


「多分だけど、JOB付き武器を使ってラストアタックを取るように狩りをしたらいいんじゃないかな?」

「なるほどですね、ちょっとやってみます」


 そう言って樹里さんと美穂さんは希たちと一緒に、ダンジョンに潜る事にしたみたいだ。


「ロジャーとグレッグは千葉ダンジョンの二十層には辿り着いたの?」

「いや、まだだ今日は十六層まで進んだだけだ。明日には辿り着くさ」


「頑張ってね」


 樹里さんと美穂さんが、希たちと一緒にダンジョンに潜るから、君川さんと美咲さんが私と一緒に博多へ戻る事になった。


 ロジャー達には、香田三尉だけが付き合う事にしたらしいよ。

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