表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
不思議なペットボトル【JK心愛の美味しいダンジョン攻略】  作者: TB


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

121/180

第121話 錬金の実験

 起きだしてきたのが夜中の二十二時を過ぎていたので中々寝付けなかった。

 

(この三日間は忙しかったなぁ)


 改めてそう思いながら、自分がこの三日間で獲得した能力などを振り返る。


 おはぎで取得した【JOB賢者(ワイズマン)

 ノドグロのお煮付けで取得した【JOB錬金術師(アルケミスト)

 天津ダンジョンのクリア報酬の【カウンター】

 カニすき鍋で取得した【重力魔法】


 アルケミストの能力をまだ使ってないよね

 これは他のJOBと違って戦闘で使う場面が思いつかないなあ。

 今のレベル一の段階だと錬成と錬金が使えるけどどうやるんだろ。


 自分のマジックバッグの中に入っているダンジョン産アイテムを確認してみる。

 素材的な物ってダンジョンでは金属しかドロップしてないよね。

 もしかして……異世界もののラノベみたいな薬草採取とかあるのかな?

 ダンジョン内に生えてる草や木を鑑定したら薬草とか毒消し草なんて言うのがあるのかも?

 石ころもダンジョン鋼やミスリルの含まれた鉱石があったりしたら、錬成でダンジョン鋼なんかが取れるのかも。

 要確認だね。


 ダンジョン鋼の錬金を試してみた。

 今はレベル1なので一個だけしか選べない。


【錬金】……失敗したみたいでダンジョン鋼のバーが消えた。


 それを十回ほど繰り返したら、やっと成功した。

 ダンジョン鋼のバーを錬金して出来上がったのは、ダンジョン銅だった。

 ダンジョン銅の取引価格はダンジョン鋼の十倍くらいしたはずだから、金額的には同じくらいか。

 もう一つ上のミスリル銀が出来たら価格も跳ね上がるけどなぁ。

 ダンジョン銅の在庫はまだ十個しかないからもう少し在庫が増えてから試そう。


 今の私の知能と運では十パーセントくらいの成功率なのかな?

 もっと試行回数を増やさないと正確な数字はわからないけどね。


 ダンジョン産アイテムなら何でもできるのかな?

 それならポーションを試してみよう。


 ポーションⅠを錬金する。

 十本を錬金してようやく成功した。

 成功して出来上がったのはポーションⅡ


 うん、予想通りだ。

 でも、ポーションはランクごとに五倍の値段設定だからこの結果だと赤字だよ……


 その時、アルケミストのレベルが上昇したことを感じた。

 錬成や錬金を行うことで、魔物を倒すのと同じように経験値が取得できるようだ。

 アルケミストのレベル2だと、二種錬金が出来るのかぁ……あと付与術が使えるようになったんだよね。


 早速二種錬金を試してみた。

 今度はポーション二個を指定して五回錬金を行うと二回成功した。

 赤字じゃなくなったね。

 利益もないけど……

 もう一段階レベルアップしたら黒字になりそうだ。

 でもポーションⅡからⅢへの錬金はきっとまた成功率が下がりそうだね……


 Ⅱはまだそんなに在庫がないから、ダンジョン銅と一緒で地道に在庫を貯めてから挑戦しよう。

 繰り返しているうちにきっとアルケミストのレベルも上がるだろうしね。


 付与術かぁ武器や防具に付与が出来るって事でいいのかな?

 アルケミストのレベル3で覚える魔道具作成の準備段階の様な使い方かもしれないね。

 私の場合はオーブ作成も持ってるから、少し機能が被ってるかもしれないけど。

 今は武器がクリティカルポールしか無いから、試すのは止めとこう。

 もし失敗して消えちゃったら困るし……


 私の能力の事はいいとして、それ以外の事象はどうなるんだろうね。

 一番気になるのは、やっぱりロマノフスキーさんがダンジョンマスターになって何をするのかだよね。

 悪い人じゃなかったらいいんだけど……

 直接は会ってないし、本心がどうなのかなんてわからないからなぁ。


 劉さんと諸葛さんも、ダンジョンマスターになれちゃうんだよね。

 あの人たちは、きっと悪用はしないと思うんだけどどうだろう。


 それを言えば、下関と金沢だって危ない。

 ゴールドランカーだって九人もいるんだし、ロジャーやグレッグが下関や金沢のコアを破壊しない保証なんてない。


 他の人の可能性もある。

 ゴールドランカーか……


 ロマノフスキーさん

 ロジャー

 グレッグ

 ザ・シーカーさん

 劉さん

 ルドラさん

 ポールさん

 諸葛さん

 君川さん


 出来るだけ多くの人と知り合いになっておきたいかも。

 何か起こってからじゃ間に合わない気がするし……


 今回のケニアスタンピードで、杏さん達はザ・シーカーさん以外の全員と面識ができたはずだし、帰ってきたら色々聞いてみよう。

 ザ・シーカーさんにも会ってみたいな一番正体不明だしね。


 うーん私だけで考えても結論なんて出ないよね。

 明日も学校だし寝よう寝よう。


 翌日、学校が終わって希と日向ちゃんの三人で学校から帰っていた時に、杏さんから連絡があった。


『杏さん、こんにちわー。どうかしましたか?』

『こっちは夜中だけどね! 今から特別機で日本に戻るとこだよ。兄貴や君川さん達も一緒にね』


『そうなんですね。戻ってきたらお土産話を楽しみにしてますね』

『たっくさんあるからね! でも……兄貴たちからの頼み事もいっぱいあるんだよね』


『それはちょっと聞くのが怖いです』

『とりあえずは帰ってからね。心愛ちゃんは危険な事とかしてないでしょうね?』


『だ、大丈夫ですよ。今も三人で真面目に学校へ行った帰りですから』

『怪しいなぁ。内緒は嫌だよ?』


『戻ってくるのを楽しみにしてます! ロジャーたちはまだ戻れないんですか?』

『アメリカ組は、一度本国へ戻るそうだよ。日本へいつ来るかは聞いてないね』


『そうなんですね。それなら静かでいいかな』

『じゃぁ明日ね』


 電話を切り希たちに明日、杏さん達が戻ってくることを教えた。


「そうなんだぁ、樹里さんと美穂さんもガリッサの攻略で一段と強くなれたのかな?  私抜かれちゃったりしたら嫌だなぁ」

「どうだろうね、流石にまだ大丈夫だとは思うけど」


「先輩、今日は一緒に博多ダンジョン行きましょうね」

「そうだね、デザートも作りたいけど材料の都合で夜しかできないから、四時間くらい行こうか」


「わーい」


 一度、食堂へ戻ると西陣の拠店へテレポで移動してダンジョンへと向かった。

 現時点で博多ダンジョンの最深到達階層は私たちの潜っている二十三層だったはずだったけど、入り口で鑑定したら到達階層が二十五層へと伸びていた。


 誰だろう……特務隊も、海外勢も今は博多ダンジョンへ潜る余裕はないはずだし、民間の人たちがエスケープなしで攻略を進めるのはかなり無理があると思うんだけどな。

 でも私の知らない誰かがエスケープの能力を身に着けていても不思議じゃないのかな?


「希、日向ちゃん、今日はちょっと頑張って二十五層まで進めてみたいから協力してね」

「「はい!」」


 ダンジョンリフトで二十三層へ降りると、まずは準備運動だよ。

 クリティカルポールを構えて素振りをする。


『ヒュン』


 なんだか振りが鋭くなりすぎて逆に、音の派手さが無くなって来ちゃったね。

 グレッグのギフトじゃ無いけどソニックブームを次の目標にしちゃおうかな?


 希と日向ちゃんもストレッチをした後でそれぞれの武器を振っていた。

 希のボーンランスはいいけど、日向ちゃんのメデューサヘアの素振りってなんか怖いよ。

 先っぽが蛇の頭になった鞭だしね。

 でも結構鋭い攻撃が出来るようになってるなぁ。


 そのまま二十四層への階段がある方向に向かって進んだ。

 二十五層までは基本的には植物ベースの敵が続くはずだ。

 順調にお野菜型の敵を倒しながら、守護者の部屋に到着した。


「一応、何があるかわからないからエスケープはいつでも発動できるようにしておいてね」

「了解です」


 さぁ守護者討伐!


 この階層のボスは……ジャガイモが合体したゴーレムだった。

 時速二百キロメートルくらいの速度で、体中から野球ボール大のジャガイモが襲い掛かってくる。


 何これ……超楽しいんですけど!

 バッティングセンター来たみたいな気分だよ。

 この速度だと当り所悪かったら即死もありそうだけど……

 希と日向ちゃんは必死で避けてた。

 避けるだけなら何とかなってるみたいなので、きっと大丈夫。


 五分程バッティング練習を楽しんだ後で(キリが無いよね)と思い結界を張って近づき、ナパームボムで焼き払った。


 辺り一面に、ローストポテトの様な美味しそうなにおいが充満している。


「お腹減っちゃうよぉ」


 そこには大量の魔石が散らばっていた。

 これってもしかしたらレアボスでボーナスステージだったのかな? これジャガイモの一個一個全てに判定が有ったって事だよね?


 ジャガイモも『ダンジョンキタアカリ』って言う美味しそうなのをドロップしたし、まぁいっか。


 続く二十四層も植物ステージで守護者はお化けカボチャが六体だった。

 ハロウィンのカボチャのようにくり抜かれた目と口の位置から機関銃の弾丸のようにカボチャの種を飛ばしてくる。

 さすがに危険だから三人を包む結界を張った。


 前回天津では結界の中からの攻撃が出来なかったけど、今日は少し考えてきたんだよ。


「希、日向ちゃん。結界の中からは武器攻撃は出来ないからね! 結界の外を起点として魔法を発動して攻撃してみて」

「了解です」


 日向ちゃんのホーリーアローと希のファイヤーランスがお化けカボチャに突き刺さった。

 やっぱり魔法は結界の外から発動できるんだね。

 それを確認すると並列魔法でナパームボムを六個並べて発動した。


 私たちは結界の中だから平気だけど部屋全体が灼熱の炎に包まれて、お化けカボチャも焼き払われた。

 ドロップは『ダンジョン栗カボチャ』だった。

 これも美味しそうだなぁ。


 続く二十五層に入った所でダンジョンリフトを使って一層へと戻った。

 外に出て入り口を鑑定してみると、『到達階層二十六層』と表示されていた。


 まただ……いったい誰なんだろう。

 でも私たちが入るまでは二十五層だったから、リアルタイムで今潜ってるって事だよね。


 気になったので、希たちを一度食堂へ送り届けて「希、ちょっと今日のデザートの足らない材料を買ってくるからのんびりしてて」と伝え、博多ダンジョンへとんぼ返りで戻った。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ