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不思議なペットボトル【JK心愛の美味しいダンジョン攻略】  作者: TB


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第118話 ダンジョンコアの秘密

 ガリッサダンジョンの突入部隊である十八名が、ナイロビのダンジョン協会に戻ってきていた。


「攻略部隊は指示通りにダンジョンを攻略し、更にダンジョンを消失させる方法を発見した事を報告します」


 作戦リーダーであるランキング一位のロマノフスキー大尉が代表して報告を上げた。


 報告を受け作戦司令であるマッケンジー長官が答礼を行った。


「WDAの主導による初めてのダンジョン攻略、スタンピードの終息を文字通り世界のトップランカーである諸君たちの協力により滞りなく行えた事を感謝する」

 

◆◇◆◇


「ロジャー、グレッグ、ダンジョンの消失について詳しく聞きたい」

「ボス、俺たちもあれには少しびっくりしました。ロマノフスキーの野郎いきなりダンジョンコアを破壊しやがった」


「ロジャー、ダンジョンコアの実物を私は見た事がないが、そんなに簡単に壊せるような物なのか? ステイツや日本だけでなく先進国においてはダンジョンから産出する魔石によるエネルギー政策は最重要事項だ。それが簡単に消え去るとなれば根本的に方針の見直しも必要となる」

「ダンジョンコアの見た目は確かに水晶玉だから壊そうと思えば可能なのかもしれないが、恐らく誰でも出来るというわけではないと思う」


「それは、どういう意味だ」

「まだ予想の域を出ないが、ゴールドランカーのギフトをダンジョンコアに対して使う事が破壊の最低条件ではないかと思います」


「なぜそう思った」

「なんとなくかな。しいて言えばゴールドランカーの勘だな」


「グレッグも同じ意見か?」

「そうですね。おそらく心愛にでも意見を聞けばある程度は答えがわかるんじゃないのかな」


「なんでだ?」

「心愛は、俺たちより明らかに強いけど、ゴールドランカーではないから心愛がダンジョンコアを壊せなかったらロジャーの説が正しいし、壊せたら間違ってるじゃダメか?」


「グレッグ……まさか本気で言ってないよな?」

「もちろん半分は冗談だ。下関か金沢のダンジョンコアを鑑定してもらえばいいんじゃないか」


「ふむ……Ms.大島に頼んでみよう」


◆◇◆◇


 眠い目をこすりながら、何とか一日を乗り切り放課後になった。


「希、今日はちょっと私はダンジョン探索はお休みするよ。行きたいなら日向ちゃんと二人で低階層にでも行ってくればいいよ」

「えー具合でも悪いんですか?」


「ちょっと寝不足なだけだから心配はしなくていいよ」

「寝不足ってなんかヤラシイ事でもしてたんですか?」


「希……なんでそんな発想になるのかが意味不明すぎるよ」

「それは私が先輩のそんな姿を妄想してるからです」


「マジでやめてね……」

「じゃぁ今日は日向ちゃんと二人で行ってきますね。果物美味しかったし二十三層で取ってきます」


「無理したら駄目だよ?」

「わかってますって! いっぱい取ってきたいからマジックバッグ借りてもいいですか?」


「うん、いいよ」


 希にマジックバッグを貸して、久しぶりに一人きりで自宅へ戻った。

 希がたくさんフルーツ取ってきたら美味しいデザートでも作ってあげよう。


(デザートかぁ、デリシャスポーションの牛乳バージョンとか在ったら色々作れるお料理の幅が広がるんだけどなぁ。そう言えば……天津は何とか終わったけどガリッサはどうなったんだろ)


 そう思い、杏さんに連絡を入れた。


『杏さん、今大丈夫ですか?』

『丁度今、心愛ちゃんに連絡しようと思ってたところだったんだよ』


『以心伝心ですね! なんの用事だったんですか?』

『えっとね、ガリッサダンジョンの攻略が終了したんだけど、ダンジョンが消えちゃったの』


『ええええぇええ、なぜですか?』

『ロマノフスキー大尉がダンジョンコアを破壊しちゃったらしいの。そうしたらダンジョン自体が消失したんだって』


『そんな事があるんですね……』

『それでね心愛ちゃんにダンジョンコアってそんなに簡単に破壊できるものなのかどうかを確認してほしいって頼まれたの』


『えーと? どうやってですか? まさか下関か金沢のダンジョンコアを破壊してこいとか言わないですよね?』

『そうじゃなくて、ダンジョンコアを鑑定してほしいんだって』


『あ、なるほどですね。ちょっと下関に行ってみます』

『無理しないようにね』


 結局、私も凄く気になる内容だったので、眠いのを我慢して下関の最終層で確認してくる事にした。

 下関にテレポで移動するとボス部屋の裏へとダンジョンリフトで到着した。

 このボス部屋の裏への直接移動は攻略者本人でないと出来ないので直接移動できても、あまり意味は無いと思う。


(あれ? 意味が無い? 意味の無いシステムをダンジョンがわざわざ用意するのっておかしくない? ここに直接転移出来るのは絶対にそれが必要な理由が存在するはずだよね)


 そう思いながら台座の上に乗る水晶に向かおうとした時に、宝箱があることに気が付いた。


(なんでこんな所に宝箱が現れてるんだろ、そもそもこの宝箱のある場所は攻略した時に三つの宝箱が並んでた場所だし、一つだけ現れるなんて、おかしくないかな?)


 鑑定をかけてみると罠は無いようだ。

 宝箱を開けてみると中身は紙切れが一枚だけ入っていた。

 そこには碑文を書いてある文字と同じ謎文字でこう書かれていた。


『不思議なペットボトルは、一度空にして別の液体を入れると応用が出来る』


 え? ちょっと色々突っ込みどこ多すぎるでしょ……

 絶対私だけ狙ってるよね?


 誰かが明らかに私個人を狙って仕掛けてるよ。

 誰なの? 凄く気にはなったけど、周りに人の気配もなく今は当初の目的を済ます事にした。


 台座に乗った水晶に鑑定をかける。


~~~~

 ダンジョンコア605


 ゴールドランカーがギフトを発動することで破壊可能。

 ダンジョンコアを破壊されたダンジョンは消失する。

 ダンジョンコアの破壊者がダンジョンマスターとなり任意の場所に新たなダンジョンを生み出すことが出来る。


 新たなダンジョンはダンジョンマスターのレベルと同等となり成長する。

~~~~


(え……これはやばすぎでしょ)


 ロマノフスキーさん既にダンジョンマスターになってるって事だよね。

 しかもロマノフスキーさんと同等レベルのダンジョンがどこにでも生み出せるとか……

 今でもレベルが最低でも70はあるはずだからBランクダンジョンが作れるって事だよね……

 天津も劉さんや諸葛さんなら同じことが出来ちゃうわけだし、どう対処するのが正解なんだろ。


 とりあえずは杏さんに連絡しよう。

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