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・入学!転校!エルノウヴァ魔法全門学校!


ではどうぞ。


エルノルヴァ学園生活初日…俺を待っていたのは高級車リムジンと藤色のロングヘアーをした女性…どうやらエルノルヴァの理事長らしい。


なんで学園長が迎えに来なかったんだろ。忙しいのかな?


紬「あ、あのぉ…」


愛娘「ん?」


紬「どうして理事長さんが?学園長さんはどうしたんですか?」


愛娘「あぁ、学園長…実は数日前に骨折をしてしまったから今は病院で療養中なのよ。」


紬「(おいクソ女神、なんでそれを最初に言わなかった!)」


転生させた女神でもある来世の母親に心の中で少し愚痴を零しながら不機嫌な顔をした。にしても凄いなこの街…本当に異世界の一面と現実世界の一面を取り合わせているんだな?


現実世界とあまり変わらないけど、魔法と魔力とかが浸透しているとなると、ちょっと新鮮な感じはするな?


そんなことを思っていたら黄色の三角の表示に黒色で箒に魔女が乗っているような看板があった。


紬「愛娘さん。あの表示板は何ですか?」


愛娘「あぁ、あれは魔女注意の看板ね?ここは車とバイクだけじゃなくて、箒も飛んでたりするのよ?」


この世界は箒に跨って飛ぶこともできるのか。やはり異門の影響は色々と受けているんだな?


と、そんなことを思っていたその時だった。


???「誰か!誰かカチナちゃんを止めてぇーー!」


愛娘「この声…紫野かしら?」


紬「知り合いですか?」


愛娘「私の妹なのよ。今日は魔法箒で登校のはずなんだけど…」


外から叫び声を出す愛娘さんの娘「黒ヶ種紫野」の話をしていたその時だった。


カチナ「いやぁああああああ!?止まってぇーーー!?」


紫野「カチナちゃん踏ん張って!学校はもうちょっとだから!」


紬「あ!あれは!」


愛娘「ウソ!カチナちゃんが大変なことに!」


紬「魔法の箒の制御が出来てないのか!」


そう言った俺は車の窓を勝手に開けて、リムジンの上に立つ。


愛娘「あ、ちょっと紬くん!?何してるの!?」


紬「アイツらを助けます。ちょいと車の金属をお借りしますよ!」


俺は車が走れる程度にリムジンから少し炎魔法で金属を取り出し、ある物を精製する。タイヤがないスケートボードを精製した俺はそれに乗って彼女たちのところへ向かう。


紬「スピードがアイツらのところへ間に合えばいいんだが…」


そう言った俺は急いで黒ヶ種紫野の隣に追いつく。そして…


紬「やぁ、愛娘さんの妹さん!」


紫野「え!?なんでお姉ちゃんのことを知ってるの!?」


紬「俺は紅紙紬、今日からエルノルヴァに転校する生徒だ。向かおうとした時に君のお姉さんに迎えられてね?学校まで送って貰っている矢先にお前らがこんな状態だったから…てか、何があったんだ?」


紫野「カチナちゃんが使っている魔法箒が突然と暴れだして…理由は分からないけど…」


紬「なるほど…通りであんな状態なわけだ。急いで奴のところに向かって助けに行く!」


紫野「え!でも大丈夫なの!?」


紬「心配ない!これぐらい造作もないさ!」


そう言って俺は暴走箒に必死に跨って離さないカチナに近づいていく。


紬「おいお前!大丈夫か!」


カチナ「ドラグーンレッドの制服…うぅ、助けて!死にたくないわよ私!」


紬「おい!泣いてないでこっちの手を掴め!」


カチナ「無理よ!こんな暴れてる箒にくっ付いた方がマシよぉ!」


紬「(コイツダメだ!完全に箒とくっついてやがる!?)」


カチナを箒から下ろそうとしたものの、そこから手を離さない彼女。嫌な予感がする前に急いで離さないと大変なことになる。


紫野「紬くん!前!前!」


紬「ん?うわぁ!?」


俺がよそ見をしていたら前に宙の浮いた列車が走っていた。おいおいあれも魔法で作った代物かよ…魔法の力って凄いな…( ;・∀・)


カチナ「いやぁー!?ハッハッハっ!?」


紬「なんか楽しんでないかアイツ?」


紫野「うん…そうみたい…」


カチナ「楽しんでないわよ!?さっさと助けなさいよ?!」


紬「自分で箒に跨ってくっ付いた方がマシだって言ったのどこのどいつだよ!おい紫野!何なんだよコイツ!」


紫野「カチナちゃん…色々とおかしいから…」


紬「……!」


マズイ、エルノルヴァの正門が見えてきた…このままカチナが突っ込めば骨折どころで済まないぞ!


紬「紫野、手を貸してくれ!」


紫野「えぇ、勿論よ!」


もう一度カチナの箒に接近した俺は紫野の力を借りることにした。先程のスケボーを弓に変え、縄の付いた矢を精製する。そして紫野はカチナの箒を掴み、魔法陣でそれを拘束する。


紬「いくぞ!3…2…1!」


エルノウヴァの正門前に来たと同時に俺は縄付き矢を地面に突き刺して動かないようにする。そして紫野は魔法で箒のスピードを止める。だが…


紫野「ダメ!止まらない!」


紬「ちっ!少し遅かったか?」


カチナ「うぅ……もう!私に任せなさい!」


そう言ったカチナはガントレットらしき物を右腕に装備し、それを地面にぶつける。そして縄矢の限界がきた俺も弓に付いている刃で地面を刺す。


そして箒はやっと落ち着きを取り戻したのか、その場で止まったのだった。そして辺りの生徒は呆然とした顔で見つめていた。まるで噂するかのように…


そして後からリムジンで追ってきた愛娘さんも到着した。


愛娘「みんな!怪我はない?」


紫野「姉さん!」


紬「すいません愛娘さん。ちょっと無茶なんかしちゃって。」


愛娘「いいのよ紬くん。みんな無事ならそれで構わないわ。」


カチナ「うぅ……」


紫野「カチナちゃん?」


カチナが急に右足を抑えたことに気づいた俺と紫野。近づいて見ると彼女の右足から血が出ていたのだ。


紬「そうか…さっきの電車が通りがかったときに擦って怪我したのか。」


カチナ「ごめん…2人に迷惑かけちゃった。」


紬「じっとしてろ。今治してやる。」


そう言った俺はカチナの傷口に手を伸ばした。すると緑色の光が現れ、それが彼女の傷を塞いでいく。


紫野「これって治癒魔法!?」


愛娘「(ほぉ〜…炎陽さんの自慢の息子さん…只者じゃないのは確かなのね?)」


カチナ「ありがとう!…あ、名前を聞いていなかったわね?」


紬「紅紙紬だ。よろしく頼む。」


カチナ「私は天星カチナ。よろしく!」


紫野「私は黒ヶ種紫野。見ての通り、姉さんの妹よ?よろしくね?」


転校当日の初登校ですぐに新しい友達ができた俺だった。



天星カチナ


一人称:私


二人称:アナタ 名前呼び


特技:空手


使用武器:ガントレット


好きな食べ物:濃厚カルボナーラ チーズケーキ レモンティー


嫌いな食べ物:炭酸飲料


所属:ドラグーンレッド


黄色い髪にポニーテールとオレンジ色の瞳の少女。成績は優秀でドラグーンレッドの実力ランキングでは2位に上り詰める程の実力者。なのにも関わらず目先のことを考えないで突っ走ったりするのが癖。


箒が暴走した件で助けてくれた紬に好意を抱いており、彼が他の女に手を出そうとすると紬…ではなく、他の女に視線を見つめる。



黒ヶ種紫野


一人称:私


二人称:君 アナタ 名前呼び


特技:古い魔法語を解読する。


使用武器:魔法杖


好きな食べ物:紅茶 クッキー


嫌いな食べ物:抹茶(ケーキなどの加工品は大丈夫)


所属:ドラグーンレッド


姉の黒ヶ種愛娘の妹であり、ドラグーンレッドの生徒会長。会長会議でTOPを争う最強の実力者。面倒見がよく、いつも考えないで突っ走るカチナのストッパー。差別したりするのが嫌いでしている生徒を見かけるとブチギレるそうだ。



黒ヶ種愛娘


エルノウヴァ魔法全門学校の理事長で紫野の姉。炎陽が推薦してくれた紬を学校に受け入れ、彼の家の前でリムジンで迎えに来たり、箒事件の後処理をしたりと色々と、紫野と同様に面倒見がいい人物。


次回


・ハロー!ドラグーンレッド!

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