第129話 魔道具作成※
日向ちゃんの下関攻略を終えて二人で食堂へ戻ると一気に眠気が襲ってきてぐっすりと寝ちゃった。
「せんぱーい、遅刻しちゃいますよグヘヘ」
そう声を掛けながら私のほっぺたを舐めようとしていた希をとりあえず張り倒して目が覚めた。
「普通の起こし方出来ないの?」
「先輩のお寝坊なんて珍しいイベントを見逃すわけにはいきませんから」
「うーん、昨日は色々忙しかったからね」
杏さんも、もう来ていて「心愛ちゃんもお疲れの様ね。昨日も遅くまで連れまわしちゃってごめんね」と声をかけてくれたので「私が夜更かししすぎちゃっただけですから、心配かけてごめんなさい」と謝ったよ。
日向ちゃんは、食堂でコーヒーを飲んでいた。
希がトイレに行った隙に杏さんに聞こえないように「良く起きれたね」と話しかけると「完徹です」と言ってⅤサインを出してきた。
若いっていいなぁって思ったよ。
一歳しか違わないんだけどね……
希がトイレから出てくるとおねだりをしてきた。
「先輩! 中間試験頑張ったらご褒美が欲しいです」
「何が欲しいの?」
「勿論、先輩の愛! じゃなくって【アイテムボックス】が欲しいですぅ。日向ちゃんがメイドスタイルと制服の早着替えしてるの見たら猛烈に欲しくなりましたぁ」
「あーそうだね、希はまだ持ってなかったよね。試験が終わって最初の探索に行くときにカツ丼ご馳走してあげるよ」
「やったぁ! 先輩、超愛してますぅ」
朝から超ハイテンションで羨ましいよ……
そんな話をしていると君川さん達も四人そろってやって来たので杏さんがコーヒーを淹れて四人の前に並べる。
「杏、ありがとう」
「杏さんありがとうございます」
「いただきます」
「大島さんありがとうございます」
四人がそれぞれにお礼を言いながらコーヒーに口をつけた。
「君川さん達はどうされるんですか?」
「今日の午前中は俺と進藤准尉は心愛ちゃんの護衛だね。冬月二尉と相沢准尉は博多ダンジョンで鍛えてくるそうだよ。午後は交代だけどね」
「大変ですね。学校に行ってる間は寝てても大丈夫ですよ?」
「そんなわけにはいかないさ。そう言えば心愛ちゃん、昨日あれからまた金沢に行ったんだって?」
「そうなんですよ。大結界を張ってきました」
「ありがとう、うちの隊員たちも少しは楽になるだろうね。大結界ってどんな仕組みになってるのか聞いていいかい?」
「スキルですから仕組みとかって聞かれるとよくわかんないですけど、現状だと半径で私のレベル×一キロメートルまでの範囲が指定できる半球形の結界です。でも維持するためには魔石の消費が必要になるから、必要な範囲で出来るだけ小さくするのがいいと思います。後は設置した私は通り抜けることも出来るんですけど、私以外の人は一か所しかない出入口からしか出入り出来ないんですよね」
「そうなんだね。でも魔物を外に出さないためには必要だから、デメリットの部分は受け入れるしかないだろうね」
「そうですね」
君川さんとの話を終え、学校に行くと試験前で午前中の授業はすべて自習だった。
寝不足の解消が出来ちゃう? とか思ったけど、昨日の下関でアルケミストのJOBがレベル3になっていた事を思い出して、何が出来るかを考える事にした。
三種錬金ができるんだよね。
それと魔道具作成か、魔道具はどうやって作るんだろ?
どうせ他の子たちには見えなんだからと思って、その場でスキルを立ち上げてみた。
魔道具作成を鑑定してみる。
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【魔道具作成】
自分の覚えている能力をベースになる物体に付与できる。
魔道具の難易度によって消費MPが増加
作成した魔道具は直接魔力を込めるか、魔石をはめ込むことで動作する。
JOBレベルと運、知能の数値によって成功率は異なる。
失敗した場合ベースになる物体は消失する。
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へー、私って結構出来る事多いからイメージ次第で色々作れそうだね。
手始めに鑑定できる魔道具でも作ってみようかな?
なんてったって鑑定ルーペで一億円だし、この魔道具成功したら凄くない?
でもなぁ……この能力だと他の人がアルケミストのJOBを手に入れたとしてもあまり有効活用できないかもね。
本人が使える事が前提だし。
鑑定ルーペの代わりになるような魔道具かぁ
スマホとかタブレットとか使えそうだね。
自分のスマホを取り出してみてイメージをしてみた。
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【鑑定スマホ】
魔物、人物、ダンジョン内、物質などあらゆる物の鑑定が可能なスマートホン。
一度鑑定した物はデータベース化が可能。
成功確率三十三パーセント
必要MP三千
機能を制限する事で成功確率、必要MPに変化
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凄いけど……成功確率が微妙だね、私のスマホでチャレンジする度胸がおきないよ。
今日、学校が終わってから、家電ショップで安いスマホの本体買い漁ろう。
次は……
マジックバッグかな。
これも結構な大金で取引されてるからね。
通学に使ってるバックパックをベースにイメージしてみた。
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【マジックバックパック】
容量と時間経過の有無を指定できる。
能力によって成功率は異なる。
時間経過有 時間経過無 必要MP
百リットル 百パーセント 十パーセント 10
二百リットル 七十五パーセント 七.五パーセント 20
五百リットル 五十パーセント 五パーセント 50
千リットル 三十三パーセント 三.三パーセント 100
一万リットル 十パーセント 一パーセント 1000
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これは現実的かな? 私はアイテムボックスあるから時間経過は有りでいいし。
二百リットルにチャレンジしてみよう。
あれ? これって運や知能の数値も反映された確率なのかな?
まぁいっか、失敗してもダメージは少ないし。
作成っと。
一瞬淡く光ったような感じがしたけど、すぐにおさまる。
見た目的には変化のないバックパックが出来上がったので鑑定してみた。
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【マジックバックパック】
容量二百リットル
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(やった、成功だ)
これだと、自分の好きなバックを改造できるから、商売にしたら結構いいかもね。
安くしすぎると注文が殺到しそうだけど……
そういえば鑑定スマホは消費MPヤバかったけど私のMPってどれくらいだったっけ?
自分に鑑定をかけてみた。
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柊 心愛 17歳 (女) レベル59 ランキング7,702位 ランクレッド
HP 7,600
MP 3,600
攻撃力 159(+47)
防御力 59(+17)
敏捷性 159(+47)
魔攻力 159(+47)
魔防力 59(+17)
知能 249(+111)
運 159(+23)
ポイント0
スキル:【鑑定】【超成長】【ステータス調整】【アイテムボックス】【聖魔法】【パーティ作成】【水魔法】【転移魔法】【氷魔法】【オーブ作成】【火魔法】【トラップキャンセル】【風魔法】【並列魔法】【シークレット】【雷魔法】【身体強化】【土魔法】【言語理解】【スキル細分化】【ダンジョン通信】【魔力強化】【契約魔法】【リミットブレイク】【カウンター】【重力魔法】【大結界】【スキル消去】
【JOB賢者】レベル3
【JOB錬金術師】レベル3
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フルバージョンの鑑定スマホだと結構ギリギリだったね。
MPの回復はステータス調整の裏技で何とかなるから放課後にチャレンジだね!




