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不思議なペットボトル【JK心愛の美味しいダンジョン攻略】  作者: TB


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第102話 ダンジョン協会「下関問題」

「森専務理事、下関の海外の探索者はどう対処されるのですか?」

「麻生副会長はどうされるのが良いと思われますか?」


「一応それぞれ個人の探索者として潜入している以上、ダンジョン協会から条件を出す事は控えなければならないとは思いますが、現状でも明らかに各国のダンジョン攻略部隊のトップチームだと誰が見ても解る様なメンバーが揃っておりますし、そろそろ情報を聞きつけた世界中のダンジョン関連企業の探索チームも下関に集まって来ます」

「その状況は私の方でも予測してますが、問題は、その各国のチームに行儀よく一日一度しか討伐出来ないボスを狩らせる事が出来るのか? という事です」


「まだ最終階層に到達したチームは、チームシルバー以外は居ないのであれば、『チームシルバー』に騒動が一段落つくまで交通整理を依頼するしかないですね」

「それは頼んで納得して貰える事なのですか?」


「結城と轟に新たな常務理事としての箔をつけさせるために、自衛隊と各国の討伐関係部隊の担当を任せてみてはどうでしょうか?」

「あの二人ですか? 冴羽が辞表を提出した事にも関係があると聞いていますが、あの二人は特に冴羽との付き合いが深かったはずです。きっと我々の納得する答えを持って来るのでは無いでしょうか?」


「森さんは新たな会長として協会を守らねばなりません。その為に必要な事は何か判りますか?」

「リーダーシップかと」


「森さん、そんな物は必要ない! 後継者を指名するまでは、責任問題が発生する事案には一切自らの判断を下さない事です。すべて丸投げで過ごして、どうしても自分で決めたい事が有るなら、先に後継者を決めた上で取り組んで下さい。精々協会関係の人事や施設の建設に対して、ご自分の意向を反映するくらいにして置いてください」

「…………麻生さん。解りました。対応は二人に任せます。もし問題が起きたら、二人に責任をかぶせて首を挿げ替えるという事で構いませんね?」


「それで問題ありません。だがあの二人は会長と私の元で三年間、表も裏も学んできています。きっと上手くやりますよ」

「解りました」


 ◇◆◇◆ 


「結城。どう取り組む? 自衛隊関係と国外討伐部隊とで担当を分けたほうが良さそうだな?」

「そうだな、企業系の探索グループを含めて国外組を轟に担当して欲しい。お前は英語とスペイン語、フランス語が出来るだろ? 俺は外国語は英語しか出来ないからな」


「そう言えば言語理解のスキルオーブは、すべての言語でネイティブ会話が出来るそうだな?」

「何処情報だそれ?」


「冴羽からだ」

「まさか冴羽はそのスキルオーブを手に入れたのか?」


「明言はして無いが、可能性は高い」

「欲しいな」


 国内を担当する事になった結城は博多へと訪れた。

 葛城一佐とのアポイントを取り博多の協会内で会談を行う事になった。


「ダンジョン協会の結城です。これから自衛隊関係は私が窓口を担当する事となりました」

「特務隊の指令の葛城です。ダンジョンの攻略には協会からお譲りいただくアイテムが必須となりますので、よろしくお願いします」


「今日は下関ダンジョンの治安という事でお願いに伺ったのですが、ちょっと緊急な対策が必要になりますのでよろしくお願いします」

「海外勢ですか?」


「そうですね、早い所は明日か明後日には二十三層に到達しそうです。そこで各国の攻略隊が順番を争うような事態になってしまっては、治安的にも大きな問題が生じそうですので、対策をお任せしたいという事です」

「昨日、再び金沢の攻略で不測の事態が起きたので、当面二週間ほどの準備期間を設ける事にしましたから対応は可能です。具体的にどうしたいとかの意見はありますか? 一応こちらでも案は用意してますが、ダンジョンを直接管理する協会側の意見に沿って行動する方が、お互いの軋轢を生まずに済むと考えますのでお聞かせください」


「ほとんどのグループは、パーティ作成のスキルを獲得するためだけに訪れています。私の元に届いた情報ですと、スキルの獲得だけであれば、踏破者とパーティを組んで進入すれば戦闘無しで獲得できると伺っていますが間違いありませんか?」

「そうですね、私も同じように聞いています」


「では、基本的に踏破者を含む一班を二十三層に駐留していただいて、そこで騒動が落ち着くまでの間、扉が現れて三時間はパーティ作成スキルの取得をして貰い、その後くじ引きなどで一度だけの討伐を案内するという形でどうでしょうか?」

「そうですね、現実的だと思います。攻略完了後は二十四時間、扉自体が現れないので最初にフリーで入られると一日に一グループしか取得できませんから、パーティ作成スキルを持った隊員に拠って、案内させる方法が現実的ですね」


「いくら倒し方が確立されていても複数のグループが一緒に討伐を行うとは思えないですからね、もし事故が起こった場合の責任問題も出ますし」

「その件は了解しました。ただしこちらからもお願いがあります」


「なんでしょうか?」

「今後の攻略に関して必須となるエスケープのスキルオーブの安定供給を約束していただきたいと思います」


「それに関してなんですが、協会に以前在職した冴羽がスキルオーブを取り扱う会社を立ち上げました。そこから一定数の提供は出来そうですが世界中からの注文を満たすのは到底無理だと思います。協会と国がスキルオーブの内容に応じて、戦略物資としての指定を掛け一括納品して貰う様にしたいと思いますので国の立場として協力いただけますか?」

「そうですね、特務隊に優先的な供給が行えるようにするには、必要な措置かも知れませんが冴羽さんの会社との関係悪化は避けたい所ですね」


「物が無いと言われてしまえばそれまでですから、そこはこちら側も丁寧な対応を心掛けます」

「それでは特務隊第一班は早急に下関へ配備して、当面下関ダンジョンの治安維持に当てます」


「よろしくお願いします」


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